化粧品研究開発者こまっきーの語り部屋

化粧品研究職であるこまっきーが研究者目線で化粧品や美容について語ります。

大事なのは成分がどれくらいはいっているか、なのだけれど。

こんにちは。
化粧品研究者のこまっきーです。

前回前々回と化粧品、医薬部外品の全成分の見方についてお話しました。

 

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 全成分の見方もわかって、「よし、じゃあ全成分をみればいい成分がはいっているかいないか判断できるね!」
と思いたいところですが、実はそうじゃないんです。
化粧品は化粧品メーカーの研究ノウハウを大事にするためにあるものの記載がありません。

それは、%です。
オレンジジュースなどで“果汁100%”、“果汁35%”のように%が記載されていて、果汁がどれくらいはいっているかがわかります。
まあ、濃縮還元などの兼ね合いで「100%は100%ではない」。という話もありますが、今は置いといて。笑

化粧品には“何がどれくらい入っているか”という表記はありません。
それは当然、といえば当然で“何がどれくらい入っているか”わかってしまうと何年もかけて研究した内容を他社にパクられてしまいます。例えば、「ヒアルロン酸は0.1%配合がちょうどいい保水効果だ!」と莫大な費用をかけて研究してわかったことを他社に簡単に利用されてしまいます。
それでは会社ごとのノウハウなんて無くなってしまいます。会社が研究する意味もなくなってしまいます。どこかが出してくるデータを待てばいいだけになってしまいますから。そんなことしてると全く成長しなくなるでしょう。
しかし、消費者としてはアレルギーのある成分が入っていないかどうか、確認はしたい。

そこで全成分表記という前回の記事の方法で化粧品、医薬部外品は何が入っているかを記載しています。

またジュースで一例を。
缶で飲むカルピス、カラオケのジュースサーバーで飲むカルピス、自分で原液を薄めて飲むカルピス。どれもカルピスなんだけど、濃度が違うから味が違いますよね。ジューサーバーのカルピスは一番薄いし、自分で作ると一番濃くなる。(僕はね。)
でもカルピスはカルピス。

全成分ってそういうものなんだと思う。
飲むわけではなく、肌につけるだけなので濃度まではわからないけれど、書いてあるものが入っているよ、と。

大事なのは成分がどれくらいはいっているか、なのだけれど、全成分というのは“カルピス”くらいのもの。

次回、そんな全成分から読み取れるもの、読み取れないもののお話です。

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こまっきー

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