不安になった時、どうしていますか？
将来が不安な時に、何をしているでしょうか。
今は簡単に検索できる時代なので、まずは調べてみる人が多いかもしれません。
調べる時、どんなことを調べていますか？
例えば将来のお金のことが不安になって、投資のことを調べるとします。
その時に、「何をすれば良いのか？」という答えを探していないでしょうか。
未来のことは誰にも分かりませんので、将来どの株が上がるかどうかは誰にも分かりません。
有名な投資家の動向を掴んでいれば大丈夫だと思っているかもしれませんが、有名な投資家が「この株を買え。」と言った時は、売るべきだという人もいます。
つまりその人は、有名な投資家がその株を売りたいので価格を上げるために「この株を買え。」と言っていると考えているのです。
有名な投資家の動向を追っていれば大丈夫だと思っていた人が、有名な投資家の「買え。」にはこのような意図があることを知ると「じゃあどうすれば良いの？」と考えてしまいます。
その場合、次はどうするか。
おそらく次は他の信頼できそうな人の意見を信じると思います。
参考にするのではなく、信じています。
そして、その人が「上がる。」といったタイミングで下がり、それが何回か続くと「この人はアカン。」と感じて、また信じれる人を探します。
この間、自分には経験が増えているのかというと、経験は増えていません。
体験は増えていますが、経験は増えていません。
体験とは実際に行動したことで、経験は行動した上で知識や技術を身につけることです。
誰かを信じて株を買い、失敗だったらまた違う人を信じてその人が言う株を買うと言うのは、ずっと体験しているだけです。
投資にしても、政治の情報収集にしても、知らず知らずのうちに“誰かを信じる”ようになってしまっています。
社会の動向を読み取るために情報収集し、その上で考えて株を判断すると言うのは疲れます。
かなり面倒くさいものです。
面倒くさいものは、できればやりたくないでしょう。
便利アイテムがこれだけ生まれているあたり、面倒くさいことはなるべくしたくないと考えてしまう傾向があります。
特に共働きによって、家事は省略して簡単に済ませられる方法を選んでいることから、家にいる大人2人の時間が足りていないと思います。
時間が足りなければ、便利アイテムを使ってやらなければいけないことを簡単に済ませられるようにしようと考えているのが、現状でしょう。
そんな中、「どうしよう。」と将来のお金のことが不安になると、便利アイテムを使うかのように、答えを求めてしまいます。
しかし将来のことは誰にもわからないので、誰かの意見を信じて株を買っても、その通りになるときとならないときがあり、無駄にハラハラしてしまいます。
本当に時間はないのか？
というと、時間はあるでしょう。
スマホでSNSを流し見している時間があるはずです。
どの株を買えば良いのか？と答えを求めてYouTubeを観ている時間があるはずです。
ただ、SNSの普及によって自分が求めているっぽい答えが簡単に出てきてしまうので、調べることと考えることが面倒くさくなっているだけです。
調べることと考えることが面倒くさくなると、「ちょっと違うかな。」と思っていてもそれを信じてしまいます。信じている人の動画を見ていて「ちょっと違うんじゃないかな。」と思っても、考えるのが面倒なので「まあいいか。」と思ってしまいます。
今は調べることと考えることが面倒になっている人が多いです。
それでは情報発信している人の思う壺です。
有名な投資家の「この株を買え。」発言の思う壺です。
なので調べることと考えることは面倒くさいくてもやらなくてはいけません。
これは癖のようなもので、一旦面倒くさくなると、腰が重くなります。
「運動をしよう！」と思ってランニングやウォーキングを始めても、数日仕事が忙しくて運動できなかったり、雨の日が続いて運動ができなくなると、運動するのが面倒くさくなるのと同じです。いざ動きだせば「風が気持ちいなあ。」と楽しめるのに、動き出すまでが大変です。
身体はサボり屋です。
すぐにやらない選択をするようになります。
すぐに面倒くさがります。
やり続けていれば、面倒だと思わなくなりますし、むしろ知れば知るほど楽しくなってきます。
株関連のYouTubeを観て、オススメの株を買って失敗しても、損しているのはオススメを信じた自分だけです。発信者は動画の再生回数から収入を得ています。
ですので、面倒だと思っても答えを探してはいけないです。
こうすればいい、ああすればいいという答えを探すのではなく答えは自分で決めなくてはいけません。
自分で答えを見つけるには、勉強をしなくてはいけません。
おそらく不安になって調べようと思った当初は、勉強する気持ちがあったと思います。
それがいざ調べてみると、簡単にそれっぽい答えが出ているので、勉強する気持ちを忘れて答えを探す旅に出てしまっています。
しかしこの答えがアテにならないことはもうすでに実感していると思います。
ここでは株を例えにしましたが、オススメの飲食店やオススメの便利アイテム、オススメの服などオススメ頼みではダメだということは経験しているはずです。
身体はサボり屋なので、そこを理解しながら、僕はオススメするような情報は見ないようにしています。
最初はYouTubeやInstagram、Xなどの動画や投稿でも良いと思います。
僕も最初はオススメや「するべし。」という動画は見ないようにしながら、発信者を選んで情報収集をしていました。
すると、「自分の知らない基礎知識があって、それ勉強した方がもっと理解できるはず。」と思うようになります。
そのとき、基礎知識はYouTubeではなく、本を読んで勉強した方がいいです。
同じ内容をYouTubeと本で見比べると分かりますが、本の方が細かく丁寧に書かれていることが多いです。
SNSの情報はタイムリーな情報収集に向いており、それを理解するための基礎知識は本を読んで勉強をするというのが、僕の今のやり方です。
将来が不安ということは、今の自分の知っている知識では、自分がどうしたらいいのか分からなくなっているということです。
そのために自分が知らないことを知ろうとしたとき、今はSNSがあるのでSNSで調べようと思います。
YouTubeでわかりやすく解説してくれそうな動画があります。
しかしYouTubeで発信している人は再生回数で利益を得ようとしているので、どうしてもエンタメよりになっています。それは本を読むとよく分かります。
そしてSNSには答えを書いてあることが多く、オススメや「するべし」ばかり見ていると、せっかく勉強しようという気になっていたのに、勉強ではなく誰かを信じるようになってしまいます。
そして誰かを信じ、裏切られたと感じて、他の誰かを信じるという悪循環にハマってしまいます。
そうならないためにも、答えは自分で出すことを忘れずに、情報収集していただければと思います。
不安なときこそ、勉強です。
誰かを信じてはいけません。
答えは自分で調べて考えて導き出すべきです。
僕は今年は特に勉強する年と決めて、今まで読んだことのない宗教論や資本論、アメリカと日本の文化の違いなどの本を読んでいます。
基礎知識や文化などを知ってから、SNSでタイムリーな情報をみていると、年初とは考え方が違っていることに気づきます。
自分で調べて考えて、勉強して自分で答えを出せば、不安は解消されるでしょう。
これから読書の秋のシーズンになりますので、不安がある人はその不安を取り除くために勉強をしてみてはいかがでしょうか。
化粧品研究者こまっきー
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