化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

化粧品研究者こまっきーの研究中

最初に.
化粧品研究者は皆このような考え方をしているわけではなく、あくまで化粧品研究者こまっきーの研究の仕方である。

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研究職に就いたとき、まずはその会社のノウハウを学んだ。こういうときはこの成分を使う。とか、これくらい入れるといい感じになる。とか。
それが1年くらいあり、その後は自分でいろいろな成分を使ったり勉強をして、世間で言われているいい成分の何がいいのか、悪い成分の何が悪いのか。というのを知りたくて研究し続けた。
すると、悪い成分なんて1つもなかった。

悪いと言われている石油由来、鉱物油のほうが、キレイに精製でき、植物オイルより不純物が少なく、酸化しにくいので刺激になりにくいのは石油由来の方である。毎回購入するたびにオイルの使用感や匂いが異なりやすいのは植物オイルの方で、酸化しやすいので、それが刺激になる可能性がある。
しかし、ワセリンなどの鉱物油は馴染みが悪く膜をはる保湿なのに比べて、植物オイルは肌にすっと馴染んで保湿してくれる。
その2つはケアするアプローチがまるで違う。

どういうときにその成分を使うべきか。

これが僕の大きな研究テーマです。
化粧品の成分はたくさんあります。僕の知らないものもいっぱい。そして新しい成分もでてきます。その中で選択していくときに、どういうときにどの成分を使うべきかのベースを作り、研究しています。

例えば、スキンケアは馴染む植物オイルを使用し、その中でも参加しにくいオイルをつかうことで、肌なじみの良い、酸化にてしげきになりにくいケアができます。
ヘアケアは馴染みの良い植物オイルと手触りの良いシリコーンオイルを併用して、柔らかくしっとりしているけど、べとつきのない髪の毛をつくるように研究しました。
ファンデーションは肌なじみよりも、ノビやつけ心地、化粧持ちなど機能面を重視するので、シリコーンオイルを中心に研究しました。

防腐剤も悪く言われていますが、防腐剤がないと水は腐ります。しかし、入れすぎると刺激になってしまうのも事実で、その塩梅が各社のノウハウです。
どういうときにその成分を使うべきか。に加えて、どれくらい入れるか。というのでも変わってきます。
原液カルピスの薄め方で美味しさが変わってくるように、薄すぎても美味しくないし、濃すぎても美味しくない。そのバランスが大事。それは化粧品でも同じ。
エキスも同じです。入ってたら良いわけではなく、どれくらい入れるといい感じになるのか、エキスも入れ過ぎで刺激になることがあるので、研究しながら決めていきます。

“必要なものだけを。シンプルに、濃厚に。”

中身をつくる基礎ができたら、商品のラインナップです。あれこれ作るのではなくて、同じようなものは1つにできないのか、2つに分ける必要があるのか。と考えます。ケアとは化粧水と乳液のようにステップを踏むものなので、単体の中身が良いだけではなく、ステップを含めたトータルでその成分を選んでいきます。
ただ、あれこれアイテムがあって、風呂上がり色々使うのが性に合わないため、できるだけシンプルに。そしてエキスなどをしっかり配合し濃厚にすることで、少ないステップでもしっかりケアできる化粧品を作りました。

成分のベストな使い方を研究し、ベストで濃厚なラインナップに仕上がった
化粧品こまっきーのコスメを是非試してみてください。

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