化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

批判に踊らされてはいけない。

SNSの流行がmixiからFacebookに変わり、さらにInstagramとTwitterが出てきた時、閉鎖的だったSNSが開放的に変わりました。
mixiやFacebookは友だち登録しないと投稿をみることができませんが、InstagramやTwitterは鍵をかけない限り誰でも投稿を見ることができます。
mixiには足跡機能があって、誰がプロフィールを見にきたのかも分かるようになっていました。月に何回か足跡を消すことができましたが、足跡がつくというのは、行動が制限されます。そういう意味では、SNSはどんどん開放的になっていったのだなと感じます。

mixiでもfacebookでも知らない人とコミュニケーションを取るコミュニティやグループというのがありますが、それはあくまで自発的な行動によるものでした。
自分の意思で好きなアーティストのコミュニティに入ってコミュニケーションを取る、バンドメンバーを探すのにメンバー募集のコミュニティに参加するといったように、何か目的があって知らない人とコミュニケーションを取っていました。

その点、InstagramやTwitterは違います。
鍵をかけない限りmixiのように足跡機能もないので、誰でも勝手に見ることが出来て、コミュニケーションを取ろうと思ったらコメントすればいいのですから、mixiと違ってかなり開放的なSNSです。

SNSが閉鎖的から開放的に変わっていき、InstagramとTwitterが出てきた頃、僕も当然のように両方でアカウントを作り、両方で友だちをフォローし合いました。
すると、Instagramは投稿が写真付きになるので、投稿をするのはどこかに遊びに行った時などに投稿するようになり、Twitterは日々のつぶやきの場となりました。
僕は日々のことをSNS上で呟くというのがどうも苦手なので、呟くことはせずに他人の投稿を見ていました。
どこかに遊びに行った時に投稿するような感覚だったInstagramは、たまに投稿するという気楽な感覚がありました。ストーリー機能が出てきたのは、Instagramを使い始めて数年が経った頃でした。

おそらく最初はTwitterの方が盛り上がっていたと思います。
芸能人たちが参入したのはTwitterの方が先で、芸能人の呟きが見れるということで、Twitterが流行ったように思います。
Twitterは最初の頃から、今と同じように批判が飛び交い、ときに炎上するような場所でした。
「炎上すれば一人前。」なんて言い出す人もいて、炎上目当てで投稿する人も出てきました。
ネット上の誹謗中傷が激しくなり、規制を考え始めたのは、Twitterの炎上によって注目される、あのシステムが原因だと思います。
炎上すると注目されて人気者になったような気分になります。
炎上するには、良いことをいうよりも批判や誹謗中傷の方が炎上しやすいです。
なので、自然と批判や誹謗中傷が増えます。

また、Twitterが流行り始めた当時は「日本人ははっきり言わないからダメだ。アメリカ人なら。」とアメリカナイズしようとする傾向があったので、はっきり言う人は注目の的になりやすかったのでしょう。
アメリカナイズの傾向とTwitterの炎上すれば注目されやすい傾向が合わさって、Twitter内での発言はどんどん激しくなっていきました。

僕も最初は有名人が物事をハッキリ言っているのを「確かに日本人もこれくらいハッキリ発言した方が良いんじゃないか。」と思って、投稿を見ていたり、気になった人の本を読んだりいましたが、ずっと見ていると気分が悪くなってきました。
僕には、自分の考えを正当化するために、考えを圧力で他人に押し付けているように感じたのです。
ハッキリ言い合ってお互いの理解を深めるのではなく、ハッキリ言って相手を潰そうとしているだけに見えました。
「これは違う。」
そう思った僕は、この空気の中にいたくないと思ってTwitterを殆ど見なくなりました。

そして4年前くらいから、再びTwitterを見るようになりました。
Twitterには、テレビにも新聞にも載っていない、検索しても出てこないような情報が発信されているからです。
久しぶりに覗いたTwitterはニュースにもなるくらい、批判と誹謗中傷の海になっていました。
しかしフォローする人さえ間違えなければ批判的な投稿を見ることはなく、コメント欄を覗かなければ気分が悪くなることもないので、そこに注意をしておけば、世論の情報収集はInstagramよりも優れていると思いました。
Twitterを見なくなった後、Instagramを見ていましたが、InstagramはTwitterとは違った点で嫌らしさがあります。インスタグラマーという人が出てきたようにお金儲けはInstagramの方が出来ましたので、いかにナチュラルにビジネスと分からないようにビジネスをするかというのがInstagramの世界で、それはそれで汚い世界だと思いました。
ですのでInstagramで情報収集をしても、その情報にはお金儲けが常に絡んでいそうで、どの投稿も広告のように見えて参考にならないと判断しました。
今となれば、情報にお金が絡んでいることはよくある話で、流行はその1つですが、そう言うことに気づいたのはInstagramのおかげと言えます。

その点、Twitterはそこまでではなく、雇われて発信しているふうでもなく、個人の意思で情報発信しているように思えて、Twitterを再び見るようになりました。
まあこれも違うといえば違うのですが、Twitterはまだ発信者の意図が分かりやすいSNSであると考えています。
経済に疎い僕は、経済アナリストがピックアップするニュースがどのようなニュースなのかを知り、Twitterの動画やYouTubeで定期的に発信される動画などを参考に勉強をしました。

YouTubeでは音楽やお笑いくらいしか見ていなかった僕はYouTubeのおすすめに政治系のYouTuberは出てきませんでした。
Twitterで知った人がYouTubeもやっていると言うので、YouTubeを見ているうちに、YouTubeでも政治系の動画がおすすめに上がってくるようになりました。

半年くらい見ていると、YouTubeで再生回数が伸びていくYouTuberは話し方が上手いことに気づきました。
Twitterが流行り出した当初のハッキリ言うような話術だけではなく、見ている側の感情を昂らせるような話術が取り入れられていました。
当然、見ている側の感情を昂らせるのですから、批判的な内容です。
最初は時事ネタについて解説していても「日本はこのままでいいのでしょうか。」と問いかけます。そのままで良いと思っていないから、その動画を見ているわけですので、見ている側は「このままじゃダメだ!」と感情が昂ります。

「なるほど。政治系の発信はこういう手法で人気が集まるのか。」と気づいた僕は、この手法で発信をする人は見ないように注意するようになりました。

批判と言っても、色んな方法があるようです。
「こんなんじゃダメだ!」と1つのテーマに対して批判する方法と、時事ネタを話して「あそこの国はこうなのに、日本はなぜ?このままでいいのか?」と比較して問いかける方法があるようです。
最初は「このままでいいのか?」手法でも、人が集まってくると、どんどん感情が入っていき、「こんなんじゃダメだ!」に変わっていきます。
最終的には「こんなんじゃダメだ!」と感情が強くなるのですが、最初は批判と気づかない程度に問いかけることから始めているようです。
僕が気づいていないだけで、他にも手法はありそうです。

冷静になってよく考えないといけないテーマを、感情的になってはいけないと思います。
ですが、冷静に考えられては困る場合、感情を揺さぶる方法はよく使われます。
そのときは必ずと言って良いほど、批判的に話します。
なので僕はパフォーマンスとして感情を露わにしている場合には、注意するようにしています。
批判に踊らされて、感情のままに判断しては、発信する側の思う壺です。

自分のことを思い返してみれば、判断を間違えたときは感情を揺さぶられたときが多いと思いますので、批判に踊らされないようにしなければと思いながらSNSを見ています。

化粧品研究者こまっきー

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