化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

人はなにかを信じずにはいられない


宗教関係が話題になってる今日この頃ですが、「人はなにかを信じずにはいられないだなあ」とつくづく思います。宗教を信仰する。とはよく言いますが、信仰する、“固く信じる心”というのは色んなところでみられます。

研究をしている化粧品もそうです。やっぱり百貨店ブランドは良いものだというイメージがあるし、実際僕も、ちふれからスキンケアを買い出し、どんどん値段を上げていって、ランコムや資生堂メン、クリニークなどなどを使って、一旦オーガニック系のブランドをいくつか買った後、最終的にはポーラのBAメンを買っていました。
毎月かけれる化粧品代を気にしながらも、やっぱりここで買うという安心感やこのブランドなら間違いないという気持ちはある意味で“固く信じている”のでしょう。
実際に、違いがあったのかどうか。肌がスキンケアだけではなく、食や健康、生活部分が大きく反映されていることに気づくと、その判断は難しいなあ。と思います。
それでも、「これが良いんだ」と思いながら使うのと、「これで良いんかな?」と思うのとでは効果は違います。良いと思って使うとよく見える。これも“固く信じる心”なんですが、良くなると思うポジティブな気持ちが健康的なのでしょう。
長く使っていると「これで良いんかな?」と思うときがあります。化粧品は情報が多すぎるし、勝手に入ってくるので、定期的にそう思ってしまいます。そうすると、なんとなく肌の調子が悪くなっているように見えます。これが“固く信じなくなった結果”です。

そうして使う化粧品が移り変わっていく。これはしょうがないことだなあと思っています。
やっぱりみんな、スキンケアで肌をキレイにしようとしているし、そういう情報が多いので「あれがいいよ」「最近はこれがいいだよ」と、肌は今も昔も構造は変わっていないのですが、研究する前の僕がそうでしたし、そうなってしまう気持ちがわかります。
なので僕のブランドを長く愛用してくれているのはすごく嬉しいです。
化粧品だけではキレイは作れないのでこれからも、それ以外の部分も含めて伝えていき、愛用してくれている方がキレイでいてもらえたらと思っています。

食事も同じように“固く信じる心”があります。
特にベジタリアンやビーガンの人は強い心があります。僕が小学3年生の頃に、母はベジタリアンにハマりました。「あのトム・クルーズも玄米を食べている。」と言って、白米を玄米に変えて、肉や卵はほとんど食べず、油もあまりひかない。なので我が家のパスタはオリーブオイルが少ないので、食べる頃にはパスタが全部くっついていました。
それから十年位経ち、子供や母自身が身体が弱いこと、外食の多い父だけが健康なことに気づき、僕たちはベジタリアンが間違っていたことに気づきました。
僕も王将でバイトを始めて、どんどん肌がキレイになっていきました。
それでも身体の成長は子供の頃までなので、子供の頃に肉や油を食べていない僕たちは消化吸収の力が弱く、大人になってから食生活を修正しても胃腸の成長は子供のようにはいかないでしょう。“好き嫌いせず何でも食べる”と大人が子供に言っていた気がするのですが、まさにそのとおりだと思います。
母はベジタリアンが間違っていたことに気づいても、未だに「イカが良いらしいで」とテレビで観るとイカを積極的に取り入れ、「生のにんにくが良い」と聞くと毎日生のにんにくを食べていて、ある日急に食べなくなって、次の健康食に移ります。
「いや、だからそういう考え方があかんねん」と僕が言っても、あいかわらず常に何か健康な食べ物を意識しています。
母の中には食のなにかを“信じなければ”自分が安心しないのでしょう。

化粧品や食事だけでなく、“固く信じる心”は色んなところにあります。
「病院にいくならここが良い」というのも小さな“信じる心”ですし、宗教とまではいかないにしても“考え方”などを信じるのも結構“強い信じる心”です。

人はなにかを信じずにはいられなく、その“信じる心”が強く、大きくなればなるほど、偏っていき、母のようにあ自分自身に悪影響を及ぼしているように思います。
自分の中で色んな“信じていること”を整理し、大きく強いものは少し小さくしてみてはいかがでしょうか。

-化粧品研究者こまっきー

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