化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

あなたは既に、変わっている。


自分らしさ。という言葉が出てきたとき、本能的に危険だと感じました。

自分らしさなんて、日常から感じるものです。自分らしさと検索すると、「自分らしさの一覧は?」なんて言葉が出てきました。それをわざわざ文章にして、一覧を見せて、「あなたの自分らしさはどれに当てはまりますか?」と聞かれて選ばせたのです。

そうやって、ひとりひとりの微妙に異なる感覚を、一覧のなかから「人に頼られるのが生きがい」と自分に近い言葉を当てはめてる時点で、自分じゃないです。

自分の軸を見つけよう。という記事を数回に分けて発信していますが、一覧から選べとは一度も言ってません。自分の中から見つけよう、だからみんなが使っている口癖は辞めようと伝えています。

一覧といえば、胸きゅんポイント!などでみんなの感覚を統一しとうよするのも前回の記事である、やめるべき口癖と同じです。
言葉に出来ない自分の感覚の前に、それっぽい言葉を並べられたら、自分の気持ちを失ってしまいます。

最近は自分らしさ。に飽きたのか、個性という言葉を使うようになりました。
個性とは、他の人と違った、その人特有の性質や性格です。
そんなの誰にでもあるでしょう。
仲良い友達でも、好きな男子の好みは違うだろうし、食の好みも違うでしょう。
「朝起きられへんから、制服のまま寝る」という友達がいました。僕にはビックリするような行動でも、中学のとき仲良くしていました。驚いたものの「学校に送れないように工夫してるんやな。」と感じました。
「何でも大量の調味料をかける」友達も、一応毎回ツッコんでイジります。「かけすぎや!もう何食べても一緒やん!」って。
これって、自分らしさの一覧にありますかね?
一覧に無かったら、個性は無いということなのでしょうか。

だから、自分らしさについて調べてはいけません。自分のことをググってはいけません。
自分らしさの一覧から選んではいけません。あんなの、全然個性じゃないです。

ちょっとした感覚、感性の違いは誰にでもあります。
学生のとき、「なんでわかってくれへんの!お母さんのバカ!」とお母さんにも理解してもらえなかったことってあるでしょう。
誰かと話していて意見が合わないことがあるでしょう。
自分は怒っているのに、なぜ怒っているのか伝わっていないことだってあるでしょう。
そういうのを個性というのです。
自分が何を大切にしていて、何されると嫌で、何してもらうと嬉しいのか。
それは一覧から見つけれるものではなく、自分の過去の経験から見つけるものです。

一覧同様、他人と比べるものでもありません。あくまで、自分自身の中にある感情から見つけなければいけません。比べてしまうとあなたの軸はブレブレになってしまいます。
他人はたくさん居ます。たくさんと比べたら、違うところなんてほとんど無くなっちゃいます。「私には個性がない」と嘆くのです。そういう風に出来ています。そして個性を作るために見た目や表面的に派手な格好や特徴のありそうな言葉などを発するようになります。

でもそれは、自分から生まれたものではなく、世間の流れに導かれて無理やり作らされたものです。
個性は強調するべきことではありません。
誰にだってあるからです。
ただでも他人と仕事をするのは難しいのに、強調されたら、たまったもんじゃありません。

個性は押し付けることでもありません。
違うのは当たり前です。

個性でわざわざはみ出していくものでもありません。
他人からすれば、あなたは変わっていますから、もう既にはみ出ています。
これ以上、強調してはみ出ていく必要はありません。
またはみ出ていく。というもの他人と比べていますから、やっぱりはみ出る必要はありません。

あなたは既に、変わっています。
みんな既に、変わっています。

最近“多様性”という言葉もありますが、もう十分みんな変わっています。
なのに認め合おうと言いながら、否定的な意見は認めないというのは、全く筋が通っていません。
人の考え色々。肯定も否定もある。それが多様性ってことだと思うのですが、最近のは否定しないが多様性ってことになっていて、否定できないのが原因で、それを逆手に取られて、治安悪くなっていませんか?クレーム言ったもん勝ちみたいになってます。

日常が忙しすぎて、ついつい検索して答えを見つけてしまいたくなりますが、経済や世界情勢はともかく、自分のことは検索しても答えは出てきません。
友達に聞いてみるもの良いでしょうが、それは友達の感覚がベースになっています。
わざわざ聞かなくても、自分のことですから、日常的にたくさん転がっています。
結婚して住み始めたものの、夫の意味不明は言動についていけない。「えっ?」と思う事がたくさんあると、夫のことばかり考えてしまいますが、「えっ?」と思っている自分にも気づいてあげれば、自分の個性、ひとつ発見です。
他人のおかしいと思う部分はその人には普通で、自分には普通じゃないということです。
そういうのたくさんあるでしょう。

そんなとき、今の話のように、相手のことだけじゃなくて、その時の自分の感情に意識を向けていけば、自分の軸、大切にしていることに気づくことが出来るでしょう。
個性は誰にでも普通にあり、みんな変わり者です。自分らしさが無いという人は、普段のちょっとした意見の違いに気づいていないだけでしょう。
今まで調べて探していた人は簡単に見つかることではありませんので、毎日ちょっとずつ見つけて行きましょう。

化粧品研究者こまっきー

↓こちらへどうぞ↓

www.komacky.com