化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

めっちゃさっぱりしてるのに、きれいになるヘアケア


こまっきーヘアケアを初めて使ったときは、ビックリするだろう。
シャンプーとトリートメントを流したときのさっぱり感。
「こんなさっぱりしてて大丈夫なん?」と思いながら、
ヘアミルクをつけて乾かしたときの、さらっと柔らかい髪の毛。
そして使い続けても、重たくならずに、
さらっとしてるし、しっとりもしてる。
ハリコシあるけど、柔らかさもある。
絶妙なバランスだと自負している。

シャンプーとトリートメントがさっぱりしているには意味がある。
洗い流したときに、指通りが良い。ということは、
髪の毛の表面の保湿剤、コーティングがしっかりされているということ。
洗うたびに、髪の毛が重たくベトッとなっていくのは、
髪の毛が伸びた。だけではなく、この保湿剤の蓄積なのではないか。
と推測し、研究を重ねた。
じゃあ、重たくなるのが嫌でさらっとしてるヘアケアを使い続けると
どうしても広がってしまうのはなぜなのか。
髪の毛の内部の栄養が足りていないからではないかと考えた。
髪の毛の成分から、ヘアケアでチャージ出来るものを考え、
どの成分が良くて、どれくらい配合すればいいかを研究した。
食事のときの“偏ること”や“食べ過ぎなど”と同じ話だけど、
“偏らずに、バランス良く”
が化粧品でも大切で、脂やタンパク質をバランス良く配合し
ハリコシあって柔らかい健康的な髪の毛を目指した。

シャンプーとトリートメントは、髪の毛内部の栄養補給に特化している。
洗って、内部の栄養補給もして、表面の保湿も出来て、
洗い続けても重たくならないシャンプー!
これ一本でいけるヘアケア!
なんていう便利なものはない。
何役も重ねると、それぞれの機能が弱い。
なので、シャンプーでは、洗って内部の栄養補給
トリートメントでは、内部の栄養補給と少しの表面の保湿
の2役だけに留めて、その2役をしっかりこなせるようにした。
結果、シャンプーは洗い流すとちょっとキシみがあるくらいさっぱりするし、
トリートメントもめちゃくちゃ指通りが良いわけではない。
足りない表面の保湿を補うために、ヘアミルクがある。
洗い流さないトリートメントの役割はなんだろう。とずっと考えていた。
シャンプーで洗って、トリートメントで保湿すれば、
洗い流さないトリートメントなんていらないんじゃないか。
そう思いながらも、学生のころは「これをつけるとサラサラする。」ので、
洗い流さないトリートメントをつけていた。

研究を重ねるうちに、それをふと思い出した。
そう、髪の毛の触り心地は、洗い流さないトリートメントで変えられる。
だから、シャンプーとトリートメントでその役割を果たさなくていい。
シャンプーとトリートメントは内部の栄養補給に特化して、
ヘアミルクでさらっととか、しっとりとか作ればいい。

内部の栄養補給をすると、自然と髪の毛がしっとりするので、
ヘアミルクさらっと指通りがよくなるように作った。

「ヘアオイルも出してほしい。」という声をもらったことがある。
オイルだと、少し内部の栄養補給もしたり、
表面にベタッと残ったりするので、重たくなりすぎる。
重たさがほしい場合は、ヘアバームなどの整髪剤を使ったほうがいい。
と話した。
シャンプー、トリートメント、ヘアミルクはあくまでもヘアケアで
髪の毛を重たくしたり、ツヤを出したり、毛先しっかりまとめたりするのは、
ヘアバームなどの整髪剤の仕事だと思う。
そうやって分けるべき役割は分けたほうが良い。というのが、
僕の研究の柱である
“必要なものだけを。シンプルに濃厚に”
という考えだ。

シャンプーもトリートメントも、めちゃくちゃさっぱりしてる。
ヘアミルクも、しっかり付けている感じは特にない。
それでも乾かすと、
“さらっと、ふわっと。しっとり柔らかい”髪の毛になる。

よくあるヘアケアとは考え方も使用感も違うけれど、
ぜひ一度、使ってみてほしい。

-化粧品研究者こまっきー

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