化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

自分が納得する答えを探す。

今は自然と色んな情報が入ってくる時代です。
すると、考える気はなくとも、情報が入ってくればその情報について考えてしまいます。

しかし考えてみても大抵はわからずに、「ふーん、そうなんや。」で終わります。
特に自分の詳しくない分野の場合は知識がないので、「ふーん、そうなんや。」で終わります。
これが続くと、「ふーん、そうなんや。」が癖になります。
自然と考えずに、情報をそのまま吸収するようになってしまいます。
「そんなことはない!ちゃんとオカシイことはオカシイと思える!」と思っていても、そのオカシイはオカシイと言っている情報をみたからオカシイと思っているだけのこともあります。
その場合、オカシイと思えることも、情報をそのまま吸収しているのと同じことになります。

癖というのは、知らぬ間についてしまっているもので、本人は気づいていないことが多いです。または気づいていてもまた知らぬ間に使っている、それが癖です。
特に口癖は一度癖になると、くっついて離れません。
僕がいま思いつく口癖は、「後はですね、」が癖の人、「〜というところで、〜というところの」が癖の人、「え〜分からへん。」が癖の人がいます。
会話の文脈を考えたときに、全く繋がっていないと感じるような言葉は、癖である可能性が高いです。

口癖はただ口にするだけではなく、思考にも影響が出ます。
「え〜分からへん。」「どうしたらいいの?」が口癖の人は、いざという時に自分で考えることができなくなっています。
最初は本当に分からなく、困った時に口にしていても、口にする頻度が増えると癖となり、考えたらわかるようなことでも考えずにまず「え〜分からへん。」と言ってしまいます。
特に「分からへん。」と「どうしたらいいの。」は要注意です。

SNSが普及し、色んな情報を知らず知らずのうちに見るようになると、情報が多すぎて考えることが面倒くさくなり「どうしたらいいの。」思考が生まれやすくなります。
「ふーん、そうなんや。」の連発で、いつの間にか考えてみることが減っていき、気づけば「どうしたらいいの。」になってしまうのです。

仕事で目の前に大量の書類を渡されて「よろしく。」と言われたら「どうしよう。」とパニックになると思います。
書類にしろ、なんにしろ、量が多すぎると人は混乱します。
SNSなどのデジタル環境では、書類のように量が目で見えないので実感できないことが、裏目に出ています。

自分で色んな情報を収集している人は、「分からへん。」とはならずに、情報を探すと思います。
その時に気をつけなきゃいけないのが「この人の言ってることやから大丈夫。」とその人のファンになってしまうことです。ファンになってしまうとその人の情報を全て鵜呑みにしてしまいます。
せっかく自分で情報収集しようと思ったのに「ふーん、そうなんや。」に逆戻りになります。

情報は全て、人によって発信されています。
その人が発信したいことを発信しています。
その人の視点で情報がピックアップされています。
人は誰しも間違うことがあるものですから、情報収集するときは「この人の考え方は面白いな。」と思うことはあっても、ファンになってはいけないでしょう。

せっかくSNSという色んな人の考え方を知れる環境が生まれたのですから、色んな人の考えをみて、自分には思いつかなかった考え方を知った方が勉強になるでしょう。
自分と同じ考えの人の意見は居心地がいいですが、当初の目的である情報収集としては情報量が不足しています。
情報は視点を変えれば良くも悪くもなりますから、その色んな視点を見れることがSNSの利点だと思います。
見る情報が多すぎて、思考が停止してしまってはいけないので、量の加減には気をつけて行いましょう。

例えば先日のアメリカ大統領選の討論会の場合だと、まずは大手メディアを見ます。
2,3ピックアップして、どういう風に報道されているのかを見ます。
次に反対の考えの人の動画を見ます。
さらに反対の意見ではあるけれど、ちょっと違う人の話を聞きます。
またさらに・・・という風に1つの情報に対して1人の人の意見だけを鵜呑みにせずに、違う意見も聞いています。
同じような意見でも、討論会から読み解いた内容が違っているので、「なるほど。そういう風にも考えられるんか。」と勉強になります。

政治や社会全体の流れのニュースは「こうなる。」と決めつけずに、流れを追いかけるようにしています。とにかく追いかけ続けます。
「こうなる。」と期待してしまうと、自分の期待通りに進んでいる情報ばかりみてしまいます。

ですので、「こうなるんじゃないか。」と推測するまでにしています。
1つの情報に色んな人の視点を知って、それをストーリーにしてみます。
ストーリーにするときは、その人の話に辻褄が合っているかというよりも、知った情報全部まとめて辻褄が合うストーリーを思い描いてみます。
自分が持っている情報が不足していることも考慮しつつ、まずは今持っている情報で辻褄が合うストーリーを描きます。
複数思いつく場合は、複数のストーリーを思い描きます。
そしてまた、情報収集をして、ストーリーを描きます。
それを繰り返して、自分なりの予測や答えを探しています。
未来の予測はだいたい外れるモノですから、答えはいつも探してばっかりですが、「あれ、前はこう考えていたけど、今の情報を元に考えると違うなあ。」と気づいて、答えを変えることもよくあります。

SNSが普及して、自分で動けば大手メディア以外の情報を収集できるようになりました。
しかしSNSは情報が多すぎるが故に、思考停止に陥りやすいです。
1つの思考を追いかけてしまいやすいです。
大手メディアだけのときは、大手メディアの意見に対してイエスかノーか分からへんという3択でしたが、今は信じれる情報を探すという流れになっています。
ある意味で今の方が、情報が偏りやすいです。

1つの情報を信じ切って、それとは全く違う方向に進み、自分にとってかなり悪影響な状況になった場合、どうするのでしょうか。
情報収集しているのですから、悪い方向に進んだ場合も考慮しておくべきだと思います。

せっかくのSNSという環境を有効に使うためにも、誰かのファンにはならず、自分にとって良い情報も悪い情報も見てみて、最後は自分で辻褄が合うストーリーを描いて、納得する答えを探し続けてみてください。
僕も気をつけながら日々情報を収集しています。

化粧品研究者こまっきー

↓こちらへどうぞ↓

www.komacky.com