化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

無理なポジティブが精神を崩壊させる。

ネガティブ思考は癖になるとネガティブ思考から抜け出せなくなるので、気をつけろというのはよく聞く話です。
体は楽な方を選択する傾向があります。
ネガティブ思考とポジティブ思考、どちらが楽かと言えば、癖になりやすいネガティブ思考の方なのでしょう。

ネガティブ思考になるのは、自分に自信がないこと、否定された過去があることや、大きな成功体験がないこと、考える時間が多いことと、そもそも心配性であることが原因だと言われています。
ネガティブ思考になる原因をみてみると、ネガティブ思考になればポジティブ思考よりも行動的ではなくなるので、ネガティブ思考の方が楽と言えば楽なのでしょう。

しかしこの原因には先入観があると思います。
僕は自分に自信はない方がいいと考えています。
自分に自信があると、自然と油断や怠慢が生まれやすくなります。
自惚れやすくもなります。
「自分はまだまだ。」そう思っているからこそ、知識や技の習得に励むことができます。
自信があると「自分は出来る。」と考えますが、そう考えているから失敗した時に落ち込むのです。
出来るかどうかではなく、やってみたいかどうかで判断して、やってみたかったらやってみれば良いのです。やってみようという気持ちで行動してみて失敗しても、「あー、あかんかったか。」くらいの気持ちで終わります。
精神的ダメージは少ないので、次のことを考える余裕があると「次はこうしてみようかな?」とまたやってみたくなります。

否定された過去と原因にあがっていますが、人は誰しも否定されて育ってきています。
否定された体験は大きさによって引きずるダメージが変わってきます。
そしてそれは人によって同じような体験でもダメージの大小は変わってきます。
小説やドラマであるように、「ママにもぶたれたことないのに!」という人は、誰にも否定されずに育ってきた典型的なキャラ設定ですが、そういう人はちょっと否定されただけでダメになってしまいます。
そういう意味では人から否定されることは日頃からある方が、ちょっと否定されるだけでダメになってしまうことはないでしょう。
怒られない教育によって、否定されずに育ってしまうと、「ママにもぶたれたことないのに!」の人になってしまうのではないでしょうか。
そもそもピッタリ同じ意見の人なんて中々いませんので、意見は違っていて当たり前です。
なので話をすれば否定されないことの方が珍しいと思っていてもいいくらいです。
特にSNSの普及によって、同じ意見ばかりが自分の周りに集まるようになりました。
今まで以上に、否定されることが減りました。
すると、否定される方が珍しくなり、否定に対して過剰に過激に拒否反応したり、傷つくようになっているのではないかと思います。
自分に一番近い存在の人でも、意見は違うはずです。
意見が違うということは、自分の考えは否定されていますので、身近なところからも否定されて当たり前であることがわかると思います。
自分の考えは自分だけの考えであって、共有できることは稀であると考えていれば、ネガティブ思考にはならないのですが、仲間とか同志を意識してしまうと、自分の考えが周りに否定されないかどうか気になってしまうのでしょう。
悩んだ時は自分の身近な人との状態を考えてみるといいかもしれません。

大きな成功体験なんて、殆どの人がないでしょう。
むしろ大きな成功体験を経験してしまうと、その栄光にしがみつきたくなります。
すると成長はそこで止まってしまいます。
「俺は昔スターだったんだぞ!」とドラマに出てきそうなセリフですが、大きな成功体験は自信に繋がり、自惚れて、落ちこぼれていきます。
落ちこぼれなくとも、その時の権力を行使して生き残る方法もありますが、それは百害あって一利なしでしょう。
大きな成功体験なんてなくていいんです。
自信と同じように、たとえ大きな成功体験をしたとしても、「まだまだ。」という気持ちを忘れないように、むしろ気をつけないといけません。

考える時間はスマホの普及で減っているので、これも違うと思います。
むしろ考える時間は増やした方が良いです。
考える方向が間違っているだけで、それは「自信がない。」とか「大きな成功体験がない。」と考えて落ち込んでしまうという、勘違いからくるネガティブ思考です。
今以上に考えない時間を作り、考えないようにスマホを見ていては、知識も技も習得できずにますます「自分なんか・・・」とネガティブ思考になっていきます。
スマホの思う壺にハマらないように、もっと考える時間を作った方がいいでしょう。
考えれば、何かしらの悩み解決策は浮かんできます。
考えて調べる時は、調べるのは情報のみで、答えは自分で考えて決めるようにしてください。

心配性は失敗を経験したことがある人なら、誰だって次は慎重になりますから心配性になり得ます。そこで心配性にならない人は、一周回って強くなったか、過去の失敗をスッカリ忘れている場合でしょう。
一周回って強くなるには相当の年月が必要だと思いますので、過去の失敗をスッカリわすれてしまうよりは心配性になって、慎重になった方がいいと思います。
慎重になりすぎるのは、それだけ自分にとって過去に大きな失敗をしたからでしょう。
時間が経てば、過度な慎重も和らいでいくものですから、心配性になることをあまり気にしなくていいと思います。

こうして考えてみると、ネガティブ思考になってしまう原因はそこまで気にすることでもないはずです。
むしろ原因を挙げていることが原因で、ネガティブ思考になってしまっている気がします。

そもそも、ネガティブ思考があればポジティブ思考もあるもので、人は両方の思考を持っています。喜怒哀楽みたいなものです。
それが何かのきっかけで、ネガティブ思考になって、何かのきっかけでポジティブ思考になります。
時間が経てば、また何かのきっかけでポジティブ思考にもネガティブ思考にもなるものなので、気にしなくていいと僕は思っています。
気にするからネガティブ思考になってしまうのです。

ここでさらに要注意なのは、ネガティブ思考にならないように、無理やりポジティブ思考になることです。
ネガティブ思考やポジティブ思考は喜怒哀楽と同じように、勝手に湧き上がってくる思考であり、何かのきっかけで生まれてくるものです。
そして何かのきっかけで思考が変わっていきます。
それを無理やりコントロールするのは無理です。
無理なことをするのはしんどいです。
喜怒哀楽と同じように勝手に湧き上がってくるものですから、試しに喜怒哀楽をコントロールしようとしてみてください。
面白いシーンで怒ってみたり、感動するシーンで笑ってみたり。
無理やりポジティブ思考になろうとするのはこういうことと同じ行動です。

かなり無理があると思います。
なのでネガティブ思考から脱却するのに、無理にポジティブ思考になろうとすると、無理をした結果今まで以上にネガティブ思考になります。無理に思考をコントロールするのですから、精神を崩壊されるリスクもあるでしょう。

これから始まる秋はセンチメンタルになりやすい季節です。
これは日照時間が短くなっていくことなどの気候の変動で起こりやすくなるので、まさに時間が経てば、気候が安定すれば、気候の安定がきっかけでネガティブ思考が落ち着いていくでしょう。
無理にポジティブ思考になろうとした方が、ダメージは大きくなると思います。
今年の秋は先日の気温差のように、また急に気候が変わることがあるかもしれません。
季節の変わり目は無理をしない、余計なことはしないことが健康に肌荒れすることなく過ごすコツですので、無理はせずに秋を過ごしてみてください。

化粧品研究者こまっきー

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