なにか欲しいものがあるとき、昔は実際に見に行って、店員さんから話を聞いたりしていたと思いますが、今はまずスマホで調べることでしょう。
「服が欲しい。」と思ったらSNSで普段フォローしている服関係のアカウントの投稿をみると思います。
または“#ファッション”や“#◯◯のコーデ”といったハッシュタグで検索をしたりします。ですがInstagramではハッシュタグはもう最新順ではなくなっていますので、ハッシュタグはもう活用されていないかもしれません。
なのでおそらくは今フォローしている服関係のアカウントやブランドのアカウントやその店員さんのアカウント、もしくはオススメに上がってくるアカウントを参考にするかもしれません。
僕自身は好きなブランドがありますので、SNSで調べるということはしません。好きなブランドのHPやSNSの投稿を見ることはありますが、お店に行くとネットにアップされるよりも早くに見ることができますので、SNSの投稿はなんとなく見る程度です。
実際にお店に行って、店員さんと話をしながら試着して買うかどうかを決めています。
服を買う時にSNSを活用したことがないので、周りがやっていることを参考に書いています。
服だけでなく、なにか欲しいものを探すとき、このように今はネットというよりはInstagramやYouTubeなどのSNSで調べるでしょう。
このとき、注意しないといけないのは“SNSで答えを求めること”です。
ウィンドウショッピングするよりも、Googleで検索するよりも遥かに情報量の多いSNSで、調べ物をするのは結構疲れます。
スマホの画面のスライドさせて、ただ流し見しているだけでも、脳は見ているもの全てを処理していきますので、動かずにただ画面を見ているだけでも脳は疲れます。
すると考えることが億劫になってきて、「何がオススメなん?」とSNSに答えを求めてしまいます。
調べ始めるときは「こういうのが欲しい。」とざっくりでもイメージがあったのに、大量の情報の波によって自分の考えは流されていき、当初欲しかったものと全然違うものを買ってしまいます。
SNSが普及していないときでも、当初欲しかったものと全然違うものをお店で買ってしまうことはありました。それは、お店に行ったけれど欲しいものが売り切れていたり、それよりも欲しいものが見つかったり、または店員さんの意見に流されて買っていたでしょう。
この場合、失敗しても原因はすぐに分かります。
実際に見に行って、より欲しいものを見つけて買ったけれど失敗したという経験があれば、今度からは一目惚れに注意すればいいです。
店員さんの意見に流されて買ってしまったのなら、上手に話す店員さんに注意しながら自分の考えが見失わないようにすればいいでしょう。
原因が分かっていて、原因が少なければ対処することは出来ます。
ですがSNSの流し見は見ることそのものが原因です。
情報が多すぎることが原因で、対処しようとしても出来るものではないでしょう。
SNSで情報収集するときは、自分の気持ちの変化を把握しながら、当初の目的がわからなくなっていたり疲れた場合は情報収集を一旦ストップしたほうがいいです。
広告宣伝とは、何回も見せることです。電車の中、YouTubeの広告、Instagramの投稿などあらゆる目につくところで宣伝することによって、自然と人の記憶に残るようにします。
「スキンケア変えたいな。」と思えば、全く知らないブランドを探すのではなく、記憶にあるブランドを調べると思います。
情報がメディアだけではなく、個人からの発信が生まれたように、広告も個人から発信されています。
好きな服のブランドのハッシュタグやタグ付け、そのブランドで働いている店員さんや同じブランドが好きな人のアカウントで、皆同じ服を着ていれば、「いまこれが人気なんや。」と思うでしょう。
店員さんが分かりやすいですが、発信しているのは個人でも、その人はそのお店で働いているわけですから、お店が売りたい商品を推すのは当たり前です。
SNSで生計を立てているインスタグラマーは自分が好きなものを投稿したって一銭も入ってきません。依頼を受けて投稿をするから収入が得られるわけですので、店員さんと同じように考えるべきです。
そもそも、何か情報を発信するということは、その人には情報発信したい理由があるはずです。フォロワー数を増やすには、なにか意図が必要です。なにもなくただ投稿するだけでは、あんなこと出来ません。
そういう僕も自分のブランドである化粧品こまっきーの認知度を上げて、商品が売れて欲しいから発信しています。
自分の商品のことばかり話さないのも、化粧品は成分で判断しても意味がないからです。
化粧品というアイテムの考え方から考え直さなくてはいけないと思うので、美容や健康をベースに生活全体にまつわる自分の考えを発信しています。
「こういうことを普段考えながら研究している人が作っている化粧品はいかがですか?」ということです。
周りからはかなり遠回りな発信だと言われたりしますが、化粧品こまっきーを知ってもらうには、化粧品こまっきーのアイテムを長く愛用してもらうには、ただ商品をよく見せるだけではダメだと考えています。
これは服を買うとか、欲しいものを探す時だけではなく、あらゆる情報に当てはまります。
政治関係で、自民党の批判をしている人が野党の人なら批判をするのは当たり前でしょう。
批判をするのが当たり前というフィルターを入れて、その人の発信を聞かないと、「そうだそうだ!自民党じゃダメだ!」と感情を操られてしまいます。
情報は必ず人が発信したものです。たとえそれがAIによって作られた文書であっても。AIを作ったのは人ですから、その人の意図が反映されます。
情報をみるとき、調べる時は発信者の意図や好みを理解して、情報をみる必要があります。
なので流し見のようにいっぺんに色んな人の情報を知ることは無理です。
流し見で大量の情報が入ってくれば、脳が疲れます。
「こういうのが欲しい。」「今は何が流行っているんやろう。」と最初は自分の意思で調べ始めたはすが、いつの間にか「じゃあ、どうしたらいいの?」「何がオススメなん?」と決定を誰かに委ねるようになってしまいます。
そうならないためにも、
SNSで答えは求めない。
情報収集するだけで、ちゃんと自分で考える。
疲れたら、一旦SNSを見るのを辞める。
決定は自分がする。
と、ブレない軸をもって大量の情報を見ていかないと、自分のことなのに自分で判断できずに、常に誰かの判断に頼らなくてはいけなくなってしまうでしょう。
化粧品研究者こまっきー
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