化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

ロンとハーマイオニーは最初からそうなると決まっていた。


※ハリー・ポッターのネタバレがあります。
少し前に、ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(ファンタビ)が公開されて、
Amazon videoで過去作2つが観れるようになっていて、早速観た。
ファンタビはハリーポッターよりも過去のダンブルドアがまだ若い頃のストーリーだ。

ハリー・ポッターは小学校4年生のときに第1作目“賢者の石”が公開されて、
小さかった僕は、同じ年くらいのハリー・ポッターたちとその魔法に憧れた。
“秘密の部屋”のとき、新聞屋さんからチケットを買うと、
ホグワークの入学許可証のような書き方で映画チケットが入っており、
本当に、ホグワーツがあるのではないかと思うくらい、
ドキドキ、ワクワクした。

「これは今一度ハリー・ポッターを読んでからファンタビを観たほうが面白いぞ。」
そう思って実家に連絡したものの、
何故か実家に全巻ない。というので、再び大人買いした。

最終巻が発売されたときは
「なんでロンとハーマイオニーやねん。」
と誰もが思っただろう。
ところが、いま読み返してみると、“賢者の石”のときから
作者のなかでは“ロンとハーマイオニー”だった。
ロンは列車で出会ったときから、
ハーマイオニーに一目惚れしていたのだ。

人は恋するとどうなるだろう。
特に、若い時。中学生とか高校生くらいのとき、どうだっただろう。
きっと男の子は好きな女の子にちょっかいをかけたり、
「あいつなんか。」と好きなのに嫌いな素振りをしたり、
「あいつがさ。」といないところでも自然とその子の話をしたりするだろう。

“賢者の石”でのロンはまさにそんな感じ。
「あいつ、いけすかねえよな。」と言いながら、
いつもハーマイオニーのことを見ているし、真似したり、
すぐハーマイオニーの話をする。
ハリーはというと、そんなロンをずっと見て相槌をうっているだけだ。
“賢者の石”ですでに、
ハーマイオニーの悪口はロン、その話を聞くのはハリー、
ハーマイオニーにちょっかいを出すのはロン、それを見ているハリーで、
ロンとハーマイオニーが話していると、ハリーは少し蚊帳の外のようになっている。
ハリー・ポッターは主人公なのか?と思うシーンが度々ある。

“秘密の部屋”、“アズカバンの囚人”と進むたびに、
ロンのちょっかいは止まらないが、ハーマイオニーの態度も変わってくる。
ロンのちょっかいに乗るようになったり、ロンに腹を立てたりして、
ハリーにロンの愚痴を言う。
ロンの頭の中はハーマイオニーで
ハーマイオニーの頭の中はロン。
それでもふたりとも、まだまだ恋愛のことには疎くて、正直になれないため、
なにかとつっかかり合戦をしている。
この状態は“賢者の石”からヒートアップしているだけで、
やはり、ハリーは蚊帳の外状態だった。
ちなみに、こういうのは本でしかわからないことだけど、
映画では“アズカバンの囚人”の、ハリー、ロン、ハーマイオニー3人でいて
襲われそうになるとき、ハーマイオニーはロンに抱きついている。
スキンシップのハグではなく、危険なときにロンを選ぶあたりが、
ハーマイオニーの恋心を表している。
映画で一番わかりやすいシーンだった。

炎のゴブレットでは、ロンがハーマイオニーが他の男子と話しているのを
明らかにイラつかせているところがあり、
ハーマイオニーは明らかにロンが嫌がることをして、
ロンがどう出るか伺っている素振りをしていて、
「なんで昔は気づかへんかったんやろ。」と昔の自分にビックリする。
僕もまだ、そういう年頃やったのか。。。

それ以降も、ロンとハーマイオニーの素直になれないやり取りは続く。
シリーズが進むたびに徐々に変化していく2人の態度は読んでいて面白い。

映画ではハリー・ポッターはアクション映画に位置づけられているので、
なかなかこういうヒューマンなシーンは描かれていない。
大人になって、本で読み返してみて、思春期の恋心を、
自分の学生だった頃を思いだす。こんなんやったなあ。と。
懐かしい感覚なので、ファンタビ観ている方はぜひ、
ハリー・ポッターを読んで、読み直してほしい。
結構、読み直すと気づくことがある。

次回は読んでもうひとつ感じた
「成長と教育」の話をしたいと思います。

-化粧品研究者こまっきー

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