なにかに興味を持ち、それを「検証してみよう。」と思うと、人は自分がそうなってほしい結果を贔屓する傾向があります。
スキンケアを変えるたびに「肌がキレイになる。」と思ってしまいますし、健康に良いことをしていれば「これをしているから健康なのだ。」と思ってしまいます。
これは研究をするときに、一番注意しないといけないことです。
「この原料良さそう。」とサンプルを取って研究をし始めたとき、必ず「良いかも。」と思った期待は忘れて研究をしなくてはいけません。
皆さんも体験しているように、期待をしてしまっている時点でまだ使い始めなのに、前使っていたスキンケアよりも良いと思ってしまっています。良いというフィルターがかかった状態では、前のスキンケアと平等に比較することは出来ません。
それと同じように、「良いかも。」と思った気持ちを一旦忘れて新しい成分の研究を進めます。出てきた結果から判断しないといけません。
今、研究所にある成分と変化がないのに「これは他と違う。」と思ってしまっては、研究とは言えません。自分の気持ち優先で研究は成り立ちません。
今から話す“冷たい飲み物の方が夏バテしやすかった”という話も、冷たい飲み物は胃腸の働きを弱くすると過去のブログでも発信しています。大学の頃になりますが、その体験談も軽く触れています。
今回の話は「このときは冷たい飲み物の方が良いじゃないか?」と思って冷たい飲み物を飲んでみたら、それでも常温の飲み物の方が良かったという話です。
最近、1時間半くらいのウォーキングをしています。
最初は20分くらいから初めて、そこから徐々に伸ばしていって、最近は1時間半くらい歩いています。そこで、20分くらいのウォーキングなら家着いて飲めばいいのですが、1時間を超えると外で水分補給が必要なので、お茶を持って出ることにしました。
僕は普段から冷たい飲み物をあまり飲まず、朝ご飯の時はやかんを沸かして紅茶を淹れ、日中や昼食は常温のプーアール茶、おやつは紅茶かコーヒーか緑茶か、おやつにあわせて選び、夜は緑茶です。プーアール茶は麦茶のようにやかんで2L作りますが、それ以外は毎回やかんでお湯を沸かして淹れているので、温かい飲み物を飲んでいます。たまに飲むジュースが唯一冷たい飲み物です。
なので一応冷蔵庫で氷は作っているんですが、殆ど出番がなく、ウォーキングのときにプーアル茶を冷やして持っていこうとしても氷が無いことが多く、そこから気づいた話になります。
ちなみにお茶は利尿作用が強いから運動には不向きなのでは?と思うかもしれませんが、お茶は利尿作用効果だけではありません。汗で出ていくミネラルなどが水よりも豊富なお茶はウォーキングの水分補給にぴったりだと考えています。
激しい運動をする時、長時間の運動の際は糖分が必要なのでお茶では足りないかもしれません。また、僕のいうお茶はちゃんとやかんで沸かしたお茶で、ペットボトルのことはよくわかりません。
ウォーキング中はちゃんと水分を摂り、帰ったら冷水シャワーで汗を流し、身体を筋肉をオフにするようにしています。
普段から氷を使わないので氷の管理が悪く、ウォーキングするときに氷がある日とない日があって、ふと気づきました。
氷がある日より、ない日のほうが、家に帰った後の体調が違うことに気づきました。
氷がある日のほうが、少し気分が悪くなったり、火照りがあったりすることが多く、
氷がない日は殆ど火照りや気分が悪くなることがありませんでした。
夏は冷たい飲み物の飲みすぎで胃腸を冷やしすぎないように。
そんな言葉をよく耳にします。
暑い日でも冷たい飲み物は身体の中を冷やし、身体の中の働きが弱まって、体調を崩しやすくなります。
だからできるだけ冷たい飲み物は控えて、温かい飲み物を飲むほうがいい。
エアコンが効いている部屋だと尚更、温かい飲み物を飲んだほうがいいと。
僕自身もそういう発信をしています。
分かっていながらも、「さすがに外で動くなら、冷たい方が良いんじゃないか。」
そう思っていたのですが、間違っていたようです。
1時間半のウォーキング中、冷たい飲み物を飲んだときの方が夏バテしやすかったです。
これは、もっと激しい運動だと話が変わってくるのかもしれません。
冷たい飲み物を飲んだ方がいい時もあるかもしません。
中学高校の部活では冷たい飲み物もありましたが、飲み過ぎるなとコーチに言われていました。
なので、4時間くらいの練習中、殆どは太陽に当たりすぎてぬるい水や薄いアクエリアスを飲んでいました。
冷たさは蛇口をひねって、頭から水をかぶって感じていました。
頭から水をかぶるのは、熱中症に氷枕を使うのと同じ理屈です。
ぬるい水ばかり飲んでいましたが、倒れる子はいませんでした。
ということは、やっぱり冷たい飲み物の飲み過ぎは夏バテを引き起こしやすいのではないかと思います。
大人になると、高校の部活ほどハードな練習を長時間している人は少ないと思いますので、皆さんも外出先では常温の飲み物の方が夏バテしにくいのではないでしょうか。
夏は冷たいものがどうしても欲しくなる季節です。
冷やすならアイス枕などで肌から冷やすこと。
冷やすのは肌で、口に含むのは温かいものにする。
ウォーキングに持っていく飲み物で、改めて冷たい飲み物の方が夏バテしやすいなと体感しました。
まずは室内での飲み物を常温か温かい飲み物にするところから初めてみれば、食欲がわかないとか、身体がダルいなどの夏バテになることが少ないと感じれるのではないかと思いますので、良かったら参考にしてみてください。
化粧品研究者こまっきー
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