化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

肌荒れという結果を気にしない。

「こういうときにはこうすれば良い。」という情報を収集してしまう原因に、結果ばかりを気にしていることが挙げられます。

例えば、この時期に肌荒れの原因と調べると、乾燥と出てきます。「春は乾燥しているから、乾燥肌になりやすい。」と書いてあって、その次に「だから保湿力の高いスキンケアを。」とオススメのスキンケアがズラーっと並ぶ写真をみて、「スキンケア変えようかな?」という気持ちになります。

しかし、肌荒れは結果です。確かに春は風が強く空気が乾燥しがちなので、空気の乾燥による乾燥肌はあり得ます。ですが、その肌荒れの原因が空気の乾燥によるものと特定するのは早すぎます。
乾燥肌になる原因は他にも気温上昇による顔まわりの熱の籠りや朝晩の気温差による熱の循環不足や水分不足による循環不足など、乾燥の原因を考えるだけでも沢山挙げられます。

肌荒れといえば大抵カサカサしているので、空気の乾燥が原因だと思われがちですが、身体の熱によって肌の水分が奪われて肌が荒れていることもあります。この場合の原因は熱です。特に春は寒い季節から暑い季節へ変わっていく時期であり、1日の間でも寒いと暑いがある季節ですので、身体の体温のコントロールが難しく、熱のトラブルが起こりやすくなります。
熱のトラブルは春の季節に起こりやすいトラブルですが、疲れると頭がぼーっとするように、頭に熱が集まるように、季節関係なく疲れると熱のトラブルが起こりやすくなります。

空気の乾燥といっても、空気の乾燥で肌が荒れない人もいます。
健康な人は春の空気の乾燥くらいで肌は乾燥しません。
その人と自分の違いは何か?を考えると、日々の生活が自分のキャパを超えているかどうかでしょう。
疲れると体調を崩すように、疲れると乾燥関係なく肌が荒れます。健康な人が乾燥で肌荒れしないということは、乾燥は疲れによる肌荒れのブーストになりますが、原因にはなりにくいと考えています。

肌荒れという結果の原因を調べてしまうと原因は限定的になりがちです。するとスキンケアなどのアイテム頼みになりますが、それでは改善しないでしょう。改善したと感じる時は体調が戻っていたり、季節が変わっていることが多いです。

肌が荒れた時、荒れている肌が嫌なので対処することばかり考えてしまいます。
対処する方法ばかり検索してしまいます。
スキンケアを変えるとか、家にあるアレで保湿パックとか、サプリメントを飲むとか、目の前のトラブルを対処することばかりに気を取られてしまいます。

「私の肌荒れの原因は何なの?」と原因を沢山挙げられると混乱すると思います。なので、いくつかピックアップされた投稿の中から、自分がしっくりくる答えを選びたいと考えてしまいますが、それでは失敗してしまいます。
原因はネットで調べずに、自分の過去の振り返ることです。
肌が荒れるまでの自分の日常を振り返り、「あれかな?」とピンポイントで原因を特定するのではなく、考えられる原因を時間軸に沿って積み重ねてみてください。

すると、肌が荒れた原因は特定されたアレが原因ではなく、積み重ねによって起こっていることに気づくはずです。
そこに気づけたなら、肌荒れの対処法は日々の生活の積み重ねにあるという思考になることができます。

原因の中には自分にはどうしようも出来ないことが含まれている時もあります。
前回の「“人のせい”と“自分のせい”の境界線。」のブログでいう、“だれのせいでもない”ゾーンです。
“だれのせいでもない”ことが最終的に引き金になったり、時には積み重なったりします。

肌荒れの原因を探るために自分の過去を振り返ると、複雑に積み重なることがあります。
そういう時は気にしないことです。
誰だって肌が荒れる時はあります。
肌荒れは起こってからでも、日常を無理せずに送っていれば、自然と改善していきます。
むしろ無理を続けていれば、肌荒れは治りません。
急に治ることはありませんので、気長に待つしかありません。
出来ることは、その間は疲れないように気をつけることだけです。

肌荒れという結果を気にしないことです。
気にするのは結果ではなく、過程です。
起こってしまったものは、治るまで待つしかありません。

結果を気にして追いかけてしまうと、どんどん自分から遠ざかってしまいます。
肌荒れは自分自身の過去の積み重ねですので、自分から遠ざけないためにも、結果は気にせず、振り返って、自分にできることがあれば改善していってください。

化粧品研究者こまっきー

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