本を読むのが好きで高校生までは小説ばかり読んでいましたが、大学生になると自己啓発本を読んでみたくなって、何冊か読んだことがあります。
話し方で人生が変わる。
聞く力。
大人の付き合い方。
などなど、いかにも自己啓発本らしい本や、そのとき人気だった著名人が書く自己啓発本を手に取りました。
それぞれ本の中には色んなことが書いてあり、書いてあることのメインは手法や思考が多いのですが、最後には必ずといっていいほど「インプットしたらアウトプットすること!」と書いてあります。
読むだけで満足する人もいますが、僕は興味本位にアウトプットしていました。
今は化粧品の研究をしているので、試してみたくなる気持ちは職業病じゃないかと考えていますが、思えば昔から「やってみたい。」気持ちは強かったです。
大学の授業で学んだ実験結果の書き方である、概要→方法→結果→考察がインプットとアウトプットをするのにもってこいだと考えて、インプット→行動→結果→考察の流れでインプットした内容を試してみました。
男性は話しをせずに聞くこと
相手がグラスを持ったら、自分も持つという鏡写しの法則
大げさな相槌
などなど、読むたびに試し、結果から考察をしました。
本を読んで、インプットするだけの人やアウトプットまでする人は多いです。
特にアウトプットは本の最後に書いてあるので、本を読み終えた後「よし、やってみよう!」という気持ちになります。
しかし、本に書いてあることが正しいと思ってただ行動するだけではダメです。
僕はインプット→アウトプット→結果→考察を繰り返し、何回も失敗を重ねた結果、インプットの後に必ず考察するようになりました。
人前でアウトプットする前に、「この情報は正しいのか?」を考えるようになったのです。
僕にとってはそれくらい、自己啓発本に書いてある内容は自分には合わない手法ばかりで失敗の連続でした。
大学生もしくは社会人なりたてで、自己啓発本を読む人が多いのか、自己啓発本を読んで実行していると、同じことをしている人を見つけました。
目をじっと見て話す人。
「うんうん、へえー!すごいなあ!」と大げさな相槌をうってるわりには、全然話を聞いていない人。
毎回僕がドリンクを飲むタイミングに合わせてグラスを持つ人。
ある人と一緒にご飯を食べているとき、僕がグラスを持つと、その人も慌ててグラスを持とうとした姿をみて、めっちゃひいたことを覚えています。
そこで気づきました。
単純にアウトプットをしているとこんなにも滑稽に見えるのかと。
少しでも自分にプラスになるようにと思って勉強したはずが、本を信じてインプット→アウトプットだけやっていると、裏目に出ることに気づきました。
最初から考察をしていた僕は、「これは変やな。」と思って辞めたり、度合いを調節したりして、自分にあっているものは取り入れようとしていましたが、その間の試行錯誤も相手から見れば滑稽に見えていたでしょう。
ですので、インプット→アウトプットと言われますが、その先の結果→考察までやらないといけません。
相手の反応がどんな感じだったのか、自分でやってておかしいと思わなかったか、
アウトプットに必死で話を聞いていなかったのではないか?と、気になる異性とデートをした後、「よっしゃ。自己啓発本に書いてあること全部出来た。完璧や!」と思うではなく、実行してみた結果、相手がどんな表情をしていたのか、どんな反応をしていたのかを、帰り道で振り返ってみてください。
実践することは大事で、分かる人からしたら滑稽に見えたりしますが、やってみないとわからないことは多いです。やってみて失敗しないと、良し悪しの判断は出来ません。
書いてあることをそのままするではなく、ちょっと調節するだけで、自分にとって良い言動になることもあります。
おそらく最初はインプットした内容をアウトプットするだけでいっぱいいっぱいだと思います。
しかし少し慣れてきたら、そんな自分を考察してみてほしいです。
その時の相手の反応を振り返ってみて欲しいです。
実践して結果を振り返って自分で自分を考察して、自分なりのデータを増やしていく。
最終的にはインプットした後に沢山の自分なりのデータからインプットした内容を考察出来るようになれば、人前での失敗は減っていきます。
「これはどうかな?」と思うなら、やってみてください。
僕はいまでも、「どうかな?」と思うとやってみるようにしています。
