学校の家庭科で、おそらく全員が学ぶであろう、栄養素のこと。
炭水化物、タンパク質、脂質。これらが3大栄養素で
ビタミン、ミネラルを含んで5大栄養素。
先の3つは特に重要でそれに比べるとビタミンやミネラルは少量だけれど必要なもの。
そして“バランス良く食べる”ことが大切であると、先生が話していたはず。
僕もまあ、家庭科の記憶は殆どないので、正直全然覚えてないが、そういう話をしていたことはなんとなく覚えている。小学校、中学校、高校と3回聞いたのではなかったか。
それでもダイエットをする。それも食事制限の。
炭水化物は身体を動かすエネルギーなのに、それを減らす。
「バランスよく食べなあかんのちゃうかったっけ。」とは思わない。
肉が身体に悪いという。
昔の人は食べてなかったから、肉が原因でアレルギー疾患が増えたのだと。
じゃあ、3大栄養素のタンパク質はどうするのか?
食べてなかったから、身体が小さく寿命が短かったのではないか?
と考える人は少ないだろう。
アトピーがひどいときは炭水化物を抜けという。
身体が弱っているからアトピーになっているのに、身体を動かすエネルギーを食べないと、回復しないのではないか?
食べたら身体の中が動くので、身体が熱くなって痒くなることは仕方ないのではないか?
こうやって食事関係の勉強をすると、偏った情報が多く、ほとんどの人が「なるほど。」と思う。
そのときに基礎の3大栄養素も5大栄養素もバランスも忘れて、納得して偏っていく。
自由に情報が羽ばたく世界に、基礎を柱に考えることは本当に大事なことだ。
自律神経が大事で自律神経さえ整えておけば、食事もなにも関係ないという。
そうしたら、人はせっかく勉強した食事の事を忘れて、自律神経の事ばかり考える。
この時点で偏っていることに気付ける人はいい。
自律神経なんて、「リラックスしろ!」と頭に念じてリラックスできるものじゃなく、自分の気持ちが反映されることはあっても、自分の意思通りにはならない。
だから僕は自律神経を気にしないほうがいいと思っている。
それよりも、自律神経が乱れるときの情報はたくさんある。
仕事が忙しく残業が続いたときとか、嫌な事があったときとか、それが続いたときとか、夜更しなど。
自分で防げる部分と防げない部分があるが、要は無理をしないことだ。
大抵の無理は身体は耐えられる。それが続くと自律神経が乱れたまま戻れなくなり、自律神経障害になる。
夜更しなどの自分で防げる部分は自分でコントロールし、残業とか上司の愚痴とか防げない部分は続くようであれば、逃げる。
人と人との繋がりで、楽しいことと嫌なことがあるのは当たり前で、度が過ぎないように気をつけなければならない。
しかし人には“慣れ”というものがあり、続くと慣れてしまい、自律神経が乱れた状態で慣れてしまう。
このように、自律神経とはあくまで結果論なので、自律神経を気にするのではなく、行動の部分を気にするべきである。
楽しいことと嫌なことは両方あることを踏まえて、このバランスを取ることの難しさを感じながら生きていくものだと思っている。
そうやって嫌な事があったりしたとき、肌が荒れやすかったり、ニキビが出やすい人がいる。
この人は自律神経の整えが足りないのか?自分の意思でコントロール出来ないのに、気持ちでなんとかなるものなのか?
なる人はなるし、ならない人はならないだろう。特に慢性疾患の方は体力も思考も疲れているので、気持ちでなんとかすると余計に疲れる。
そんなときに肌荒れしないようにできるのが食事である。
バランスの良い食事を摂り、身体に栄養を巡らせることで健康な肌になり、少々無理があっても肌荒れしない肌になる。
そうやって学んだことを置き去りにするのではなく、混ぜていくこと。
学んで、実践して感じたことも、新しく学んだことも全部混ぜて考える。
混ぜて考えてみると
大雑把な人のほうが肌がキレイだったりする。
それを自律神経だと決めつければそうだろうし、
あんまり食事のことを気にしていないのが丁度いいバランスで、だから肌がキレイなのだと決めつければ、そうなる。
基礎を柱に考えることは本当に大事なことで、色んなジャンルで似ていることに気づいてほしい。
カレーを作るとき、1つのルーとじゃがいもだけより、いくつものルーやスパイス、色んな野菜と肉が混ざっていたほうが美味しい。
それはみんな知っている。
今の情報は1つのルーをピックアップしているように思う。
色々が混ぜて、じっくり時間をかけることが大切であることは、カレーだけではないだろう。
-化粧品研究者こまっきー
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