化粧品研究開発者こまっきーの語り部屋

化粧品研究職であるこまっきーが研究者目線で化粧品や美容について語ります。

アトピー性皮膚炎をいろんな方向から勉強した結果。〜第5章 食事編〜ラスト

化粧品研究者のこまっきーです。
「化粧品の研究をしながらこんなことも勉強してます。」
という紹介で、引き続き
アトピー性皮膚炎について

食事編 ラストです。

 

 

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今までの2回で食事や栄養という点から、炭水化物、脂質、タンパク質はどれも必要だという話をしました。
世の中の宣伝では、どれかを辞めるダイエットが流行っているけれど、どれも大切で必要不可欠な栄養だということです。
つまり、何でも気にせず食べたほうが健康的
なのですが、その中でも気にしたほうがいいものが1つあります。

それは

油の種類

です。

まあ、よく質のいい油を取りましょう。という言葉を聞きますが、質のいい油とはすごく大雑把な表現ですよね。新鮮か新鮮じゃないかという風に捉えられますが、新鮮という基準も判断は難しいです。
質のいい、悪いという話ではなく、取るべき油と控えるべき油に気をつけることが大事です。

油は大きく分けて5種類

・動物性の油
肉、つまり豚、鳥、牛の油のことです。固形の油が多く含まれています。そのため、食べすぎると太ると言われていますが、乾燥肌の人は脂肪が足りていないので、肉食べた方が良いです。特に、脂身の肉が食べられない人ほど、乾燥肌やアトピーになっている傾向があります。
なぜかアトピーなどに動物性の肉はダメだ。という話が多いですが、アトピー肌や乾燥肌の人たちは、脂身の肉が食べれない、または栄養吸収効率が低い傾向にあります。胃腸の働きが弱いために上手に吸収し出来ていないのです。
豚鳥牛は人と同じ動物であるため、吸収しやすく、タンパク質と脂肪が取れる、素晴らしい食材です。
動物性の油というとバターがありますが、マーガリンよりもバターのほうが身体に良いです。

・植物性の油(オレイン酸系:オリーブオイル)
オレイン酸が豊富なオリーブオイルは、肉と一緒に摂取すると、余分な肉の油を一緒に流してくれます。いわゆるシチリア料理がいい例で一番健康的な食事だと言われています。
栄養として必要な動物性の油や肉に、オリーブオイルが余分な油は一緒に流し、高コレステロールを防ぎます。炎症を誘発するわけでも、炎症を抑えるわけでもない、仲裁してくれる油です。

・植物性の油(リノール酸系:菜種油、サラダ油、ごま油、米油)
一般的に家庭で使われるサラダ油に多く含まれるリノール酸は、炎症を誘発する油です。サラダ油が普及したのは動物油ばかり取る食事で、高コレステロールが問題になった1970年代、サラダ油に置き換えると、コレステロール値が下がった為、一気にサラダ油が普及しました。しかし1980年に入るとコレステロール値が下がらない。という論文が出始め、更にはアトピー、花粉症などの免疫の炎症を誘発(促進)するという論文が出ました。この頃の論文で、マウス(ネズミ)にサラダ油を摂取させると、落ち着きがなく、せっかちで同じ動作をするときは早いが、状況に変化が起こると対処出来なくなる。という結果も出ています。アトピー、花粉症、鬱など精神面の免疫関係に関わる全てを悪い方向に持っていく。免疫力を下げる、これがリノール酸系(サラダ油)です。とはいえ、他の油で炒めものや揚げ物をするわけにはいないので、比較的リノール酸の少ないこめ油を家では使用しています。
マーガリンもリノール酸系の油なので、炎症を誘発します。そのため、バターをオススメします。

・植物性の油(リノレン酸系:アマニ油、えごま油)
最近ちょくちょく、テレビにも紹介されていますが、アマニ油やえごま油に多く含まれるリノレン酸は炎症を抑える働きがあります。リノール酸と反対の役割があります。先程の論文でも、えごま油を摂取したマウス(ネズミ)は活発な行動はないが、状況が変わっても落ちついて対処が出来ているという結果でした。つまり、免疫力を上げます。こっちの油を食べたほうが良いじゃない!という話なんですが、アマニ油やえごま油は味に癖があり、金額も安くないです。
じゃあ、どうしたらいいかというと、魚を食べたらいいんです。

・魚(リノレン酸系)
EPAやDHAってサプリメントでよく聞きますよね。リノレン酸の油は体内でEPAもしくはDHAまで変換されて、抗炎症の働きをします。つまり、植物性の油(リノレン酸系:アマニ油、えごま油)を摂取しても、体内でEPAまで合成する必要があり、魚を食べれば、そのままのEPAやDHAが摂取できるんです。アマニ油に対して魚の油の効果効率は、5倍とも言われています。なのでわざわざ高い油を買わなくても、食事として魚を食べる機会を増やした方が金銭的にも健康的にも良いです。サプリメントはEPA,DHAで摂取するより、魚として摂取したほうが良いので、サプリメントより魚をオススメします。特にサバなどの青魚にはEPAが多いと言われていますが、その時の気分や旬の魚を食べると良いです。僕は今まで魚を食べる習慣がなかったので、最低でも1週間に1回は魚を食べるようにしています。

まとめますと、
無理をして、リノレン酸の油ばかりをとるのは、今までの食事から考えると非常にしんどいことです。
健康的な食事とは、無理をせず、コツコツと効率良く摂取することです。

そこでオススメするのが、

1.動物性の油、肉やバターを摂取して脂肪を蓄えて、柔らかさによるバリアで乾燥肌、トラブル肌から脱出する。

2.炒めるときは無理せず、リノール系の油(サラダ油など)を使用する。そこは変に気にしないこと。こだわる場合は米油を使用する。余談ですが、米油で揚げ物をするとカリッと仕上がりやすくなります。

3.魚を食べる。習慣がなければ、週に○回と決めて、魚を食べるようにする。スーパーの魚が安い日と合わせるといいかもしれません。

現代の食生活から無理せず修正するには、僕はこの3つのポイントなら実行できるのではないかと思います。
難しいのは魚を食べる習慣づけ、だけだと思います。

僕の今までの食生活は、パンにはマーガリン、玄米でベジタリアン、できるだけ肉を食べないような食事でしたが、肌は乾燥、アトピーで全身荒れる、そして治らない。

昨年6月以降、マーガリンをバターに変えて、肉を今までよりも増やし、トンカツをヒレからロースに変えて、1週間に1回は魚を食べるようにしました。魚の油がほしいので、グリルではなく、フライパンにアルミホイルで。
そうすると乾燥肌兼アトピーにはたまらなく辛い冬の時期、掻きむしることもなく、今までよりも肌がしっとりして、少しずつアトピー肌から脱却しています。
アトピーというのはすぐに治るわけではなく、すこしずつ身体が強くなっていき、身体の免疫が上がることで治っていきます。

色々な免疫UP方法がありますが、わざわざ時間を作って取り組んでも長続きしませんし、

それを食事が悪化させているのであれば、まさに一進一退です。何をしているのかわかりません。
食事に目を向けているけれど、方向が間違っているひとをよく見かけます。
この記事を読んでいただき、
普段の食事の油の摂取を変えるだけでも、免疫力を上げてアトピー、炎症を抑えることが出来ますので、

是非、試してみてください。

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こまっきー

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