化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

夏とお別れをする。

日本は四季があり、春夏秋冬で気候が大きく変わります。
四季と言いますが、僕は1ヶ月ごとに気候は変わっていると思います。
その中で変化の少ない月と言えば、1月と2月の寒さと8月と9月の暑さでしょう。
3月と4月の気候はまだ肌寒い気候から暖かい気候へと変わり、5月は過ごしやすい暖かさになり、6月はジメジメに変わります。7月から暑い気候になりますが、梅雨のジメジメも合わさった暑さで、8月9月の気候とは違います。
最近の10月はまだまだ残暑が続くような気候で、昔の10月と変わってきている気がします。
ちょっと9月よりの10月です。
11月は過ごしやすい涼しさになり、12月からは寒くなります。

こうしてみると、過ごしやすい気候である5月と11月は同じとしてもいいのですが、寒い気候から暖かくなっていく5月と、暑い気候から涼しくなっていく11月はちょっと違うなと思います。
実際に11月の気温は20度前後ですので、4月の気候です。
しかし4月は「まだ肌寒い日がある。」という感覚ではないかと思います。
お花見をするときも、服装を間違えて暑くて困ることよりも、寒くて困ることの方が多いでしょう。

厳密には1月と2月の寒さも違いますし、8月と9月も違います。
9月は台風が来るので、8月と同じような気温でも気圧などの気候が異なります。
ただ肌感覚で1年を分けていくなら、このように分けられるのではないでしょうか。

9月も下旬に入りました。
そろそろ気候が変わる時期です。
今年も9月よりの10月になるのかどうかはわかりませんが、気象庁がラーニャ現象が発生すると予測しているので、ラーニャ現象の発生が観測されれば、例年よりも気温は下がっていくでしょう。

夏は暑くて疲れます。
体温は一定に保とうとするので、暑ければ、熱を外に出そうとします。
疲れると体が熱くなるように、体に熱がこもります。
夏のトラブルは体調不良も肌荒れも、過剰な熱によるトラブルであることが多いです。

冬は反対に寒くて起こるトラブルが多いです。
冷えからくるむくみ、腹痛、肩こりは、夏とは違います。
疲れたから肩が凝るというよりは、1日中ずっとシンドいです。
寒くて血行が悪くなると、肌のトラブルが起こり得ます。
夏はあんなに元気に動けていたのに、冬になると動きたくなくなるのは寒くて体の中の動きが悪いからです。

10月以降を秋というと夏と冬の繋がりを意識できずに、秋は秋としてみてしまいがちです。
秋は夏から冬に移行する途中であり、暑い気候から寒い気候へ変わる季節です。
夏の暑さに対応する体の調節から、冬の寒さに対応する体の調節へと切り替える時期です。

ですので、そろそろ夏の暑さとはお別れをしなくてはいけません。
夏の暑さとのお別れは、日が経てば勝手に別れが来るのではなく、自分でお別れしなくてはいけない時があります。
それは夏のトラブルが体に残っているときです。

夏のトラブルといえば夏の暑さで、残暑で体がダルいことです。
ダルいということは体は疲れているということです。
疲れていると、暑さにうまく対応することができず、それゆえに火照ったり、熱っぽさを感じます。
余分な熱を取りきれずに体がダルいまま気候が涼しくなっていくと、体は涼しくなった気候に合わせて体温調節したいのに、体に元気がなくては過ごしやすい時期に元気に動けなくなります。

他にも暑さで顔が火照っている、顔が赤いことです。
夏に顔が赤くなるのと、冬に顔が赤くなるのは原因が違います。
夏は暑さゆえにおこり、冬は血行不良や乾燥によって起こります。
どちらも水分不足によっても起こりえますし、合わせ技の時もあります。
これも体が疲れているので顔が赤くなってしまうのですが、夏の暑さによるトラブルは解決しておかなければ、治療が難航します。
夏の暑さによるトラブルを引きづりながら冬が来て、冬の寒さによるトラブルが混ざってしまうのです。
夏の暑さなら冷やせばいいのですが、冬の寒さなら温める必要があります。
しかし夏の暑さによるトラブルを引きずっていると、冬に温めると悪化します。
冷やすと冷え性が悪化し、温めると炎症が悪化するという、どっちに転んでも改善しなくて八方塞がりになってしまいます。

これは肌トラブルも同じです。
肌トラブルはスキンケアで解決しようと考える人が多いですが、肌トラブルである炎症は体の内側から起こるものです。肌の乾燥も炎症があれば水分が飛んで肌はカサカサします。火照りも炎症のように熱が過剰になったトラブルですので、火照っているだけでいつもより水分が飛んで肌はカサカサします。
熱は上にあがるので、顔が火照っていると顔や頭皮がカサカサしたり、痒くなったりします。
この場合、いくらスキンケアで保湿をしても改善しません。
スキンケアの保湿で改善できるのは、空気が乾燥している時やちょっとした疲れによる肌トラブルです。
火照りやのぼせ、炎症など体の内側からくる肌トラブルは、内側を治さないとといけません。

それは夏の暑さによる疲れを取るということです。
今の時期の体がダルいことも、顔が火照ることも、肌トラブルも、夏の暑さが続いたことで体が疲れて起こっていることが多いです。
いま、疲れていませんか?
バリバリ元気でしょうか?
バリバリ元気といえず、バテている感覚があるのであれば、夏の疲れが蓄積しています。

夏の暑さによるトラブルと冬の寒さによるトラブルが混ざらないように、夏の疲れは今のうちに取っておきましょう。
涼しくなると、夏の疲れの蓄積を忘れて動きたくなってしまいます。
疲れていても過ごしやすい気候に変わると体は軽くなった気がします。
軽くなった気がすると、動きたくなって動いてしまいます。
それでも体は回復していませんので、すると冬に困ることになります。

9月下旬から10月上旬の今が夏とお別れするチャンスです。
気候は勝手に過ぎ去りますが、体の疲れは自分でお別れしなくてはいけません。
全ての夏とお別れをして、元気に秋を迎えましょう。

化粧品研究者こまっきー

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