化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

便利が短気を生む


こないだスマホのゲームをダウンロードして、
やり始め2日目、アップデートされて開くとキャラが消えていました。
「えぇ、ゲーム出来ひん!」となったものの、
「まあ、アプデで消えたバグなのであれば、次のアプデで直るか。」
と思って待っていましたら、2日後にアプデされました。
「うんうん、やっぱり僕の他にもキャラ消えたりしたんやな。」
そう思ってアプデしてゲームを開けると、キャラは戻っていませんでした。
その3日後にもアプデがありましたが、キャラは戻らず、
1週間待ち、キャラは戻らず。
アカウントを作り直したら、難なくプレイ出来ました。

最初の方は
「くそっ。」と思ってたんですが、
問い合わせしても返信なく、徐々に諦めモードになっていた頃にアカウントを新しくすることに気がついたのです。
やり初めで全然進んでなかったので、プレイできない苛立ちはあっても進んだデータのことに対する苛立ちはなく、1週間待っていたのです。

ゲーム自体ほとんどしないので、スマホゲームも初めてくらいで、
「こういうバグもあるもんだなあ。」と思いながら、昔ゲームボーイしていた頃を思い出しました。

電池が切れたら、セーブしてない部分のデータは消える。
かといって、もったいないから電池切れるところまでつかって、何回も何回もセーブして、
でも大抵いいところで電池が切れるので「うわ!後少しやったのに!!」と
残念、無念、怒り、意欲の喪失などなどがあり、それでも電池が切れることはわかっていたので、悪いのは自分。と納得して、電池を入れ替え、「まあ、あそこまでは一回やったし、すぐできる。」とプラスにとらえて再チャレンジする。
そんなことが何回も何回もあったことを思い出した。
なんかわからんけど、ゲームカセットが反応しなくて、フーフーやったこともあるし、データ全部飛んでいたこともあった。
残念、無念、怒り、意欲の喪失などなどがあり、それでも再チャレンジ!をしていた。

今は充電式でコンセントがあれば電源が切れることはない。
だから、電池切れによる無念を味わうことはなく、
ゲームで不備があれば、アプリ側の不備となり、クレームとなる。
アプリ側はすぐに対処しないと、ゲームする人が減り、収益が無くなるので、クレーム対処に急ぐ。

便利。というものに対して僕はいつも「これで良かったのか?」と考える。
確かに、電池切れやバグによるデータ飛びは本当に残念な気分になる。
しかし、便利でそれを取り除くことによって、クレームというものが増え、その対応に追われ、その対応用のスペースを作り、人件費をさき、ものを揃え、その分の利益が落ちる。

「これで良かったのか?」
なにかしらバグや不備は必ずある。ゼロにはならない。
化粧品工場の研究所で働き、製品化の際に常に現場にいっていたのでよく分かる。
あれだけちゃんとチェックしても、クレームがあるときはある。

便利な世の中になり、消えていったのは「嫌なこと、煩わしいこと」だったはずだが
嫌なことや煩わしいことが減っても、人はその少しの部分に目をつけ、
更には昔より、強くクレームを言う。
減ったはずなのに、減らずに増えて、強くなっている。
全くおかしいことだが、
便利になったことで、短気が増えているのかな。と思った。

これならば少々不便で、電池切れでデータが飛ぶような社会だったほうが、
諦めがついて、そのほうが良かったのではないか。
僕たちは便利になったことで小さいことに目が行き過ぎているのではないか。
「これで良かったのか。」と
ゲームのデータが飛んでふと思った。

-化粧品研究者こまっきー

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