化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

老化と成長は紙一重


“シワ”や“シミ”に対してネガティブな思考を植え付けるのは、辞めにしたい。
それは、“シワ”や“シミ”というのは元気に生活してきたからこそ、出来たものであり、“元気の証(あかし)”、“幸せの証”でもあるからです。

シワでよく言われるのは目尻とほうれい線です。老化によるたるみと言われますが、この2つはニコッと笑ったときに出来るシワと同じです。何年も何十年もニコッと笑える日が多いからこそ、出来たものです。もし生まれてから殆ど楽しいことがなく、笑うことも少なかった場合、同じようなシワが出来ているでしょうか。笑わない人とよく笑う人も見比べてみるといいかもしれません。
新卒で入った化粧品会社の営業部長が研修でこう言いました。
「僕は笑わなくても、頬に笑った後がついている。(ほうれい線のこと)。辛いこともあるだろうが、それ以上に楽しくなるように頑張りなさい。そして年いったときに同じようにここに笑顔の線が出来るように。」と。
10年前の研修でのトークが今でも記憶に残っています。
転職して研究職に就いて、シワの勉強をするたびにこの言葉を思い出します。

目尻のシワだってそうです。
「目が笑ってない」と言う言葉があるように、目尻にシワの出来ない笑い方は“仕方なく笑っている”笑顔です。

シワ 笑顔 でぐぐると“シワにならない笑い方は?”なんて記事が出てきます。
笑顔、笑いというのは、楽しくて可笑しくて、思わず顔に出てしまうものです。
そんなときに「シワができないような笑い方をしなくちゃ!」と意識をそっちに傾けて、楽しいでしょうか?
感じれる量は無限ではないので、意識を傾ければ傾けるほど、“楽しさ”を感じる量が減っていきます。
満足感、幸福感に満たされていないのであれば、気にせず笑ってみましょう。

“シミ”も外で元気に遊んできた、活動してきた証です。
病気がちで外で遊べず、部屋に籠りっぱなしでは、シミはほとんど出来ないでしょう。
そういったことが長い間続いた場合、外に出ると身体が機能しなくてシミは出来るかもしれません。基本的にはたくさん元気に活動してきた証拠です。
太陽をたくさん浴びて、海に行ったり、山に行ったり、BBQやピクニック、公園で遊んだり。街でのショッピングでもそうです。家から出て、元気に活動する。何十年もそうしてきたからこそ、シミは出来たのです。
元気に外で活動をする=シミが増える。のであれば、家に引きこもりになる方を選びますか?

“シミは嫌”という常識がこんなにも浸透していると、「シミは嫌だ」という先入観を消すことは難しいと思います。
それでも出来るケアと諦めの線引は必要でしょう。

シミは肌表面で起こってるのではなく、もっと内側で起こっています。
肌表面であれば、日焼け跡のように、そのうちキレイに剥がれてい行きますが、そうならないことがもっと内側で起こっていることの証拠でしょう。
化粧品は肌表面のケアです。
化粧品で出来ることは内側のケアではなく、肌表面を整えておくことで、内側の代謝をスムーズにすることだと考えています。
肌の内側からどんどん新しい細胞が出来て、古いものを取り除き、新しいものに変えていく。肌表面が荒れているとスムーズにターンオーバーしてくれないのは、そこで車が渋滞しているような感じです。
そうならないように、肌表面を整えて上げることがスキンケアというものです。

日焼け止め効果を完璧ではありません。
元気に生活していれば、どれだけケアしても、出来るときは出来るでしょう。

化粧品こまっきーでも、スキンケアでは肌の内側がスムーズに機能するように肌表面を整えることを重視していますし、日焼け止め効果が持続するようなファンデーションを発売しています。
「これ塗ってたら日焼けは大丈夫ですか?」と聞かれますが、「完璧には無理です」と正直に答えます。そのとき、完璧になる方法を聞かれますが、もう既に完璧になる方法を探し、研究し、1番いい方法を選んでいます。

“シワ”も“シミ”も、“元気に成長してきたからこそ出来た証”であるのに、一定の年齢を過ぎると、それは“老化”と言って悪いものに置き換えられます。
普通に考えるならば、“シワ”も“シミ”がある人をみると「元気に活動してきた人」や「たくさん楽しいことがあった人」と考えるはずなのに、普通が普通じゃなくなっているように感じています。
楽しい=シワ=悪
だという式が当たり前になっているのに、非常に違和感を感じます。
楽しい=シワ=悪
ですよ。
太陽を浴びる子供と浴びない子供。どちらが健康でしょうか。
大人になったらその考えは逆転するのでしょうか。

ケアするのが悪いと言っているのではありません。
考えが日焼けが悪、一択であるように感じるのです。
どうしようもない追いかけっこをする時間やお金、ネガティブな思考をもっと楽しいことに変えたほうがいい。時間もお金も有限です。どうしようもないのにネガティブ思考になるのは勿体ないです。
急には考え方が変わらないにしても、この違和感を少しでも感じていただければ幸いです。

若さには良いところだけではなく、悪いところもあったはずです。
大人になったから出来るようになったことが沢山あるはずです。
若さの良いところと大人の悪いところを比べるのでなく、
良いところも悪いところもみて比べてみれば、老化と成長は紙一重であるでしょう。

化粧品研究者こまっきー

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