小学5年生の頃、地元の中学がヤンキーばかりで危ない。
という母の心配から、中学受験をするために塾に通い始めた。
勉強は対して興味なかったが、年2回ある模試の国語で、星新一が出てきた。
星新一はショート・ショートという短い短い小説を書くSF作家で
宇宙をテーマに人の心理を面白おかしく書いている。
「ようこそ地球さん」という本の中にある「友好使節」という
地球に来た宇宙人に発言と心の中を見られて、友好関係を結べない。
というストーリーでなんとも、宇宙人じゃなく、
人と人のよくあるすれ違いを面白おかしく書いていて、
「この小説の続きが読みたい。」「作家とタイトルは覚えておかないと。」
と模試どころではなかった。
小説熱は少し星新一をかじったところで落ち着いたが、
その少し前、ハリーポッターと賢者の石が映画化されたときは、
単行本を買って読んでいた。
小説ってこんなにワクワクするものなんだ。と
当初漫画ばかり読んでいた僕は、小説というお堅い本が少し好きになった。
秘密の部屋が映画化されたときは、
母が新聞屋さんから買った映画のチケットを、
「こんなんポストに入ってたで。」と母が僕に手渡して
開けると、ホグワーツ入学を促す手紙が入っていて、
すごく嬉しかったのを覚えている。
中学の頃、長澤まさみ主演の「セーラー服と機関銃」のドラマが始まった。
「ああ、それ本持ってるで。懐かしいなあ。」と母が言い、
祖母んちにあるというので、隣の町内に住んでいる祖母の元へ行き、
倉庫からセーラー服と機関銃の作者、赤川次郎の本をたくさん持って帰った。
赤川次郎の本はハリーポッターとはまた違う、
すごく読みやすくてワクワクする推理小説で、2,3日に1冊ペースで読んだ。
中学3年生の頃、学年で「ダレンシャン」が流行った。
誰かが「これ面白いで。」と言ったのをキッカケに、
その誰かの本が色んな人の手に渡り、
図書館の貸し出し予約が次々埋まり、
全体的な雰囲気は、ハリーポッターよりも流行っていた。
ダレンシャンはなんでもっと流行らなかったんだろう。
映画ではなく、ぜひ本で読んでほしい。
小説は漫画と違い、絵がない。文章しかない。
絵がないなら自分で想像する必要がある。
僕にはそれが合っていたようで、
自分の思う小説の雰囲気、
街や人の顔や、服装などを想像するのが楽しかった。
現実とは別次元の世界に行ってるみたいで、ワクワクした。
星新一、ハリーポッター、赤川次郎、ダレンシャンを経て
色んな小説を読み、いまではkindle本合わせて500冊ほどある。
それらはほとんど2回以上読んだものばかりで、
大学の頃から本は毎月3000円まで。というのを守りながら
新しい本の世界を楽しんでいる。
小説は良い。
映画や漫画と違い、唯一お話の景色を自分で想像できる。
嫌なことがあっても、楽しいことがあっても関係なく、
小説の世界に入れば、関係なくなる。
まるで、仮想現実みたいだ。
-化粧品研究者こまっきー
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今週のお題「本棚の中身」