化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

ピンとくる音楽がない


僕の中で音楽に求めるものは、“今の気持ちを表現してくれるもの”や“今の気持ちにつながるもの”だ。
音楽を聴くことで、言葉に出来ないモヤモヤした気持ちを曲に乗せてスッキリしたり、今の気持ちに気づいたりする。アップテンポの曲や応援ソング聴いて、やる気を出す。
そんな風に音楽は自分を支える一つの柱だった。

小学生の頃から音楽が好きで、TSUTAYAに行ってCDを借りていた時は、スピッツやミスチル、GLAYなどの有名どころのアーティストだった。その頃からバンドばかり聴いていたので、バンドが好きだったんだろう。

高校受験を始めた頃からX JAPANにハマり、ヘヴィメタルの世界に惹き込まれた。
「お前の今の偏差値で受験は無理や。大人しく高校3年まで部活して、推薦受けとけ。」と対して上手でもなかった僕に、ラグビー部の監督が言ったその言葉が忘れられず、「今に見とけ!」と受験勉強に奮闘した日々に、ヘヴィメタルはピッタリ当てはまった。
優しい歌では物足りず、「とにかく、やるぞ!」と言わんばかりのスピード感、破壊力、そしてその中にあるバラードは優しいというより、奮闘し切ってガソリンが空っぽになった僕へのエネルギーチャージ曲だった。

その後もヘヴィメタルを聴き続けている。高校生の頃に「自分で研究して、化粧品を作りたい。」と考えて、部活を辞めて、生物学系の学部に進むために受験勉強を始めたあの頃から、その気持ちのまま、化粧品研究者となり、化粧品こまっきーを立ち上げた。

立ち上げすぐは、まだ「頑張るぞ!」という気持ちで前へ進むような気持ちで取り組んでいたが、仕入れ先の韓国容器会社が社内でボイコットが起こり容器が入って来なかったり、多額の宣伝費用をかけて失敗したり、ここ3年ほどは身動きが取れなかったり、自分の行動と成果が比例しないことが沢山起こった。

「そんなこと当たり前だろう」と思う人は多いだろう。
しかし、受験勉強はやればやるほど、点数は上がっていくし、研究もやればやるほど、知識と経験がついてくる。行動と結果はある程度結びついていた。
それがなんとまあ、モノを売るというのは、こんなにも行動と結果が比例しないものかと思った。
頑張っても結果には結びつかない。逆に頑張らなくても結果が出ることがある。
これは僕には初めての体験だった。

他の方法はないだろうか。と日々色々試しているが、こんな時に合う音楽はなんだろう。それでもヘヴィメタルで「前に進め!」というのは、流石に無理があり、もっと冷静に考えないといけないと思う。個人的に、「頑張っているあなたへ」という応援ソングはあまり響かない。そんな他人事のように言われても、と思ってしまう。

歌のメッセージがピンとこないのであれば、クラシックはどうだろう。ジャズは主張が強すぎて好まないので、モーツァルトやチャイコフスキーのバレエ曲はどうだろう。最初は良くても、その多大な表現力に疲れてしまうことがあった。
クラシックはあまりにもデカすぎる存在にみえた。もうちょっと身近に寄り添ってくれる音楽がいい。

小学生の頃から今までずっと自分の支えであった音楽が、いまピンとこない。
昔は嫌なことがあっても、音楽を聴いてスッキリ忘れていたことも、仕事上、対処しなくちゃいけない事なので、そういうスッキリに使えない。
「あー。今の感情に当てはまる、あの曲が聴きたい!」というピンとくることが無くなった。
それでも「ちょっと別世界に行きたい」という気持ちでオーディプレイヤーを手に取り、音楽を聴いてみるが、今の僕にピンとくる音楽がなかなか見つからない。

化粧品研究者こまっきー

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