化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

要らないなら使わなくていいんです。-後編-

 


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前回に引き続き、今回はメイク関係の“ノー◯◯”について話していこうと思う。

そもそもメイクはスキンケア以上に、必要ではない。
メイクというのは、素顔を整えて少しキレイにしたり、色遊びで素顔と違う雰囲気を楽しむものだ。つまり、素顔でいいならメイクの必要はない。世間的には化粧するものという先入観があるので、スキンケア以上に“ノー◯◯”が発信されている。

・ノーファンデ
ファンデーションは肌全体をキレイに見せるものだ。これは肌をキレイにするのではなく、肌をキレイに魅せるもの。必要ないと思うなら別に使わなくていいし、ファンデを使ってキレイになる、その雰囲気が好きな人が使ったらいいと思う。ファンデのせいで肌荒れするという意見もあるが、肌にはクレンジング→洗顔→スキンケア→日焼け止め→下地→ファンデと色々塗っているので、アイテムの特定は難しい。ただ、ファンデの成分には粉が含まれており、それが肌をキレイに魅せているのだが、粉は水分や油分を吸うのでそれによる乾燥はあり得る。なのでプレストファンデーションよりも油分が多いリキッドファンデーションのほうが乾燥しにくい。
また、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めもファンデと同じ粉で紫外線対策しているので、ほとんど同じである。ちなみに下地もファンデと同じ成分なので、ファンデの代わりに下地を使うのは“薄付きが好き”以外に効果はない。
吸収剤をつかった日焼け止めは汗で流れやすいので、日焼け止め対策をしたいひとはファンデを塗ったほうが長持ちする。
素顔でいいのか、ファンデを塗った雰囲気が好きなのかだけでなく、
日焼け対策をするなら、素顔ではなくアイテムが必要で、日焼け止めを塗る時点でメイクしているのと変わりない。
そして日焼け止めだけでは汗で流れやすいので、ファンデを使ったほうがよく、
乾燥が気になるならプレストよりもリキッドがいい。
色々塗ると、化粧崩れが起こりやすくなり、崩れると日焼け止め効果も薄れるので、
日焼け止め→下地→ファンデの3つの効果を配合したこまっきーファンデをオススメしたい。
ノースキンケアの定義と同様、ファンデを使ってないから良いという意見が多いが、吸収剤フリーの日焼け止めだって、下地だって、成分はファンデと似ている。変に気にして代用する必要はない。

・ノーメイク
ポイントメイクのことを指すが、これはもうほんとに、好きな人がしたらいいので、良い悪いとかそういう問題じゃない。口紅で赤く塗って色っぽい雰囲気になれるのが好きとか、マスカラやアイライナー、アイシャドウで目をキレイに魅せるのが好き。とか“遊びゴコロ”の話だ。
そういう“色遊び”が好きじゃない人は使わなくていいと思うし、どれかだけでも良いと思う。

メイクには認知症予防効果がある。
化粧をするという行為が考えて塗らないと変になるし、口紅もはみだてしまうので集中してメイクすることが脳を活性化させて予防になる。

化粧品だけでなく、どの業界でも“使って当たり前”のアイテムは多い。本当に必要だったり、メーカーが色々研究したなかで出来た良い商品が悪い評価をされていたり、逆のパターンもある。
化粧品は使うのが当たり前という先入観があり、それ故に“ノー◯◯”という言葉があり、研究している僕は“要らないなら使わなくていい”と思っている。
ただ、“ノー◯◯”での発信とは、使わなくていいの考え方が違うと思ったので、自分の考えを紹介した。

寒いからコートを着て、暑いから半袖になるのと同じように、自分が必要だと思う化粧品を使って楽しんで欲しい。その自分に必要な化粧品の基準決めに参考になればと思う。

-化粧品研究者こまっきー

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