化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

公園は大人のためのもの


むかし、むかし、
僕が小学生の頃は公園はボール遊びが出来る場所でした。

僕たちはドラえもんを観てましたから、
ボールが遠くへ飛んでいってしまうとどうなるか、わかっていました。
小さい公園ではキャッチボールのみ、
野球の練習が出来る場所で、バットを振って遊んでいました。
ドラえもんだけじゃなく、親が怖かった。というのもあると思います。

中学になり、ラグビーを始め、友達と公園でパスの練習やキックの練習をしました。
小学生よりも大人ですから、
小さな公園で先客がいると、「今日は無理やなあ。」と諦めたり、
少し大きな公園まで足を伸ばしては「ここなら邪魔なれへんやろ。」と
人が集まってこないような隅っこで練習していました。
公園の隅っこ、といえば木が生えているので、キックすると木に絡んで、
ちゃんと遠くへ飛んだのかわからない。という
練習になるのかならないのかわからない練習をしていましたが、
ラグビーボールがあっちこっちに跳ねるので、
小さい子供やチャリ漕ぐ人にあたってはいけない。と
隅っこの安全な場所で練習していました。

中学3年生の頃、小さな公園でボール遊びが禁止になりました。
市のお金で高いフェンスを作って公園を囲った矢先でした。
今までよりもしっかり練習が出来ると思ったら、全くできなくなりました。

小さな公園に続くように、大きな公園でもボール遊びが禁止になりました。
ボール遊びが出来る場所は申請が必要になり、子供では遊べなくなりました。

僕たちは、大人が楽しそうにボール遊びしているのを見ていることしか
できなくなりました。

大人になり、色々気づいたことがあります。
「◯◯は危険だ。」「◯◯を禁止にしろ。」という人は、
どうやったら安全に使えるのかを考えていないです。
むしろ、嫌なことがあって、その八つ当たり、ストレス発散に
なにかに当たるように言っているような気がします。

中学3年の頃、ボール遊びが禁止になったのは
子供の行動に原因があると思っていましたが、
多分、そうじゃないと思います。
「気をつけて練習しいや!」「当てたらあかんで!」
と練習する前から怒ったように言って、
何か当ててしまったときの大変さを伝える親や
危なっかしいことをしている子供に注意する大人が減り、注意する余裕がなくなった。
「〇〇を禁止にしろ!」といちゃもんをつける大人は前からいたけれど、
それをスルーする余裕や、「まあまあ。」と聞き流す余裕がなくなり、
これ以上、何回も、会うたびに言われるのが嫌で、
大人の、自分の、保身のために、色々なものが禁止になりました。
自転車の保険が出始めて、自転車はたしかに気をつけないと危ないけれど、
怪我したさせたでお金の問題になると、
とうとう、子どもたちは自転車にも乗れなくなるでしょう。
保険に入らず、お互いの不注意、とか話しあいで解決しようと思いませんか。
禁止にするのは簡単ですが、禁止にすればするほど、
僕たちは肩身がせまくなり、色んなことに気を使って生きなければなりません。
ここ10年くらい、ずっとそうやって禁止にし続けてきて、しんどくありませんか。
2005年、2010年くらいのほうが良かったことって、
禁止になったことじゃないでしょうか。

閑話休題。

ボール遊びが禁止になった公園は大人の為の公園になりました。
休日サッカーや野球をする大人。
子供クラブチームを作って公園で練習するのも、コーチする(ビジネスする)大人がいるからです。
ピックニックやおしゃピクと言って、シートを広げてのんびりする大人。
小学生以下の子供の遊び場も大人にとって非常に助かる場所です。

小学生から高校生、特に小学生が思い切って遊んでいた公園が、
大人の為の公園になりました。
いま、みんなどうやってはしゃいでいるのでしょう。
ゲームやyoutubeなども楽しいけれど、
身体を動かすのはまたぜんぜん違う楽しさがあって、
身体を動かすことで嫌なことも忘れて頭がスッキリします。
それを大人は一番良くわかっているはずです。

余裕がない。のでしょう。
余裕がない。のだと思います。
むかしみたいに専業主婦じゃいられないし、
近所に見てくれる人もいないし、
仕事から帰ってきて、子供のあれこれに目を向けてる余裕がない。

まずは自分がスッキリしたい。

そう思う大人は多いでしょう。
そう思うことを責めることもできないです。

さて、そんな世の中、改めて改善していくには
禁止にするのではなく、許し合うことが自分たちの肩の力を抜くことにも繋がり、
子供にボール遊びを許して、
危ないことをしていたら見た大人が注意をして、
親はその大人を嫌がらず、
ここ10年くらいで禁止にしてきたものを
ひとつずつ許していくことで、
子供にとっても大人にとっても
生きやすい世界にすることではないでしょうか。

まずはその第一歩に
ボール遊び出来る公園はいかがでしょう。

今週のお題「好きな公園」

化粧品研究者こまっきー

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