化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

合わない化粧品が多い人の特徴


研究者が作るコスメ、化粧品こまっきーを立ち上げてから、色んなお悩みを聞く。
ほとんどが肌のお悩みだが、肌はスキンケアだけではどうにもならない。
日々の生活の過ごし方や疲労、食事など様々なことが原因で肌は荒れる。
スキンケアが合わなかったり、ピリピリしたり、前髪があたって痒くなるときは肌が敏感になっている。敏感肌だから敏感肌用のスキンケアをというのもまた違う。
化粧品は本来、優しいものである。

肌が敏感なときは決まって肌の奥に、顔や身体に熱が籠もっている。
熱が籠もるというと、走って汗をかいたときやサウナに入った後のポカポカした状態もそうだが、疲れたときに頭がぼーっとしたり顔が赤くなるのも熱の籠もりだ。
そこまで症状がなくても熱が籠もっているからこそ、敏感肌になると考えている。

敏感肌のお悩みを聞くときは一緒に生活面も聞くようにしている。
そうすると、面白い結果がでた。
敏感肌の人ほど、合わない化粧品が多い人ほど、食に偏りがある。
動物性を食べずにベジタリアンな人は季節の変わり目で肌が荒れやすく、そうでなくても1ヶ月で同じ化粧品が使えたり使えなかったりする。
逆に野菜を食べずに、肉中心の人は乳液やクリームなどのオイルを含んだものが合わない傾向にあり、オールインワンジェルくらいしか使えないという人もいた。

肌の表面は角質細胞とオイルから出来ている。その奥にタンパク質のコラーゲンや糖類のヒアルロン酸などがある。コラーゲンはタンパク質だが、そのコラーゲンを作るとき別の種類のタンパク質たちがコラーゲンを作る。タンパク質を作るのにタンパク質が必要で、そのタンパク質を動かすのに、炭水化物の糖が必要だ。ヒアルロン酸も同じく、作る過程でタンパク質が必要で、そのタンパク質を動かすのに炭水化物が必要だ。
肌だけでなく、身体の中は基本的にタンパク質がタンパク質を作り、それを動かすのに炭水化物がいる。
だから僕は野菜中心のベジタリアンは危険だと思うし、実際子供の頃ベジタリアンな家庭だったので、良くないことは身体で実感している。
身体を作るタンパク質が圧倒的に足りない。肌の保湿に必要なオイルが圧倒的に足りない。足りないから丈夫な肌も作れないし、成長期に身体が成長できず、身体の中も外側の肌も未完成な状態になる。

だったら、肉食は理にかなっているように思う。
少なくともベジタリアンよりは身体に必要な栄養は摂れている。
それでも肉食もアレルギー体質になりやすい。

肉食=ジャンクフードと勘違いされ、アトピー治療では肉を食べない食事が勧められるが、ジャンクフードはジャンクフードであり、肉とは全然違う。そのへん勘違いしている人が多い。
僕の推測では、野菜を食べずに肉食な人はバリエーションが足りないのだと思う。

例えば、高齢者はアレルギーが少ない。花粉症も少ない。その理由の1つに、色んなものを触ってきたというのがある。手で土を触る。土には色んな菌やちっちゃい虫がいる。手は菌や虫に触れると免疫反応が働き、学んでいく。
こうやって、身体というのは色んなものに触れて学んでいくことで強くなる。過剰に反応しなくなる。花粉症の人が多いのは、自然に触れる機会が減り、学びが少ないから起こる。
今の高齢者はもしかしたらもう、子供の頃の学びは忘れてしまって、アレルギー体質な人が増えているかもしれない。身体は学ぶことには熱心だが、同時に必要ない知識はどんどん忘れていく。

色んなものに触れることで対応出来る免疫の幅が広がるのと同じように、肉を食べるより、野菜の方がバリエーションが多い。ひとつに野菜と括っているだけで、キャベツや人参、玉ねぎにじゃがいもと全然違うものだ。色も違うし、土のなかの野菜、土の上を食べる野菜、蓮根のように沼で取れる野菜に、なにより野菜には四季がある。

色んなものに触れると身体は強くなる。
色んな体験をすると心が強くなる。子供の頃に転んで怪我をすると、何回もやってしまうが、気をつけようとする。幼少期に怒られずに育つと、大人になって怒られたときにどうしたらいいのかわからなくなる。怒られないから、やってはいけない線引きがわからないまま、大きな事件が起こる。事が小さくても経験するから学んでいき、大きなトラブルにならずに済む。
色んなものを食べているからこそ、色んなものに身体が対応できる。使える化粧品も多くなる。

触れて、動いて、失敗して、チャレンジして、食べて。
なんでも経験が多ければ多いほど、出来ること、対応出来るものは増えていくだろう。

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