化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

変わらない500円弁当。

お昼前に行くとスーパーが混雑するので、出来るだけ10時とか、遅くとも11時ごろには買い物を済ませるようにしています。
つい先日、午前中の仕事のキリがつかずに、12時ごろにスーパーへ行きました。
スーパーといっても、近くにお肉屋さんや魚屋さん、八百屋さんがあり、大手スーパーよりは安くて美味しいので、肉も魚も野菜も、それぞれのお店で買っています。

その日はお肉が安い日だったので、お肉屋さんに行きました。
お肉屋さんは対面販売と両脇にパックされたお肉が並んでいるのですが、その横にはお惣菜やお弁当も並んでいます。
普段お弁当を買う習慣がないのでお惣菜コーナーに目が行かないのですが、12時ごろに行くとお会計で並んでおり、皆お弁当を持っていました。
僕の目当ては対面で買う合挽ミンチでしたので、列に並ぶと最後尾はお惣菜コーナーのお隣でした。
ふとお惣菜コーナーを見てみると、鶏肉はチキン南蛮弁当、豚肉は生姜焼き弁当、牛肉は焼肉弁当と3種類のお弁当が並んでいました。
焼肉弁当も同じ金額は考えられないので、50円くらい高かったかもしれませんが、お弁当は500円でした。

未だに500円弁当があることに驚きました。
そしてこの列。
そういえば、お魚屋さんの巻き寿司なども500円くらいで、魚がいっぱい入っているので結構お腹が膨れます。巻き寿司をOLが買っていくのを見たことがあります。
やっぱり皆、まだお昼は500円弁当が人気のようです。

そんな話を先日大阪市内に会社がある営業マンと話していると、大阪市内でも500円弁当が大人気だそうです。
人気の500円弁当のお店というのもあるそうで、そういうお店は予約が必要だそうです。
予約が必要な500円弁当。面白いです。
500円弁当といえば、以前はお昼になるとビジネス街の道端でビーチパラソルと小さな机で販売していました。
ご飯はまだ入っていなくて、注文と同時に熱々のご飯を入れてくれるところもありました。
道端で買う500円弁当はそこそこ人気ですが、争奪戦になるほどではありませんでした。
飲食店に食べに行ったり、お弁当を買ったりと、ばらけていたと思います。
500円弁当といえば、お店で食べるよりおかずが少ないです。
今でも飲食店でランチを食べる人も多いと思いますが、何よりお弁当の需要が増加しているみたいです。

天満の商店街をお昼に歩いていると、飲食店を構えているのに店の前にお弁当を並べて売っているお店をたくさん見かけます。
それを見て「お店まで来たなら出来立てのご飯が食べたいやろうに、お弁当に需要なんてあるんか。」と思っていたのですが、店内で食べるより値段が安いので人気なのでしょう。
お店の前まで行ってお弁当を買って帰る人が増えているみたいです。
ビーチパラソルと小さな机1つでやっていたビジネス街のお昼のお弁当ビジネスが今や多くの飲食店が参入し、500円弁当は今まで以上にランチの定番になりつつあります。

無料で大盛りにしてくれるところもありますが、白米をたくさん食べてお腹を満たす、節約したい時に食べるのが500円弁当だったと思います。
1週間に1回は500円弁当で食費を浮かすというような思考から、毎日500円弁当が当たり前思考に変わっています。

ニュースでは、ランチの平均は1000円だと言われています。
YouTubeでは“1000円の超コスパランチ”なんてタイトルでお店を紹介しているインフルエンサーなどもいますが、なんのなんの、ここ大阪ではまだまだ500円弁当です。

考えてみれば当たり前です。
給料がたいして上がっておらず、物価が上がっているなら、抑えれるところは抑えようとします。特に食費は工夫すれば抑えられる部分です。
すると自然とお昼は500円弁当に目が行きます。

今の物価高は日本の景気が良くなって、会社も利益が増え、社員の給料が上がったので物価が上がったわけではなく、外国の影響で上がっているだけです。
運送にはガソリンが必要ですから、運送コストが上がるだけで、全ての商品が値上がりします。
動植物に必要な肥料や餌をたとえ国内で作っていても、運送コストが上がると、肥料などの値段も上がります。さらにJAへ納入し、JAが各スーパーの倉庫へ納入し、倉庫から各店舗へ納入するのですから、運送コストは原価にかなり影響します。
野菜だけではなく、どの商品でもこの流れのように何回も運送をしているので、運送の値上げだけみても物価に影響します。
外国の影響で上がっている物価高なのに“1000円の超コスパランチ”というニュースや動画を流して、“ランチは1000円が当たり前”という思考にしようとするのは、どうかと思います。

情報というのはそれぞれ意図があって発信していますから、情報をそのまま鵜呑みにすると、損してしまうことが多いです。
500円弁当のように、街を歩けば、対面で人と話せば、ニュースやYouTubeで観た話と全然違うことがわかります。
大阪では皆まだ、500円弁当なんです。
むしろ500円弁当の需要が増えているんです。
その500円弁当で、あそこが美味しい、あそこはイマイチと言っているみたいですから、500円弁当の存在は大きくなっているでしょう。
もしかすると、今は靴の踵をすり減らして足で稼ぐスタイルの方が現実的な情報が集まってくるかもしれません。

さて、ニュースに便乗して値上げするお店と、みんなの生活状況を考慮してなんとか工夫して値上げせずにやりくりしているお店と、どっちが生き残るでしょうか。
500円弁当からそんなことを考えました。

化粧品研究者こまっきー

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