ちょっとした失敗は誰にでもあるものです。
肝心なときに失敗しないためにも、日頃から失敗しておいたほうがいいです。
インプット→アウトプット→結果→考察は理系の思考だと思われていますが、物事を考える基礎だと思います。
文理関係なく、色んなところで使える思考です。
例えば生活の中で言うと、洗濯機を買う時です。
調べてみると、殆どの情報ではドラム式が良いとされています。
調べた情報(インプット)をまとめると、節水やからエコで、乾燥機ついているのが良い。縦型よりも値段は高いけど、みんなドラム式買ってる。見た目が可愛い。とまあざっくりこんなものかと思います。
アウトプットとして買ってみた結果は、まずは汚れが落ちにくいです。ランニングウェアはなんかは、冬場だとちょっと汗臭いにおいが残っていたりします。柔軟剤を使っている方は柔軟剤の使用を辞めると分かると思います。
考察として、ドラム式は水が少ないのでお湯で洗わないと汚れが落ちないのではないか。
そう考えて再びアウトプットです。給湯器をオンにして、お湯で洗うと、汚れも臭いもキレイに落ちました。
ドラム式は水が少なくても汚れが落ちるわけではないようです。
では、安く買って水道代のかかる縦型洗濯機と値段は高く洗うたびに水道代は少ないけれどガス代が発生するドラム式の洗濯機。
どちらがお得なんだろう?と考え、縦型洗濯機の方がコスパが良いと結論付けました。
ドラム式洗濯機を試したのは実家に住んでいたときの経験だったので、実家から離れたとき、僕は迷わず縦型洗濯機を買いました。
ドラム式洗濯機には乾燥機能がついていますが、乾燥機が欲しくなる日は1年でそんなに多くはありません。そんなに多くないなら、近くのコインランドリーの乾燥機を使ったほうが大きい乾燥機で乾かせるので、遥かに早く乾きます。ベットシーツなど大きいものも一緒に乾かすことが出来るので、家庭用の小さい乾燥機ではいざというときに物足りないです。
縦型洗濯機を買って、いざというときはコインランドリーの乾燥機を使用する。
今回はインプットは最初だけでアウトプット→結果→考察→アウトプット→結果→考察の流れで、自分にとって一番良いのはこれだと結論を出しました。
「インプットしたらアウトプットして!」というのは発信者の宣伝になるからではないでしょうか。
「◯◯読んだら、こう書いてあってさ。」
「◯◯さんが言うにはさ。」という風に、アウトプットする際は、「今人気のこの本、俺も読んでさ。」みたいな、宣伝にしたいだけじゃないかと結果→考察まで推奨しない本に対して、そう感じています。
アウトプットするだけでは、ただのロボットです。
「あの人が言っているのだから、間違いない。」と、結果も見ずに考察もせずにアウトプットしていては、まるであの人の操り人形です。
そして、何回も失敗を重ねていると、伝える言葉ひとつひとつは自分の信用にもなることに気づきました。
いつも適当なことを話し、今日はイエスでも明日はノーと答える人に信頼はないでしょう。
他人の言葉の引用だけではなにか説得力が足りないです。
いくつか質問をすると、すぐに返答に詰まるようであれば、自分の考えでないことがバレバレです。
なので、アウトプットすることは大切なことではありますが、失敗を繰り返していると、
人に伝えるときにはインプットの後に考察をしてから、話す内容を考えてから、自分の言葉で話すようにしています。
最初からインプットの後に考察するのは難しいです。
何回もの失敗と、考察と繰り返しのチャレンジはある程度必要です。
まずは自分なりのデータを集めなくてはいけません。
インプットしたらアウトプットするだけではなく、結果を見て考察までやってみてほしいです。
慣れてきたらインプットの後に考察してみてください。
そして伝える時は本の言葉ではなく、自分の言葉で伝えてみてください。
インプットしたらアウトプットをするとは、よく聞く言葉ですが、それだけでは足りないです。
インプットしてアウトプットするのはDVDを入れたら映画が始まる機械みたいです。
アウトプットのその後が肝心です。
アウトプットして、自分なりのデータをたくさん集めて、考察と試行錯誤を繰り返す。
今なにか本を読んでいる方はぜひ結果と考察までするようにしてみてください。
化粧品研究者こまっきー
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