小学校の頃、友達の家に遊びに行き、部屋で遊んでいると、友達のお母さんがジュースとお菓子を持ってきてくれました。
お母さんが家にいない時は、友達が勝手に冷蔵庫を開けてコップにお茶やジュースを入れてくれるのですが、お茶をもらうとしたら、冷蔵庫からペットボトルのお茶が出てきたことにビックリしたのをすごく覚えています。
僕の中でペットボトルの飲み物は、“外で遊びにいったときに買うもの“だったからです。
そしてペットボトルといえば、ジュースかアクエリアスのようなスポーツドリンクを買う習慣はありましたが、お茶を買うことはなかったので、家にペットボトルのお茶があることに驚きました。
我が家では、お茶はやかんで沸かし、そこからコップに移したり、夏は容器に入れて冷やしたりしていました。
それは中学生、高校生になっても変わらず、水筒にお茶を入れて学校に行っていました。
大学生になって、バイトして自分で稼いだお金でモノを買うようになったとき、かばんの中に必ず入っていたのは魔法瓶に入れて持ってきたお茶でした。
夏はよく飲むので500mlの魔法瓶を2つ買い、毎朝家で入れて持っていくようにしていました。
「魔法瓶を2つもわざわざ持たなくても、コンビニで買えばいいやん。」と思うかもしれません。
当時コンビニでペットボトルのお茶を買えば、1本147円です。
家から持っていったら、タダです。
バイト代から、携帯代や交際費などの毎月かかるだいたいの出費を引いて、残った分は服など趣味に使いたいと考えていました。
節約しやすいのは学生の頃でも大人になっても同じで、日々かかる食費です。
お昼ご飯を節約のために食べないことはよくありませんので、家から持っていって食費の節約にしていました。
お昼ご飯代はお茶よりも出費が嵩むものですが、お弁当を毎日作るのは、結構しんどいものです。
その点、お茶は毎朝魔法瓶に入れて持っていくだけですから、全然しんどくないです。
そんなお茶でも1ヶ月で考えると結構節約なります。
例えばコンビニでお茶を買うと1本147円ですから、1ヶ月で4,410円になります。
バイトで4410円分稼ごうと思ったら、当時の時給は850円が相場でしたので、大体5時間ちょっとです。平日だとバイトに入れる時間は3-4時間くらいですので、4410円は1回から2回分のバイト代にあたります。
バイトに入れる日数は週3-4ですので、月15回くらいしか入ることができません。
15回中の1-2回分をお茶に費やしていると考えると、「お茶は家から持っていこう。」と思うのではないでしょうか。
大人になっても、この感覚で家計簿の計算をし、節約できるところを考えて節約しています。
今はiPhoneひとつあれば、電車に乗れますしご飯も食べられます。
電車も飲食店も電子マネーで支払うことができるので、クレジットカードも入らず、財布を持たなくても困ることがありません。
ポケットにiPhoneを入れて家を出るだけでいいんです。
それでも僕は鞄を持って家を出ます。
お茶を持っていくためです。
それが梅田などの繁華街にいく時でも、お茶は必ず持っていきます。
たまに忘れたときに「何か飲み物を買おう。」と思っても、普段コンビニで飲み物を買うことに慣れていない僕は値段の高さに思わず躊躇してしまいます。
それならばと、せっかくやからデパ地下にあるミックスジュースでも飲もうかと思って、デパ地下に行ったこともあるのですが、ビックリ高くて「これは無理だ。」と諦めたことがあります。
デパ地下のミックスジュースは子供の頃に母や祖母と一緒に梅田に出かけた時に、「晩御飯のおかず買ってくるから、ジュース飲んでこの階段で待っときや。」と好きなジュースを選んで飲みながら待っていた記憶があるので、懐かしのミックスジュースなのですが、「こんなに高いものを飲んでいたのか。」と驚きました。
そういうこともあって、どこへ行くにもお茶だけは必ず持っていくようにしていますので、iPhone1つでお出かけ出来る時代が来ても、僕には鞄が必要です。
そしてなにより、やかんでいれるお茶はペットボトルのお茶とは違って、美味しいです。
そして、安いです。
今、毎日飲んでいるプーアル茶は、2Lの水をやかんで沸かせて茶葉の塊1つ入れるのですが、茶葉の塊1つで62円です。
プーアル茶は品質違いが沢山あって、発酵がきちんとされていないものは土の味がします。2Lで62円のしっかり発酵した、美味しいプーアル茶です。
ちゃんとしたプーアル茶が2Lで63円で美味しいのですから、ペットボトルのお茶が高く感じる僕の感覚は理解してもらえるのではないでしょうか。
晩ごはんでは緑茶を飲んでいますが、緑茶は急須で淹れています。
その緑茶も甘くて香りがあって、すごく美味しいです。細かな計算はしませんが、毎日飲んで1ヶ月で1500円くらいです。
きっとペットボトルの緑茶よりずっと安いでしょう。
「アトピーやら、なんやらで身体弱いのに、風邪はひかへんな。」
とよく言われますが、たぶんきっと、ちゃんとしたお茶を飲んでいることは関係あるはずです。
別に健康を意識しているわけでもなく、ただ美味しくて飲んでいるだけなのですが、なぜ風邪をひかないのかと聞かれて他の人と大きな差があるとすれば、お茶ではないかと思います。
プーアル茶はやかんで2Lのお水を沸かして、茶葉の塊をポトンと落とすだけです。
それだけで、健康で経済的。
やったことない人は、こんなに簡単なことだとは思いもしないでしょう。
もっと面倒臭いものだと考えて、スーパーでペットボトルを箱買いしているのではないでしょうか。
そして足りない栄養は薬局でサプリメントを買って月数千円の出費をしています。
ビタミンやミネラルはお茶にも含まれています。
お茶にはポリフェノールも含まれていますから、化粧品で抗酸化とかアンチエイジングとか気にする方にはもってこいでしょう。
「それ、わざわざサプリメントで買わなくても、茶葉をポトンと落とすだけでいいんですよ。」
と僕は思っています。
「便利はいいのか。その便利は悪い方向に向かっていないか。」
というのは僕はよく考えることです。
やかんでお茶を沸かすことが面倒になり、ペットボトルのお茶を箱買いする。
なんか栄養が足りてない気がするので、サプリメントを買う。
これは移動するときは電動自転車を使ってジムに通うこととも似ています。
これらはお金のかからない日常の部分で便利を選び、便利を選んだ分、出費が嵩んでいるように感じます。
やかんでお茶を沸かすことはそこまで面倒なことなのでしょうか。
やってみると、思っていたより大したことないと気づく人は多いかもしれません。
すると、再びやかんでお茶を沸かしたり、急須で緑茶を入れる人は増えるのかもしれません。
プーアル茶でなくても、かりがねほうじ茶も美味しいです。
緑茶は急須にお茶を入れて、沸騰したお湯を注ぐだけです。
緑茶はこれからの季節に飲むと、ホッとします。
お茶は催しで来ている茶園の人から直接買うのが安くて美味しいです。
かりがねほうじ茶だと150gで650円、緑茶だと200gで1500円くらいが相場です。
緑茶を入れる時、秤があった方が茶葉もお湯の量も測れて美味しく飲めますので、秤も買って、意外と簡単に美味しく、そして安く飲めることを知ってもらえたらと思います。
化粧品研究者こまっきー
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