化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

この時期は“抑うつ”になりやすい季節。

身体のことを勉強するのに、東洋医学の本や漢方薬局のブログなどを読んでいます。
肌に炎症が起これば炎症を止める軟膏を塗るという対処療法の西洋医学とはまた違った身体の見方が、東洋医学にはあります。
そこには“この時期は抑うつになりやすい”と書いてあります。
抑うつとは、気分が落ち込んで何にもする気になれなかったり、憂鬱な気分になることなどをいいます。
これっていわゆる“センチメンタル”ではないでしょうか。

自分の経験からも夏の終りから秋の安定した気候になるまではセンチメンタルな気分になりやすいです。
夏が終わりそうで終わらなく、暑い日と涼しい日が続き、台風が通るたびに少し涼しくなります。
「今日は最高気温が34℃です!」とニュースで流れても、いざ外に出てみると、「思っていたより涼しいな。」と感じます。それでも暑いのは暑いので、歩いていると、汗が出てきます。
夏から秋にかけては、最高気温よりも最低気温をみていたほうが、気温が変化していることが分かります。
大阪では真夏日の最低気温は28℃前後でしたが、今は25℃まで下がってきています。
最低気温、つまり夜の気温が下がっているので、午前中に外出すると「あれ、ちょっと涼しくなってる。」と感じます。
最高気温が34℃まで上がったとしても、34℃の時間は真夏日より短くなっています。
1時間足で天気をみてみると、真夏日は夜の21時でも気温は30℃ありましたが、今は夕方の18時を過ぎれば30℃を下回るようになっています。
最高気温だけみていると、「まだまだ暑いなあ。」と思いますが、1日の気温の変化でみれば、暑い時間は短くなってきています。
ただ、一番暑い時間帯が活発に活動する時間なので、涼しくなっていることに気づきにくいですが、最低気温を追いかけていると、1週間単位くらいで涼しくなっていくのが分かると思います。

日中の最高気温はそのままに、まずは夜の気温から下がっていきます。
なので、夜寝る時のクーラーの設定を真夏と同じのままで寝ていると、部屋の気温が下がりすぎて体調を崩してしまいます。
クーラーの設定温度を26℃と調整しても、室温が26℃になるわけではありません。
実際にリモコンの設定は変えていないのに暑い時と寒い時があるはずです。
クーラーの設定はあくまで“クーラーがどれだけ頑張るか”くらいの設定ですので、温度と湿度が分かる温湿度計を部屋に置いて、温湿度計を目安にクーラーの設定を調節するようにしましょう。
温湿度計は1500円くらいで売っています。
「26℃設定にしているから、大丈夫。」と思って寝てしまうと、寒くて身体がダルくなったり、朝起きて喉をやられてしまうでしょう。

気温の変化による、エアコンの効き具合の差で体調を崩すのともうひとつ、夏の終わりには台風がきます。
台風はこないだのように上陸するだけでなく、近くを通るだけでも気候の変化が生まれます。
この間の台風10号も、えらく離れたところにいるのに、片頭痛が起きたり身体がダルく感じた人がいると思います。
関東では台風直撃していないのに、すごい大雨でした。
なので台風は発生するだけで気候は不安定になります。
エアコンの調整ミスで体力面で体調を崩し、台風による気候の変化で精神面で体調を崩しやすいのがこの時期です。
春と違うのは、暑いことによる気だるさがベースにあるので、元からちょっと疲れています。

「センチメンタルな気分だなあ」「なんだかやる気が出ないなあ」と思っているくらいなら、気がついた時点で休むようにすればこの季節の変わり目に体調を崩さすに過ごせます。
しかし、元々慢性疾患を患っている方は、「夏ちょっとマシになって来ていたのに!」と、せっかく治ってきていたのだから、もうちょっと頑張って治そうと思ってしまう方が多いです。
気候が安定していると精神疾患も安定しやすいです。夏は日照時間が長いので自然と太陽に当たる時間が長くなれば自律神経も安定しやすくなります。
なので、夏は比較的安定しやすい気候と言えます。

しかし、季節の変わり目になると状況が変わってきます。せっかく治ってきた、落ち着いてきたなら、もうちょっと頑張って治そうと考えてしまいます。
僕も慢性疾患を患っていますから、その気持ちはよくわかります。
日本は四季+αで2,3ヶ月に一回は気温や気候、季節が変わっていきます。そのたびに身体はその季節に慣れようとして調節します。健康な方や子供には身体が鍛えられるのでいい気候なのですが、自律神経やアトピーなどの肌トラブルがある人はその季節の気候に慣れてきた頃に気候が変わり、熱が籠もったり身体が冷えたりと厄介です。自分にとって過ごしやすい季節が来て、ちょっと体調がよくなってきていたところに季節が変わり、再び不調の兆しがあると、「ここが踏ん張りどころ!」と頑張ろうとしてしまいます。
「なんとか、なんとか悪化しないでくれ!」っと無理していると再び体調が悪化してしまう。というのを気がつけば何年も繰り返したりします。そのたびに「ここの病院じゃあかんわ。」と病院を変えたり何かを変えたりするのですが、頑張ろうとしてしまうことが悪化に繋がっていることは大いに考えられます。

そんな季節の中で、この時期は気候の問題で“抑うつ”になりやすいそうです。
気候がそうなら、もう打つ手はありません。頑張ってなんとかなるものでもありません。
僕は最近そう感じています。
漢方で、鍼灸で、アロマや香りで、いくらリラックスをしようとしても上手くいきません。
気候が“抑うつ”になりやすい時期で、自分が体調を崩しやすいのであれば、何もせずゆっくりする時間をいつもよりも長く、多く、取るしかないのです。

休むとは、身体のスイッチを切ることではなく、休むスイッチを押すことです。
休む=スイッチを全てオフにすると考える人がいますが、スイッチをオフにしてしまうと死んでしまいます。仕事のスイッチをオンにする、家事のスイッチをオンにする。それと同じように休むスイッチをオンにすればいいのです。
スイッチをオンにしているのですから、休むことは立派な行動の1つです。

「なんか最近体調良くないかも?」と感じたときにはすでに遅いです。
そもそも残暑は夏の暑さに耐え続けていて、耐えることに身体が慣れてしまっていますから、元気な時よりいつもちょっとバテています。

センチメンタルな気分は沼みたいで、はまってしまうと中々抜け出せなくなります。
はまってしまうと、涼しくなって気候が安定した頃に元気に動きにくくなります。
せっかく涼しく動きやすい時期に「なんか動きたくないなあ。」と思ってしまいます。
それはこの時期から、ずるずると引きずってきた結果です。

季節の変化による身体の影響はどうしようもありませんから、エアコンの設定を間違えず、シンドいときは休む時間を多くとるようにして、過ぎ去るのを待ちましょう。

化粧品研究者こまっきー

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