化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

栄養バランスが偏った結果はすぐには出ない。

前回は食べ過ぎやバランスのいい食事について話しました。
そういうことを気にすれば気にするほど、栄養バランスは偏っていく傾向があります。

栄養バランスが偏った場合、偏った食事をしてからどれくらいで実感するのでしょうか。

これは減らしたものによって異なると思います。
炭水化物を減らせば、効果はすぐに出るでしょう。
早い人はその日のうちに感じるのではないでしょうか。
糖分が足りなければ頭が働きません。
頭が働かないと考えることはもちろん、相手の話を聞くこともシンドいです。
頭だけではなく身体を動かすにも糖分は必要なので、炭水化物を減らせば身体を動かすこともシンドくなります。
1日3食しっかり食べていた人が朝と昼に炭水化物を抜くと、昼過ぎには糖分が足りずに身体がダルくなりますから、いつもとは違う自分に気づくと思います。

しかしこれに気付けないのが、現在の生活スタイルです。
忙しいときにお腹が空いているかどうかが気にならないように、現在の生活スタイルでは空腹や疲れという身体の状態を気にかけないようになっています。
たとえ気づいていても「ダイエットのためやから!」と自分に言い聞かせてしまいます。
ダイエットをして、お腹が空いている、頭が回らない、立っているのがシンドいということは、身体は栄養を欲しているのですから、その場合は「やっぱりしっかり食べないと。」と減らしてはいけないことに気づいて欲しいです。

炭水化物ダイエットをしてすぐに体重が下がるのは、筋肉が減るからです。
炭水化物を食べなくても、身体は糖分を必要とします。
食べる量が減って足りなくなれば、筋肉を糖分に変えて利用します。
なので体重が減ります。

筋肉は身体を健康に保つために必要なものですから、筋肉が減ると体調を崩しやすくなります。肌も荒れやすくなりますし、基礎代謝が落ちるので、太りやすくなります。
筋肉というものは簡単にはつきませんので、いっときの体重を減らした以上に、マイナス面が大きいです。
炭水化物を減らすと、すぐに実感できますが、本当の効果は時間が経ってから出ないと分からないのです。

タンパク質や野菜を減らすことは長期的でないと分からないかもしれません。
僕はタンパク質を増やしたことはあるのですが、減らしたことがないので、減らした場合の経験がありません。
タンパク質は増やしてから実感するのに結構な時間がかかりました。
タンパク質を増やすまでがベジタリアンみたいな食生活でしたから、余計に時間がかかったのかもしれませんが、1,2年は変化がなかったです。
実感とは筋トレをしていても筋肉がつかなかったのが、ちょっと筋肉がついてきて、接骨院の院長に「最近筋トレしてる?」と言われたことです。
筋トレはもっと前からしていたのですが、言われたのはつい最近でした。

減らした経験はありませんが、子供の頃からベジタリアンみたいな生活でしたので、タンパク質が少ない場合の身体の状態は分かります。
まずは季節の変わり目に体調を崩しやすいことです。
風邪をひくとかではなく、肌が荒れたり、胃がムカムカしたり、火照ったりという症状が起こります。
身体の中は糖分がエネルギーでタンパク質は部品です。
コラーゲンなど知っているタンパク質だけではなく、コラーゲンを作るのに働いているのもタンパク質です。身体の中の色んな成分はタンパク質であり、それらを作るために必要なものもタンパク質ですので、タンパク質が減るとエネルギーはあっても、身体には部品がない状態です。

大工さんはいるのに、材料がない状態です。
それでも作っていかなくては行けない場合、「あるもので作ろうか。」となり、あるだけでなんとか作ろうとします。
材料がある状態で作る家と、限られた材料しかない状態で作る家とでは、どちらに住みたいかは聞かなくても答えは1つでしょう。

タンパク質は減らすと筋肉だけではなく、身体の部品に影響が出ますので、身体の体温調節などが活発になる季節の変わり目は、必ずと行っていいほど何かしらの症状が出ます。

今まで使えていた化粧品が急に使えなくなるというのも、身体側に変化が出たということですので、季節の変わり目や1ヶ月の間で化粧品が使えたり使えなかったりするのは、経験からタンパク質が足りていない傾向にあると思います。

ただタンパク質を食べるようにしても、炭水化物のようにはすぐには結果は出ません。
「去年の今頃よりも肌トラブルなど症状が少ないか?」と食べる量を増やしてから、1年前や2年前を振り返って判断する必要があります。

野菜が少ないとどうなるのかは、あまり分かりません。
元々、食卓には野菜は豊富でしたので、その時と比べれば、肉を増やした今は野菜の量は減っていると思います。
ですが元々が多すぎたので、今のところは肉が増えたことで、むしろ健康になっています。

化粧品の研究をしていて気づいたのは、肉食の方は合う化粧品が少ないということです。
ベジタリアンの方は気候の変化で化粧品が合わなくなりますが、肉食の方はそもそも使える化粧品が少ないなと感じています。
とくにオリーブオイルやホホバオイルなどの植物系のオイルが入った化粧品は合わない傾向があります。

アトピーの人は肉をあまり食べないほうがいいという考えがあります。
それもあって、子どもの頃身体の弱かった僕をみて、母は野菜中心の食卓にしたのだと思います。しかし、タンパク質は身体の部品ですので、身体が弱いなら、しっかり食べて部品を提供しないといけません。
部品がないと、身体を強くすることが出来ません。

ご飯を食べると身体が熱くなります。
身体が熱くなると、痒くなります。
その痒みを抑えるために肉を控えるという意見もあります。
たしかに肉を食べたほうが身体は熱くなります。
アトピーの人が野菜中心することによって、アッサリした食事にすることで、食べたら身体が熱くなるのを抑えることできる。
身体が熱くならないので、痒くならないからアトピーは治るだろうという考えかもしれませんが、アトピーの人が肌が弱いのは、それだけではなく肌の栄養が足りてないケースもあります。
肌の栄養(組成)は油と肉がメインなので、野菜中心にすると、部品が足りずに肌が弱くなります。
小学生の頃から社会人になって実家を出るまで野菜中心の食生活だったので、
野菜中心の食生活がいかに危ないかは家族全員が実感しています。
全員肌が弱いです。
カサカサで火照りやすく、季節代わりに体調を崩して、肌が荒れます。
冬は手がボロボロです。

しっかり食べているものが、同じものばっかりであれば気にする必要があります。
それは偏っていることになりますので、しっかり食べているのにアトピーであるならば、何かを多く食べている、もしくは何かが足りていないのです。
だいたい1回で食べれる量というのがありますので、何かが多ければ、足りないものが出てきます。

気づいたときから改善しようとしても、時間がかかります。
特に子供の頃に野菜中心だと、めちゃくちゃ厄介です。
身体が成長期に部品を提供出来ないのですから、大人になってから部品を提供しようとしても、今度は大工さんが少なくなっています。
肉に胃腸が慣れてないので、全然食べれなくなります。
元気なおばあちゃんが肉をしっかり食べているように、肉は食べれないといけないのに、子供の頃に慣れておかないと殆ど食べれなくなります。

生活している限り、体調を崩すときはあります。
肌が荒れるときもあります。
それは栄養バランスの偏り関係なく起こるものですが、特にいま困っている方は「何かばっかり意識して食べすぎていないか?」ということを気にかけてみてください。

気にして修正してバランスが取れていれば、1年経った頃に1年前を振り返ると「去年より健康的かも。」と実感できるでしょう。

化粧品研究者こまっきー

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