夏は食欲が落ちやすく、
「お昼はもう、そうめんでええか。」
とアッサリ、さっぱりしたものを好む傾向があります。
胃腸は乾燥を好み、湿度が高いのは苦手です。
なので梅雨時期は特に苦手で曇ばかりで精神的にも、どんよりしていますが、
同じように胃腸がどんよりしているので、梅雨時期は精神的と肉体的の両方が原因で食欲が落ちやすいです。
梅雨時期は精神的にも肉体的にも、普通に過ごしているだけでいつも以上に負荷がかかっているのに、無理をすると、夏が来たときに暑さにやられて夏バテを起こしてしまいます。
夏バテになる人とならない人の差は暑さに強い弱いだけではなく、夏が来たときにどれだけの体力が温存されているかも関係してきます。
疲れ切った状態で季節が変わり、夏が来れば、夏バテになってしまいそうなのが想像出来ると思います。
僕たちは春は春、夏は夏で季節ごとにリセット出来るわけではないので、夏にバテたから夏バテではなく、それ以前からバテていて、夏の暑さが決め手になっただけということもあります。
梅雨時期は元気に過ごせていても、夏が続くと誰だって疲れてきます。
暑くて体力が奪われて疲れて、胃腸が弱ると、食欲が落ちて、
「お昼はもう、そうめんでええか。」
と思ってしまいます。
昨日もそうめんやったのに、「今日のお昼も、そうめんでええか。」と思ってしまうのはバテている証拠でしょう。
しかし、夏は冬よりも活発的に動きます。
冬休みよりも夏休みの方が、色々お出かけすることでしょう。
暑い分、汗をかいたりして、身体から色んなものが出ていく季節なので、
水分補給だけでなく、しっかり食べないといけません。
汗をかく。というのは老廃物などを出したりと言われていますが、体温を調節が目的です。
汗をかくことは身体の中を整えるという意味では大切なことですが、汗はかき過ぎると熱中症になりやすくなります。
熱中症までいかなくとも、汗をかくこと自体が結構体力を消耗します。
「こないだ主人が家におるのに熱中症になってん。」なんていう話を耳にします。
そういう家庭では日中にクーラーを入れていないことが多いです。
熱中症というと太陽に当たり続けてなるものと思いがちですが、体温調節するために汗を出して熱を発散しすぎて、体内の水分が足りなくなって熱中症が起こります。
つまり室内でも木陰でも、暑くて汗をかいていれば、脱水症によって熱中症は引き起こされます。
家の中は太陽にあたってないので、熱くても汗をかいていても、「太陽に当たっていないから大丈夫。」とか「外で太陽にあたってるより涼しい。」という気持ちがどこかにあるので、知らず知らずのうちに熱中症になっています。
汗をかくことは体温調節ですので、この暑い中、日焼け対策に長袖を着ていれば、それだけ身体に熱が籠もりますから、熱中症や夏バテは起こりやすくなります。
熱中症とは身体に熱が籠もって体温調節が上手く出来なくなった状態です。
体温の調節のために汗を出して熱を発散させ、体温を一定に保とうとするものの、体内の水分が減ってくれば、汗を出すことは抑えられます。すると体温調節が上手くいかず、体内に熱が籠もります。体内の水分が減ったから汗を出すことを抑えても、身体に熱がこもれば、自然と水分は蒸発していきます。
なので熱中症対策に水分補給は重要なのです。
汗は良いものも悪いものも出ていき、尿は悪いものだけが出ていきます。
汗は老廃物だけでなく、必要なものも出ていってしまうのです。
ですので、夏は汗をいっぱいかく分、しっかり食べないといけません。
夏は冷たい飲み物をばかり飲みがちですが、飲みすぎると夏バテになりやすいと言われています。
それは胃腸の働きが弱まってしまうからなのですが、その他にも冷たい飲み物は汗になりやすく、温かい飲み物は尿として出ていきやすいと言われています。
1日1杯でもいいので温かい飲み物飲んだほうが、身体がダルくなりにくくなります。
室内でエアコンが効いているなら、十分涼しいと思いますので、その時は冷たい飲み物は控えて、常温か温かい飲み物を飲むようにしましょう。
「胃腸に気を使う。」というと、あっさりした食べ物とか野菜中心の食生活をイメージしがちです。
ですが体力を使う夏は、むしろ逆です。
汗で必要なものが出ていき、暑さで体力を消耗してるわけです。
体力消耗ということはエネルギーを使っているということで、食べた栄養の消費が早いということです。
米でも肉でもなんでもしっかりガッツリ食べて、体力をつけないといけません。
「あっさりしたものが食べたいなあ。」なんて連日思っている時点で、体力は消耗されて、暑さにやられて疲れきって、食べる元気が無くなっています。
そんなときは出来るだけしっかり食べて、いつも通りの食欲に戻るまでは、ゆっくり休んだほうがいいでしょう。
ちなみに、冷たい飲み物と夏野菜の身体を冷やすは意味が違います。
冷たい飲み物は胃腸を冷やし、身体の中の働きを弱める傾向があります。
夏野菜は身体全体の余分な熱を取ります。
単純に身体を冷やすのと、余分な熱を取ることは、違います。
余分な熱を取る方が、身体への働きかけはマイルドです。
炎天下の中、無理をして冷たい飲み物を我慢する必要はありませんが、炎天下でも冷たい飲み物を飲みすぎると、外は暑いのに冷たい飲み物で胃腸の働きが衰えて、バテやすくなります。
僕が部活をしていたときは、殆ど常温の水や薄めたアクエリアスでした。
冷たい飲み物もありましたが、コーチからあまり飲まないようにと注意されていました。
水が入ったボトルは僕たちと同じように直射日光を浴びているので、常温というよりもぬるま湯でしたが、熱中症になることはありませんでした。
大学生になって、夏に冷たい飲み物を飲みながらアウトドアを楽しんでいたら、胃がムカムカして身体がダルくなったことがありました。
冷たい飲み物を取りすぎると、数時間後くらいに身体がダルくなってきますので、変化に気づき、身体に熱が籠もっていないのであれば、冷たい飲み物を控えるようにしましょう。
身体に熱が籠もっているのであっても、冷たい飲み物を取って身体を冷やすことは胃腸の働きを弱めることになりますので、首や脇などに氷枕を当てて、身体の外側から冷やした方が良いでしょう。
室内にいるときは温かい飲み物で胃腸を温め、夏野菜で身体全体の余分な熱を取る。
温かい飲み物は家でご飯を食べる時が取り入れやすいと思います。
東洋医学でも、夏は胃腸に注意と言われています。
熱中症対策に水分を取るときは、胃腸が疲れないように冷たい飲み物は控えること。
夏は体力を消耗する季節なので、しっかり食べること。
食欲がない時点で、夏バテが起こっているので、食欲が戻るまでは休むこと。
夏野菜は積極的に取って、身体の余分な熱を取る。
お盆が過ぎれば、夏の疲れがどっと押し寄せる残暑に入ります。
梅雨から初夏への変化で夏バテが起こるように、夏から残暑への変化でバテて体調を崩さないように、夏の疲れはお盆のうちにとっておくようにしましょう。
化粧品研究者こまっきー
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