化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

動いたら暑くて、家にいると寒い人。


病院は薬を売る場所だと思っている僕は自分で論文を読んだりして勉強している。
なので家族などからよく相談がある。
こないだ妹から「動いたらすぐ暑くなって、家におったり、動かんくなるとすぐ寒くなるねん。」とお悩み相談があった。

ネットで「動いたら暑くて、家にいると寒い」と検索すると、おそらく自律神経と答えがでてくるだろう。最近はよくわからない原因はすぐストレスと自律神経にしたがる。
当てはまる病名や思いつく薬がなくても、その人の生活や長年の食生活などからも推測出来ることがある。

この症状の原因に自律神経が関与しているのは間違いない。身体を動かしたときと、動かさないときの体温調節が上手く出来ていなので、自律神経が上手に働いていないのだろう。
では何故、上手く働かないのか?
ここですぐ出てくる原因はストレスであるが、それと決めてしまうと解決方法は底なし沼のようにあり、正解がないに等しいので、ストレスが原因であることは省いてみる。
普段の生活や食生活から、僕は肉や油の取らなさすぎではないかと考えた。

実家は僕は小学生の頃にベジタリアンにどっぷりハマり、多少の肉は出るものの、基本的には野菜と玄米中心。玄米と具だくさんの味噌汁、高野豆腐に切り干し大根。「肉は?」と聞くと、「高野豆腐や!」と返ってくる。

身体の部品のほとんどはタンパク質、またはアミノ酸で出来ている。有名なコラーゲンもコラーゲンを作るために働く作業員たちもアミノ酸(タンパク質)から出来ている。つまり、アミノ酸(タンパク質)肉がないと、コラーゲンどころか、その作業員すら作ることが出来ない。コラーゲンやヒアルロン酸だけでなく、様々な身体の働きにタンパク質が必要で、筋肉などで体温調節がされる。
筋肉が硬い防御なら、油である脂肪は柔らかい防御で、その2つのバランスが大切だ。

食について調べていたときに、ふと高齢者に目を向けてみた。元気なおじいちゃんおばあちゃんの食べているものや体型が気になった。すると、元気な高齢者はたいてい肉をよく食べ、すこしぽっちゃりしている。「最近の若いもんは、赤みの肉ばっかりや。肉はサーロインやろ。」と僕でも胃もたれしそうなサーロインを平気で平らげる。歳を取ると代謝が悪くなり、筋肉も減っていくので、脂肪すこし多めのほうが体温調節が出来て、元気に動けるのだろう。
書物や情報では色々語られていても、高齢者に正しい結果がある。

「動いたら暑くて、家にいると寒い」の原因が自律神経であり、自律神経が上手く働かない原因を考えると、食のバランス、肉と油の取らなさすぎにたどりついた。
いくら薬を飲んだり、漢方を飲んだり、ヨガをして自律神経を整えようとしても、身体自身が体温を保護する装備を持っていないと体温は出たり入ったりで、外の空気に簡単に翻弄され、調節は上手くいかず、自律神経も乱れる。

「動いたら暑くて、家にいると寒い」人は、まずは食生活を見直してみると良い。
野菜を取ろうと思うあまり、肉や米、油の摂取が少なくなっているかもしれない。
食生活に問題がない人は運動するといいだろう。食べた肉を筋肉に変えて、身体の防御を強くすることで、体温調節が上手くいき、自律神経が整う。
それでもダメなら体温調節までは上手くいっているのでまた他の原因を考えてみよう。

自律神経は整えようとして整うものではない。
乱れてしまう原因の原因の原因を整えていくことで、結果自律神経が整い、動いた動かないで暑い寒いの大きな変化がなくなる。

時間がかかる解決方法ではあるけれど、気づいたときからコツコツと意識していくことで、1年前を振り返ったときに、去年よりも「動いたら暑くて、家にいると寒い」が気にならない自分になっているはずだ。

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