化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

昔の食事と比較するな


何故でしょうか。
食事の話となると、必ずと言っていいほど、昔の食生活を比較されます。

昔は玄米だった。だから、玄米のほうがいい。
こんなに肉は食べてなかった。肉は食べないほうが良い。
などなどが続き、
アトピーなどのアレルギーが増えたのは食事のせいだ。と。
これに関して、ざっくりはあっているけど、ざっくりは違うと思う。

・昔の暮らし
食事だけを比較するのは、単純すぎる。
めっちゃ運動する人は、運動しない人より多く食べるし、
めっちゃ頭使う仕事をしている人は、人より糖分が必要。
人それぞれ違うので、正解なんてないんだけれど、
食の今と昔だけを比べるんじゃなくて、
暮らしも織り交ぜて、生活全体的に見るべきだ。
例えば江戸時代と今では、運動量が少ない。
電車も車もあるし、働くのも、動かないことがおおい。
その反面、情報量がめっちゃ多い。
今の1日の情報量は江戸時代1年分に値すると言われている。
動かなくても、頭を使うだけでエネルギー(糖分)は消費される。
ラグビー部を辞めて、大学受験勉強に専念し、1日10〜12時間勉強したら、
めっちゃ痩せた。動いてないのに。
それだけ頭を使うことはエネルギーを使う。
また、頭を使うことは神経の消耗にも繋がり、
今の情報量の多さを人は実感しているわけではなく、
自然と入ってきてしまっているので、
いつのまにか疲れてしまっている。なんてこともある。
子供の頃、家にいるときはもっとぼーっと出来てたり、
家にいない人とコミュニケーションをとる必要もなかったことを思い出すと、
ここ数10年だけでも、頭をずっと動かしていることがわかる。
運動は減っても、情報量が多く、頭や神経が消耗されているのが、今の暮らしである。
なので、お腹が空いたら食べるという昔の食事は真似しないほうがよく、
運動すればお腹が空くのはわかるけれど、
頭を使っていると、神経も消耗されるので、気付きにくくなります。
そして毎日同じ時間に同じことをしたほうが身体に負担がないので、
1日3食、同じ時間に食べて、
お腹が空いてないなら量を加減したらいいと思います。
(疲れて食欲ない人は、しっかり食べる意識を。)

・昔の食事
昔は肉をこんなに食べなかった。というが、そうじゃなくて
昔は肉をこんなにも食べれなかった。の間違いだ。
昔、牛肉は食べるの禁止だったり、薬だったり、
肉というもの自体が、こんなにも簡単に手に入るものではなく、
明治時代以降に発展していった分野であり、
冷蔵庫や冷凍庫がなかった時代なので、
当たり前のように肉を食べられるのは素晴らしいことです。
肉が必要だという話は、

 

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ここで話しています。
江戸時代の輸送手段、飛脚という走って届ける人に、
肉を与えたら全然走れなくなった。
だから、肉は食べないほうがいい。
なんて話もありますが、長い間、肉食べてないのに
急に食べたら、そら胃腸もたれると思いますよ。

・アトピーは欧米食になったから起こったという安直な考え
これもよく言われます。昔の食事と比較して。
でも、暮らしが違うんです。
 エアコン下で生活するようになり、1年の温度差が減ったことで、
身体の免疫力が衰えているからアレルギーが起こる。
 土や木などの自然に触れる機会がなく、いろんな汚いものを触らないから
免疫のバリエーションが少ない為にアレルギーが起こる。
 キレイにしすぎ。
 神経がすり減ることが多い。
などなど、食事以外にも原因はたくさんあります。
どれが原因だというよりは、いろんなことが原因で起こっているので、
アトピーにおいて、「原因はこれだ!」と特定するのはほぼ無理です。

昔の食事に戻さないほうがいい。
今のほうがずっと栄養バランスはいいので、
バランスを大事にすることが大切です。
それでもアトピーの方が気にするのであれば、
魚を食べるようにしてください。
魚にはアレルギーを抑える力があります。
えごま油とかアマニ油とかオメガ3の高い油買うよりよっぽど良いです。

比較というのは難しく、人は比較で騙されやすいし
比較というのは騙しやすい方法です。
食事はバランス!と
ぱっとしない言葉くらいがちょうどよく、
バランスを大事にしてもらえたらなと、思います。

-化粧品研究者こまっきー

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