化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

教育しないと日本人もダメらしい。

「やっぱり中国製はあかんな。」
一昔前、中国製の電子機器は安いので買ってみたものの、すぐ壊れることが多く、「やっぱりあかん。」と思った人は多かったでしょう。
今では中国製を気にせずに買う人は増えました。
僕が大学生くらいの頃に、日本製と書いてある電子機器でも、半導体やネジなどは中国製で、日本で組み立てているだけであるという情報が広がりました。
中国製を買うようになったのは、部品は中国製だと知っている中で、日本製の良さを中国製との値段差以上に感じれなくなったのでしょう。
最近では中国製も質が上がってきているので、中国製の電子機器は「結構イケるし、安い。」という印象を持っている人が多いです。
スマホの充電器やイヤホンなど小さな電子機器は中国製でも気にせず買っているのではないでしょうか。
大型家電では冷蔵庫や洗濯機も、安くてデザインが良いので中国製のハイアールも日本製と並んで選ばれています。

服は中国製、ベトナム製が多いです。
ファストファッションではなく、それなりのブランドでも中国製であることが多いです。
これも一昔前では、カッターシャツのボタンすらちゃんと縫製が出来ていませんでした。
中学生の頃、梅田の服屋でシャツを買って家に帰ったら、必ずボタンを軽くグラグラするテストをしていました。すると簡単に糸がほどけて、ボタンが外れることがありました。シャツのボタンが1つ簡単に外れたら、全部同じように外れていきます。
お出かけ中にボタンがポロポロ外れていったら困ります。
新品のシャツなのに、シャツのボタンを全部自分で縫い直していました。
これは日本製の服ではありえないことで、「中国製やからしゃーないか。」と思っていました。
ところが最近はそうでもありません。
ちゃんと縫製されてありますし、ボタンが外れることもありません。
僕の好きな服のジャンルにも中国のブランドがあり、結構高いのですが、同じ価格帯の日本製よりも縫製が丁寧にされています。

中国製がダメなのは、文化による違いであると思っていた人は多いのではないでしょうか。
日本に旅行に来る中国人を見て、「文化が違うから中国人はああなんだ。」と、だから中国製はいい加減だと思っていた人は多いと思います。
日本人は真面目できっちりしている。だから中国人のようにはならないと、僕もそうですが、多くの日本人がそう考えていたでしょう。
ですが電子機器にしろ、服の縫製にしろ、中国製はかなりレベルが上がりました。
文化による違いだと思っていた差は、ここ10数年で一気に縮まりました。

文化の違いといえば、欧米と日本の料理の違いのようなことでしょう。
SNSで欧米の人が料理をしている動画を見ていると、かなり大雑把だなと思います。
味付けも大体いつも同じで、味のバリエーションは少ないなと思います。
その点、日本の料理人の動画を見ていると、丁寧だなと思います。
いつも僕たちが食べているように、味付けも多彩です。
欧米は大雑把な分、ハンバーガーなど大味の料理は日本人が作るものより美味しそうに見えます。
実際に、僕がハワイで食べたハンバーガーは日本で食べるものより美味しいです。
どこで食べても美味しかったです。
日本でハンバーガーを食べると、多彩な味付けがマイナスになることが多いです。
筋の残ったパテ、ソースが染み込んでベチャベチャになってしまうふわふわのバンズ、ケチったように少ない野菜。付け合せのポテトもヒョロヒョロでイマイチだったりと、日本でハンバーガーを食べると、なにかしら微妙な部分があります。
大味系の料理は日本人には向いていないように思います。

こういった文化の違いは縮まらない部分だと思いますが、中国製のように差が縮まった部分は文化ではないようです。

真面目で丁寧なのが日本人。
これは果たして文化なのでしょうか。
最近、Amazonの配達は置き配だったり、ポストに投函出来るものはポストに入っていますが、投函の仕方がヒドイです。
Amazonの発送方法は注文時にこっちで決めるものでも分かるものでもないので、届いた時のメールで玄関前に置いてあるのか、ポストに投函されたのかが分かります。
すると、厚みはないけれど、ぎりぎりポストに投函できないサイズの荷物は、ポストに無理やり押し込まれています。
以前、メープルシロップをAmazonで買えば、メープルシロップをプチプチで包み、封筒みたいなペラペラの梱包資材に入れて送られてきました。
置き配されていましたが、置く時や荷物発送時にメープルシロップが上下反対で置かれていたのでしょう。メープルシロップの容器は瓶ですが、蓋はプラスチックです。荷物を開けたら上下逆になっており、プラスチック蓋が粉々に割れていました。
瓶のような割れ物を送る際は、段ボールで送るべきです。
同じような出来事が多発したのか、封筒型の梱包資材でも中に段ボールを入れるようになりました。

Amazonの荷物を運送している車を街で見かけ、荷物を配達しようとお兄ちゃんが開けたトランクを見てビックリしました。
もう、グッチャグチャです。
荷物の上に荷物を置き、それが10個以上積み上がっているのです。
それも段ボールではありません。Amazonで買ったことがある方は分かると思いますが、封筒型の梱包資材です。
あれは立てて横並びで置くものだと思うのですが、それを積み重ねており、運転中に右へ左へハンドルを切れば、荷物は揺れて、荷物の山が崩れた状態になっていました。

日本人の文化が真面目で丁寧であれば、ポストに無理やり押し込むと、商品がぐちゃぐちゃになってしまうことは分かりますから、置き配にするでしょう。
荷物の梱包の時、上下を気にするように梱包したり、割れないような梱包資材を選ぶと思います。

荷物の運送といえば、ヤマトや佐川、日本郵便は違います。
ポストに投函される荷物でも、押し込むようなことはしませんし、置き配の場所も考えて置いてくれます。
これはおそらく研修があり、教育されてから仕事しているので、真面目で丁寧なのでしょう。

つまり、ちゃんとした教育が無ければ、一昔前の中国製のいい加減さのように、日本人もいい加減になるんだなと、最近のAmazonの配達から感じています。

最近は会社でも学校でも注意しずらいので、よっぽどのことが無い限り、注意せずにほったらかしになっていると思います。
ほったらかしでは真面目で丁寧な日本人にはなりません。
教育しなければ、ダメなことがダメだと分からないのです。

真面目で丁寧な日本人は文化ではありません。
その時の大人がちゃんと教育していたから、真面目で丁寧になっていただけで、教育が疎かになっている今、日本は一昔前の中国製のようないい加減な社会になっていく傾向にあるでしょう。

化粧品研究者こまっきー

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