最近、前から気になっていたアニメ“響け!ユーフォニアム”を見始めました。
高校の部活、吹奏楽部をテーマにして、京都の宇治が舞台の京アニの有名作の1つです。
吹奏楽ということもあり、女子の登場人物の割合が多いのですが、僕は「私にも出来るかなあ?」「よ〜し、やってみよう!」「で、できたあ。」みたいなやり取りがあまり好きではないので、そういうアニメじゃないといいなと思いながら見始めました。
今のところ気にしていた部分はなく、吹奏楽と部活動を軸に物語が進んでいます。
物語のテンポも良くて、次々観てしまっています。
部活動のアニメやドラマなどを観ていると、自分の学生時代を思い出します。
僕は中学から高校2年生の頃までラグビー部に所属していました。
中学に入るまでは、幼稚園から水泳、小学1年生からサッカーをしていました。
水泳は母が「小学校で泳げなくて困らないように。」ということで、近くのスイミングスクールに通うことになったのですが、結局小学4年生まで通っていました。
そのスイミングスクールでは定期的に進級テストがあり、クラスごとにレッスンがありました。
各クラスはさらに4-8段階あり、各クラスでその段階を全てクリアしたら、進級できるという流れでした。最初のクラスは水に慣れる、次はビートバンを持ちながら足だけで泳げるか、次はクロール、背泳ぎ、平泳、バタフライと続き、最後は選手コースに入ります。
母との約束では、バタフライまでクリアすれば水泳を辞めてもいいという話だったのですが、小学校低学年の僕には別に好きでも嫌いでもない習い事を続けるか辞めるかということを選ぶことができず、小学3年生からは選手コースに入って、記録会や各大会に出場したりしていました。
全然真面目にやっていなかったので、背泳ぎしながら別のことを考えたり、「今日、母は見に来てるかな?」と観覧席の方を見ながら泳いでいたのを覚えています。楽しかったのは控え室で同じ選手コースの子から漫画を借りて読んでいる時でした。
僕らの頃はサッカーよりも野球の方に熱心になる親が多かったのですが、僕の家はそうでもなく、通っていた小学校のグランドで放課後サッカーをしているのを見て、やってみたくて始めました。
通っていた小学校でサッカーをしているのを見て、ただ興味本位で始めただけだったのですが、そのサッカーチームはかなり本気のサッカーチームでした。
卒業生にはJリーガーが何人かいて、僕と同級生の1人は高校生の頃に高校日本代表選抜の最終候補に残っていました。ガンバ大阪やセレッソ大阪のジュニアスクールに所属していた子がこっちのサッカーチームへ入って来ていたあたりで、どれくらいのレベルのサッカーチームかは想像できると思います。
ただ興味本位で始めただけが、かなりハードでレベルの高いサッカーチームで、練習内容もよくわからない内容が多かったのですが、小学5年生まで続けていました。
これも別に辞める理由がなかったから続けていたのですが、小学5年生の頃にきっかけが生まれました。
小学5年生の頃に“ヒカルの碁”というアニメが流行りました。友達が何人も近くの囲碁教室に通うのを見て、僕も習いたくなったのですが、サッカーの練習が週4回あったのと、母から「両方は無理。」と言われたので、サッカーを辞めてそのとき興味があった囲碁を習い始めました。
水泳は幼稚園から小学4年生まで、サッカーは小学1年性から小学5年生まで習っていました。だらだら続けていた水泳とサッカーで分かったことは、自分には団体競技は向いていないということでした。
周りを見て、瞬時に判断し、周りに合わせて自分も動くというのが、どうも苦手でした。
フォーメーションなんて意味が分からないし、リフティングもドリブルも苦手でした。
フェイントをかけて相手を抜くことが全く出来ませんでした。
水泳は自分との戦いです。大会では他のレーンに競い合う相手がいたとしても、フェイントをかけて抜くことはしません。周りを見ることもしなくていいです。
中学に入って、部活をどうしようかと悩んだ時に水泳とサッカーを思い出しました。
水泳は大会本番でいい結果がだせるように、日々精進することで、サッカーは周りに合わせないといけない競技だったなと振り返って、自分には団体競技は無理だと考えて、小学6年生のころから興味があった卓球部に所属しました。
その読みは合っていて、中学1年生ながらに高校1年生を負かしていました。
中学3年生の先輩は僕を見込んで、自分のラケット僕に渡して、ひたすら僕を特訓してくれました。ただ返ってくる球を打ち返す。それを打ち返すのは僕しかいないという状況は水泳のときよりもサッカーのときよりも自分は好きだと思いました。
もっともっと上手くなりたい。初めてそう思った習い事でしたが、夏休みを前に卓球部を辞めました。
夏休みのスケジュールが配られて見てみると、ほぼ休みで、試合がひとつも無かったのです。
「いつ試合ができるのですか?」と先輩に聞くと、「毎年1回ある大会しかない。」と返事が返ってきて、すごくガッカリしました。
小学生の頃、なあなあでやっていた習い事の水泳とサッカーの試合量と同じだと思っていたのです。
自分には合っているように感じていた卓球でしたが、こんな部活は嫌だと思いました。
僕が通っていた中学校で有名な部活は、野球とサッカーとラグビーでした。
団体スポーツばかりですが、野球はボールがバットに当たらないし、サッカーは既に経験済みです。真剣に活動している部活に入りたいという気持ちと、ラグビーはタックルするだけなら僕にも出来るんじゃないかという考えで、「これでダメだったら、この先、団体競技は諦める。」という気持ちで夏休み前の修了式からラグビー部に所属しました。
このとき、小学生の頃は合唱部に所属していたこともあって、吹奏楽などの文化系にも興味がありました。しかし入学した学校はバリバリの体育会系学校で、運動部系に所属していた方がカッコいいという学校が作り出す空気感に流されて、ラグビー部を選びました。
結構、流されてばっかりだったんです。
夏休み前の終了式から始めたラグビーは、サッカー以上に団体競技でした。
サッカーはFWが攻めている時にDFが一緒になって攻めることはなく、相手ボールになって攻めてこられるまで待っている感じですが、ラグビーは15人が常に攻めて常に守ります。
僕がやっていたポジションはスクラムハーフというポジションで、常にボールのある場所にいて、ある時はFWに指示をし、ある時はバックスにボールを投げ、目の前に敵がいなければ自分で攻めたり、常に周りを見ないといけないポジションでした。
サッカーをしていた時から苦手なことは変わらずに、ボールを投げることも、周りを見て瞬時に判断することも大の苦手でした。スクラムハーフは更にFWに指示まで出さなくてはいけないのですから、頭の中はしっちゃかめっちゃかです。
ラグビーと言えば“ひたむきに”という言葉がよく使われていますが、そんなまっすぐな気持ちだけではラグビーはできないです。
ラグビーは、僕の団体競技の集大成となり、高校2年生の夏休み前の修了式の日、ラグビー部を辞めて、受験勉強に専念するようになりました。
これだけ団体競技には懲りた僕ですが、やっぱり時々団体競技などを観ると「いいなあ。」と思ってしまいます。団体プレー独特のあの空気感には惹かれるものがあります。
あの空気感は個人で作れるものではないです。
個人プレーも魅力があるはずなのですが、なぜこうも団体の動きには引き寄せられるものがあるのでしょうか。
いざ自分が団体に所属しても、自分には向いていないことは分かっているのに、京アニの代表作“響け!ユーフォニアム”を観ていると、団体の魅力についつい引き寄せられてしまいます。
化粧品研究者こまっきー
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