最近、改めて大学の時に学んだ生物学などの基礎知識の勉強をしています。
大学は本を買っても授業が主体ですから、本を読んだ記憶は殆どありません。
ページを開いてその部分を教授が説明しノートに書き込むといった風で、本は開いているだけで目線の先は黒板とノートでした。
なので読み直すという言い方は違うような気がしますが、読み直してみると、大学の頃よりも理解できているように感じています。
読んでいて、授業よりも本の方がわかりやすいなと思います。
授業はいわゆる投稿ではなく、ライブ配信です。
投稿では作った動画を見返したり、修正したりして、わかりやすい動画にすることができますが、ライブ配信では修正は出来ません。見返しは反省会になります。
SNSやYouTubeなどの投稿はアナログでは本、ライブ配信は授業であると考えると、授業がわかりにくくなるのも仕方がないかと思います。
ライブ配信は分かりやすさよりも一体感や熱量を感じることが良い部分です。
1回学んだことなので、バッチリ頭に知識が入っているかといえばそうではありません。
使わない知識はどんどん忘れていってしまいます。
読み直してみると、自分が興味があったり、今の仕事に関係している分野の基礎知識でも、抜けていることに気づきました。
「まあ、この分野は結構頭に入ってるし、サラッとでいいやろ。」と一応読んでおこうというスタンスで読んでいくと、ポツポツと抜けている知識がありました。
応用は基礎なくては出来ません。
基礎を知らなくては応用することも出来ません。
僕たちは基礎を学んでも、使わない知識は忘れていってしまいます。
仕事をしている分野でも、自分が日々携わっている部分の基礎は頭に入っていますが、本でいう次の章や前の章の基礎知識は抜けていることがあります。
新しいことにチャレンジする時に新しい基礎知識が必要なのはもちろんですが、新しいアイデアを考える時には、すぐ隣の章の基礎知識は必要です。
またはポツポツ抜けている知識から、新しいチャレンジではなく、修正案で良いアイデアが出ることがあります。
修正案で良いアイデアが出れば、新しいチャレンジよりも費用がかかりませんので、アイデアが通りやすくなります。修正案の方が改良という意味で、ノウハウの蓄積になるとも考えられます。
ノーコードでHPを作れるようになったり、プログラミングを知らなくてもAIを使えることが出来るので、基礎知識なくとも新しい技術に触れることは出来ます。
そのせいか、基礎知識が疎かになっている気がしますが、それは使う側の話です。
ノーコードでHPを作れるシステムを作る人やAIが簡単に使えるシステムを作る人は基礎知識が必要です。
そういう意味では、自分が携わる仕事の基礎知識は定期的に、何回も見返す時間が必要があります。
とくに行き詰まった時、最近はすぐに解決策の検索してしまいがちですが、解決策を見つけるには自分のやってきたことを振り返らないと見つかりません。
振り返るとよくわからないところがあり、それが抜けている基礎知識と言えます。
もしくは普段から、ここの勉強をやり直したいと思っている方もいるでしょう。
基礎知識を復習し、改めて前に学んだ知識を思い出すと、いつもとは違う疑問が生まれてきます。
成長といえば、新しいことを学ぶことのように思ってしまいます。
ですが昔学んだ時とは違う状況にいるので、復習をしてみると、復習から得られる新しい疑問や発見がたくさんあることに気づきます。
僕は今、生物学の復習が終わり、今は無機化学の復習中です。
そろそろ読み終わります。
この後有機化学の復習をしたのち、今一番復習したいと思っている代謝学の復習をする予定です。
代謝学を真っ先にやらなかったのは、代謝学を学ぶためには生物学や無機有機化学の知識が必要だからです。
基礎知識の基礎知識を学んでからの方が、代謝学の理解も深まります。
おそらく今回学んでも本の内容を100%覚えれたわけではないです。
読んでいると、今自分に興味がある部分に目がいってしまいます。
時が過ぎれば、自分の興味がある部分も変わっているので、また復習すれば違うところに目が行くと思います。
なのでまた読み直そうと思っています。
今覚えているのは基礎知識を初めて学んだ時に、その時に自分が興味があった部分だけです。
実践してから基礎知識を学び直すと、また違う基礎知識に興味を持ちます。
新しいことにチャレンジするだけではなく、何回も基礎に立ちかえる時間が必要なのではないでしょうか。
化粧品研究者こまっきー
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