化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

自分のキャラは相手次第。

大学生は就活の時期に近づいてくると、自分について考えないといけなくなります。
就活の時には自己PRというものがあったり、長所や短所を聞かれたりするので、その時に話す内容を考えるために、自分について考えます。
就活の面接する側を経験した僕からすれば、その内容がちゃんと話せなかったからとかで合否判断することは殆どないのですが、就活生は内容をちゃんと話せるように、自分について色々考えます。
僕自身も就活の時には自分について考えたものですが、僕は自分について考えることはどうも苦手なので、周りに聞いて、出てきたワードを頼りに自己PRなどを作っていました。

自分について考え始めるとき、まずはネットで調べると思います。
「どうやって、見つけるのか?」と。
僕も就活生の時はそうしました。
でも、それをやっても全然わからないどころか、ますます迷宮入りします。
それはそこに書いてあることは、当たり障りないことばかりだからです。

大学の就活支援センターに行って相談しても、自己PRを書く前提で話を進めます。
すると、大学の時に頑張ったことから自分はどういう人であるかという流れになります。
この流れは自分について考えるのではなく、自己PRを作るための最短距離を目指しているだけなので、正直就活支援センターの惰性ではないかと思います。
そもそも、高校の部活動ならまだしも、大学になると頑張ったという言葉の基準は曖昧になります。
楽しんだことなら、いっぱい出てくるんですが。

すると、自分で自分のことが分からないことに不安になる人もいます。
とりあえず就活支援センターの人と一緒に自己PRを作ったけれど、自分のことはちっとも分からない。考えれば考えるほど、大学4年間何をしてきたんだと自分の大学生活が空洞であったかのように感じてしまいます。
何度もいますが、楽しかったことならたくさんあるんです。
ただ、PRできるような真面目なことを聞かれると、なーんにもないんです。
特に大学は部活も強制ではないので、好きでやることが多いです。
好きでやっているだけなので、その好きのどこが自己PRになるのかと思うと、なーんにもないなあと悩みます。

自分がこういう気持ちだったこともあって、面接する側になったときは、自己PRはちゃんと準備しているか?という確認程度で、履歴書を見て、その人が楽しく話せそうな話題を選ぶようにしていました。ある就活生は祖父母の家が宝石屋なので、そこで仕入れてアクセサリーを作ってメルカリで売って、収入源を作っていた人もいました。そういう話は自己PRにはあまり出てきませんが、就活生は急に饒舌になりますし、会話も弾みます。すると、自己PRを聞くよりは就活生の人となりが見えてきます。

自分の性格などを分析する上で、一番悩むのは、分析するための質問内容の項目をみても、大体どれも当てはまることです。
1問目は「お母さんと一緒にいる時はそんな感じやな。」と思って“そう思う”に丸をし、2問目は「友達のあいつといる時はそんな感じやな。」と思って“そう思う”に丸をし、3問目は「バイトの時はそんな感じかも。」と思って“そう思う”に丸をしていると、よっぽどの質問内容ではない限り、だいたい“そう思う”に丸をしています。
すると、なんだか急に不安になって適当なところで“そう思わない”に丸をしてバランスを取ろうとしてしまいます。

こういった自己分析の診断からわかることは、自分は相手によってキャラが違うということです。
お母さんの前では強気でも、友達の前では相手に合わせようとしていて、バイトではリーダーシップを発揮しているなんてことはよくある話です。
こんな自分の性格や自己PRを言えと言われても、困って当然です。
あれはほんと茶番というか、いじわるな質問です。
面接する側にとっても、あれのせいで相手が準備してくるので、人となりがますます分からなくなって困ります。
自己PRはひと昔前の、ロボットみたいに人を扱いたい時代の産物ですので、そろそろ辞めたらどうかと思います。僕は形だけ最初に聞くだけにしていました。

ではなぜお母さんの前と、友達の前と、また違う友達の前と、バイトの時では自分のキャラが違うのでしょうか。
僕はそれは、相手や環境が違うからだと思います。
めちゃくちゃ厳しい体罰系の教師に冗談は言えないと思います。
反対に生徒に舐められているような先生には、あだ名で呼ぶことができます。
この違いは相手の違いです。
相手が違うと、こうも自分が変わることが分かります。

居酒屋のアルバイトで、自分くらいしかホールをまとめる人がいなければ「これ、何番テーブルに持っていて。」「レジに行って。」と命令を自分がやるしかないと思って動きます。
反対に同世代があまりおらず、おっちゃんおばちゃんばかりのバイト先では、愛嬌に磨きがかかります。
環境によって、自分のキャラはこうも変わります。

なので僕は、自分はこういうキャラで接したいというキャラ設定はいっせいしていません。
いつもその場任せで、同級生相手でも話せそうな人には話しますし、話にくい人とはずっと黙っています。自分から頑張ろうと思っても、話せないときにはどう話題をふっても盛り上がらないので、ちょっとやってみて無理そうだったら自分から話しかけたりしなくなります。
たぶん、今の僕と相手の状況では話せるような空気感ではないのでしょう。

これは時間が解決してくれることもあります。
同じ相手で同じ場所でも、時間が変われば同じでは無くなります。
するとなぜか自然と話せるようになったりすることがあります。

これは皆さんも経験があると思います。
自分のことを振り返ってみれば、人によってキャラは変わっていますし、苦手だった人と仲良くなった経験があると思います。
僕は自分についての話をいくつかしていますが、そのどれも振り返ることばかりです。
自分のことは振り返らないと分からないと思います。
そして振り返った時に、自分のことを知るためにも、今の自分のことについてはあまり考えずに、自分のキャラは相手次第で、わざわざ気にしなくていいと思うのです。

化粧品研究者こまっきー

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