化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

こつこつビジネスに戻っていくか。

僕が会社を立ち上げた2018年頃は、「スタートアップは最初にどれだけ資金調達できるかで将来が決まる。」なんて言われていました。
なので化粧品研究者が自社ブランドを立ち上げるというのは面白いんじゃないかと、「その面白みで資金調達してはどうか。」と知り合いの起業家に言われたことがあります。
そう言われたものの、僕にはそれは合わないと思ってスタートアップあるあるの投資家から資金調達はせずに、銀行から借入だけをしました。
まあ、投資家からしても「話にならん。」と思われただろうなと思います。

銀行で借入をした場合は事業計画書の提出は必要ですが、毎月いくらずつ返済するかという契約だけで、その後にビジネスのやり方を指摘されることはありません。

当時すでに、スタートアップと投資家のいざこざは話題になっていました。
起業した人がやりたい事と投資家の意向が異なり、資金の問題で投資家の意見を聞かざるを得なくなるという話です。
「せっかく起業したのに、やりたい事ができない。」という記事を読んだことがありますが、そりゃそうだと思いました。

投資家は投資をして、収入を増やします。
投資先の会社が伸びてくれないと、収入が増えないどころか、下手したら大損になります。
投資家だって生活がかかっているわけですから、投資先の売り上げを伸ばすためにもビジネスのやり方には口を出すでしょう。

若手のスタートアップは始めたてホヤホヤですが、投資家には経験があります。
成功したビジネスの流れと失敗した流れを知っています。
そういう意味では投資家の意見はビジネス始めたての人には参考になるものの、投資家はある程度のスパンでリターンを得ないといけませんから、そのスパンが意識されたビジネス設計になってしまいます。
すると、スタートアップと投資家で意見の違いが生まれます。

これは子供の頃に体験した親子関係に似ています。
子供は自分で働いて稼いで買い物に行って、料理をするということは基本しません。
学生の本分は勉強ですから、衣食住という生きていくために必要なことは親任せになります。
すると、悪いことや親にとって気に入らないことをすると「ご飯抜きや!」とか「今月のお小遣い無し!」となります。
自分が悪くなくとも、親の機嫌が悪いとそうなることを経験した方は多いと思います。

ご飯抜きも、お小遣い無しも、毎月買ってくれる漫画雑誌を買ってくれなくなることも困りますので、子供は親の顔色を伺いながら、生活をします。
言い返したくても、今言い返してしまうと何かが無しになることがわかっているのですが、感情が抑えられずに言ってしまうこともありました。

投資家と付き合いをしたことはありませんが、当時問題になっていた記事からは、子供の頃のこういった親子関係に近いものを感じました。
「こっちのやり方が気に入らんねんやったら、資金引き上げるわ。」と言われたら終わりです。
自分一人では稼げない資金でビジネスをするというのは、子供が稼がずに生活出来ていることに似ています。
もちろんそうじゃない投資家もいると思いますが、問題になっていたスタートアップと投資家の問題は僕にはそうみえました。

僕がやりたいことは、ぱっと注目を浴びてババっと売れっ子になるということではなく、かなり時間がかかることだと思っていました。
子供の頃を思い出すと、投資家からの資金調達は自分には合わない選択肢でしたし、問題になっていたことは、そうりゃそうなると思っていました。

今までは流行という大きな波を追いかけていると、外れることはありませんでした。
投資家の方の成功体験も、いち早くトレンドをキャッチしたことが成功の秘訣だったのではないかと思います。そのための集まりみたいなのもあったことでしょう。
ですが、その流行が長続きしなくなり、流行の回転が早くなってくると、状況が変わってきます。

一度作れば何年かはブームとなって売れる商品は、一年単位に変わっていきました。
その度に新発売で開発費から広告費までの費用がかかるとなると、長い目で見たときに会社の利益が少なくなっていきます。新商品発売に向けての動きは普段よりもかなり忙しくなるので、それが頻繁にあるのに利益が少ないと、社内では忙しいのに給料が上がらないという状況になります。

どんどん早くなって、誰もついていけなくなると、流行を追わなくなります。
波に乗る流行が、駆け足の流行に変わって、走ってついていかなくてはいけなくなり、そのペースがどんどん早くなれば、足を止める人は増えるでしょう。

すると流石に投資家も流行を追わなくなるのではないでしょうか。
投資家が流行に投資しなくなれば、流行はますます小さくなっていくでしょう。

投資家が流行に投資しなくなり、流行が小さくなれば、こつこつしたビジネスが戻ってくるのかもしれません。
新商品をバンバン出していくのではなく、1つの商品を時間をかけて知っていってもらうという方法に戻れば、社内は新商品でバタバタすることが減ります。

流行の流れを見ていると、こつこつビジネスに戻りそうな気がしています。

化粧品研究者こまっきー

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