僕が学生の頃、漫画やゲームが好きだという子はヲタクだと思われていました。
小学生の頃はそうでもなかったのですが、中学生以降は漫画、アニメ、ゲームは陰キャラのヲタクがするものであると、そんなイメージがありました。
そんな中でも、例外があります。
スポーツのジャンルや格闘系だけはヲタクの部類に入っていませんでした。
ゲームで言うとウイイレやパワプロなどはヲタクの部類には入らず、それ以外のゲームはヲタクの部類に入っていました。僕らよりも上の世代は驚くかもしれませんが、レーシング系もヲタクの部類に入っていました。
漫画ならワンピースはヲタクの部類に入らず、ハルヒはヲタクの部類に入っていました。
ところが今は、全然違います。
スマホのゲームをするのが普通になると、色んなジャンルのゲームがヲタクから外れていきました。
キャラクターも変わりました。ヲタクが好きそうな可愛い系のアニメキャラは、昔は蔑まれていたはずですが、今では公共のチラシなどでも目にするくらい、ヲタク特有では無くなってきています。アニメのキャラに関しては、あれこそ日本の文化だと思っている外国人は多いかもしれません。
この間、電車でときめきメモリアルみたいな恋愛趣味レーションゲームのような会話が電車内の1つのスマホから流れました。
どうやらワイヤレスイヤホンの充電が切れていることに気づかずに、なぜか止まったゲームを再開したのでしょう。
その人は急いでゲームを停止して、隣の車両に移っていったので、ときメモみたいなゲームはまだヲタクの範囲内なのでしょうか。
アニメはドラマと同じくらいの立ち位置になっているのではないでしょうか。
昔からある、名探偵コナンやワンピースのようなアニメではなく、転生系のアニメはいわゆるヲタクの部類に入っていたはずです。
僕の頃で言うと、涼宮ハルヒの憂鬱や化物語、魔法先生ネギま!、らき☆すたにけいおん!もギリギリヲタクの部類に入っていました。
これらのアニメの話を学校で話すのは恥ずかしいアニメのタイトルで、ヲタクを自称している子たちだけが堂々と話していました。
それが今や、中二病系や転生系というヲタクが大好きなシチュエーションのアニメが次々生まれて、それはヲタクだけが観るものでは無く、いろんな人が観るようになりました。
プログラミングもゲームやアニメに近いところがあります。
パソコン好きのヲタクがやっているイメージがあったプログラミングが、いつの間にかお洒落やカッコイイイメージに変わりました。
こういう流れを見ていると、新しい世界を生み出しているのは、大衆が小馬鹿にしていたヲタクであることに気づきます。
そしてそれを陽キャラが流行らせて、一般的になっていっている。
そんな気がします。
学生の頃に陽キャラ達が見ていたアニメやゲームの内容を考えてみると、それは昔から人気なものであることがわかります。
野球やサッカーなどのスポーツゲーム、格闘系のアニメなどは昔から男の子が好きなものです。
昔から人気なものが良くて、そうじゃないものはヲタクがやるものだと考えるのは、ある意味保守的だなと感じます。
今の学生でも、僕の頃と同じような感覚なのでしょうか。
今では中二病のアニメまで一般的な部類に入るので、ほぼ全てのアニメがヲタクの部類に入らなくなりました。
アニメ自体がヲタクの部類に入らなくなったように思います。
ヲタクだと思われるとすれば、コミケに参加することでしょうか。
僕の頃でもコミケに行くのはヲタクの中のヲタクでした。
コミケだったらまだヲタクだと思われるかもしれません。
それでも最近はコスプレイヤーのYouTuberが人気だったりするので、コミケ=ヲタクのイメージもいつかは無くなるのでしょう。
大衆にアニメやゲームのジャンルの幅が広がったのも、プログラミングをしていることの印象が変わったのも、それを変えたのは陽キャラの人たちですが、初期の頃から目をつけていたのはヲタク達です。
ヲタク達の目利きと熱心な活動があったからこそ、大衆の娯楽の幅が広がったと言っても過言ではないでしょう。
初期の段階では殆どの人がヲタクだと小馬鹿にしていたことが、これだけ人気になったり一般的になっているのですからヲタクの目利きを馬鹿には出来ません。
ここ10年で沢山のヲタク文化を一般化してきました。
ヲタクの人たちからすれば、自分たちの文化を急に陽キャラに掻っ攫われた気分なのでしょうか。
僕の学生の頃から考えると、ヲタクと言われていたものはかなり一般化されたように感じますが、それでもまだヲタクは存在するのでしょうか。
それはアニメやゲームの中の新しいジャンルなのか、それともプログラミングのように目新しい分野なのか、今ヲタクが注目していることを知っておくと、将来に流行ることや、将来に必要なスキルが分かるかもしれません。
化粧品研究者こまっきー
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