化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

結婚がゴール思考。

「女性は結婚をスタートと考え、男性は結婚をゴールと考える。」なんていう言葉が昔ありました。これが男女の思考の違いなので、新婚生活で「思っていたのと違う。」と女性が不満をもらすことがよくあったとか、なかったとか。
今では男女関係なく、そして結婚以外で、この結婚がゴール思考になっています。

昨年、行きつけの接骨院に新しく若いスタッフが入ってきました。
その人はまだ専門学生で、鍼灸の資格を取るために学校に通いながら、接骨院で働いていました。
無事に資格が取れたようで、昨年の後半には接骨院で鍼灸の施術もしていました。
そして年明け、姿が見えないなと思ったら、独立したそうです。

ちなみに保険適用出来る時と出来ない時の違いは、症状の種類だけでなく、柔道整復師という国家資格を持っているお店かどうかになります。
整骨院、接骨院、ほねつぎなどが柔道整復師の資格を持っているお店の名前です。
整体院、カイロプラティック、リラクゼーションなどが柔道整復師の資格を持っていないお店の名前です。
または資格を持っていても、保険適用にすると事務処理が多くなるので、カイロプラティックで開業するケースもあるそうです。

鍼灸の施術は国家資格が必要です。

その子は接骨院で働いていたわけですから、柔道整復師の国家資格を持っていました。
にも関わらず、カイロプラティックで開業したそうです。
理由はおそらく事務処理でしょう。
保険の事務処理は結構面倒臭いらしいです。

それはさておき、鍼灸の資格を取れて数ヶ月で独立するなんて、早過ぎるでしょう。
むしろこれからです。
これから、院長がどういう症状に対してどういった施術をしているのか見て学び、自分の施術も見てもらいながら経験をつけていく時期に入ったところです。
鍼灸師としてスタートラインに立ったところなのに、資格獲得がゴールだと思ったのか、資格を取って数ヶ月で独立されました。

また別のスタッフが入ってきました。
そのスタッフは柔道整復師と鍼灸師の両方の資格を取って2年目になるそうです。
「根本治療がしたい。」と行ってその接骨院に入ってきたそうです。
2年目ですから僕からしたらまだまだだと思うのですが、結構な自信家で、院長の意見は聞かないタイプでした。
ある患者の腰痛治療を「自分は出来る。」というので任せてみたものの、和らげることができず、見かねた院長が交代を命じて、院長は1回の施術で痛みを和らげたそうです。
院長からすれば、そこまで酷くない腰痛の患者だったということでした。
それでもその人は6回施術しても和らげることが出来ませんでした。

出来ないなら、院長の施術を見て学ぶべきです。
自分の施術とはどう違うのかを見て聞いて盗んで学ぶべきなのですが、そういうことは全くなかったそうです。
その人は「自分には合わない。」と言って数ヶ月で辞めていきました。

こういう人、会社にもいるんじゃないでしょうか。
新入社員で、まだ1年も経っていないのに「やりがいを感じない。」とか「自分の本領が発揮されない。」と言っている人がいるそうです。
入社はゴールではなくスタートです。

会社に必要なスキルなどを学びながら、今までの自分の経験と知恵を活かして、上手く織り交ぜていき、自分に出来る会社に役立つ仕事ぶりをするべきです。

会社に必要なスキルが何かもまだよく分からない状態で「やりがいを感じない。」とか「自分はもっとやれるのに。」という発言が出るということは入社がゴールになっているからでしょう。
ゴールになっているから、それ以上の学びを必要と考えず、会社のことを知ろうともしない。
ゴールに辿り着いたら、自分はもう何もしなくていい。自分に合うか合わないかの判断をするだけでいいと考えているから、そういった発言が出てくるのでしょう。

スタートであると考えているなら、まだ取説を読んでいる段階で、やりがいなんて言葉は出てきません。
ゲームが楽しくなってくるのは、取説を読んで、ゲームの操作に慣れてきて、いくつかのボスを倒した頃です。
やりがいを感じたり、本領が発揮されるには、いくつかのボスを倒す、困難を越えてからです。

最近は男性も家事をするべきで、子育てもするべきであるという考えが定着しているからか、「女性は結婚をスタートと考え、男性は結婚をゴールと考える。」という言葉を聞かなくなりました。
聞かなくなったなあと思っていたら、その思考は仕事に移動していました。

男性が結婚をゴールと考えなくなったら、女性にとってはいいのかもしれませんが、その思考が会社に移動してしまうなら、考えものです。
消えてくれない思考なら、あまり影響のないところに移動させたいものですね。

化粧品研究者こまっきー

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