化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

切り抜き世界による表面的な情報の露出


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。

新年一発目、何を書こうかと散歩しながら考えていました。
2022年に増えたもの、自分が気になったこと。
もう皆さんは慣れたかもしれませんが、昨年に増えた切り抜き動画には未だに違和感を感じます。

切り抜き動画はテレビやYouTubeなどから一部だけを切り取って、そのときのポイントだけを取り上げたような動画です。
その動画に文字を入れたりしているので、わかりやすく、取り上げられている話題を簡単に理解出来るので、人気なのだと思います。
ですが、その切り抜きの前後の状況がよくわからないので、その切り抜きにコメントを付け足すことで、良くみせたり悪くみせたり出来る。切り抜くことで、元の動画を発信した人の意図とは異なってしまうように思います。

お笑い芸人のラジオをよく聴いているのですが、その時に取材の話が度々あがります。
そのとき芸人さんは、
取材してくれるのはありがたいけど、記事に自分の言ってない言葉が入ってたり、そういう意味で言ってないのに、勝手に違う解釈が付け加えられている。と言うふうにお話されています。
最近では取材週刊誌やネット記事で自分の意図した言葉と違っていた場合、SNSで「話の内容が違う。」と発信する芸能人が増えました。しかし、大半の方はその人をフォローしているわけではないので、真意はわからずじまいです。
週刊誌のネタは信用出来ない、作り上げたガセネタだという認識のもと、週刊誌を楽しく読んでいたような時代がありました。
あくまで半信半疑の臭いがプンプンしていたんです。

ところが、切り抜き動画にはその手の臭いがありません。
むしろどれも良さげにみえています。
そのどれも良いように見えている偏った雰囲気が僕は怖いと感じます。

自分の商品を紹介するとき、僕は長ーい文章になってしまいます。
キャッチコピーを考えたこともあるのですが、自分で研究していることもあって、研究中の色んな思考を短い言葉に収める事ができず、長ーい文章で商品になるまでの研究内容や考え方を紹介しています。

たぶん、みんなそうなんじゃないかと思います。
伝えたいことを、短い時間で紹介するのって難しく、自分の気持ちをショートカットしても、なんだか違うような気がして、それでもあんまり長すぎると読んでもらえないし、とある程度の長さにして書いたり動画にしているのではないかと思います。
動画でも僕はすぐ余談に走ってしまう人が好きで、説明はわかりにくくなるのですが、その余談にこと、その人の伝えたいことが隠されているように思うのです。

2022年、昔のような怪しい臭いが消え、表面的な情報が良さげにみえるようになりました。
自分が長ーい文章で説明する派だからか、切り抜き動画というものに違和感を感じます。
そういった、簡単で、わかりやすい便利な情報をどう感じて、どう扱うか。
それを考えるべき2023年ではないかと思います。

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