化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

サーロインを食べれない若者と食べれる元気なおばあちゃん。

かなり前に、テレビで毎日サーロインステーキを食べる80歳のおばあちゃんが取り上げられていました。
当時20代後半だった僕は、「今でもサーロインステーキ1枚も食べられへん。」と思いました。半分食べたら気分が悪くなりそうです。

とはいえ、サーロイン=真っ白いお肉というわけではないことを、つい最近知りました。
僕は脂っこいと何枚も食べれないので、出来るだけ赤みの肉を選ぶようにしていました。
すると、牛の種類によってはサーロインでも赤みの肉に近いので、ヒレを選ぶと脂が少な過ぎて食べにくい時がありました。
どうやら飼育の時に、放牧しているかどうかなどで、お肉の質が変わるみたいです。
放牧していると、毎日5-8kmほど移動しているので、余分な脂肪がつかないそうです。

これは僕たちと同じです。
脂肪のエネルギーは脳には使われません。
体を動かした時しか脂肪のエネルギーは使われないので、体を動かさないと脂肪をエネルギーに変えることはありません。つまり、現在の仕事は脂肪を消費せずに糖質ばかり消費している状態です。仕事中に無理やり体を動かそうとするのは難しいですし、変です。かといってウォーキングやランニングを取り入れて続けられる人は、運動が好きな人だと思いますので、できる人は限られています。
ですので、スーパーに行く時に歩くことや階段を使うことなど、普段の生活の中で体を動かす機会を増やしてあげないといけないなと思います。

流石に、僕たちのように殆ど動いていない脂肪たっぷりの牛のサーロインを80歳のおばあちゃんが食べれるなんてことはないと思いますので、放牧牛のサーロインではないかと思います。
それでも毎日食べるのは想像するだけでキツイです。

30代を過ぎると、体は成長期から老化期に変わっていきます。
成長は18歳までと言われているので、20代は安定期と言えます。
30歳以降の老化のスピードは過ごし方で変わってきます。
体は断捨離好きですので、使わないなら捨ててしまいます。
使っていてもボロボロになっていたら捨ててしまいます。
高校の時に運動部でいい体をしていても、大学に入れば、もしくは30歳に近づけば近づくほど、その体型は失われていきます。
せっかく身につけたのですから、その筋肉を保持し続けてくればいいのに、体はそうはしません。
保持をせず、すぐに捨てる。必要なら新たに作る。これの繰り返しです。
運動系の部活をしているときに筋力を増やしたり、キープできているのは、日々使っているので、捨てても新たに作られているからです。
つまり、老化のスピードを遅らせるのは、日々使って必要であることを体にアピールしていくしかないのです。

老化といえば、肌の変化や体力の低下、そして“脂ものが食べれなくなった”ことがよく取り上げられています。
大体40代を過ぎると、食べれなくなってくるそうです。
老化ということは、成長期に成長した分から機能が低下したということになります。
ここで疑問に思うのが、「80歳のおばあちゃんが子供だった頃は牛肉を沢山食べられる環境だったのだろうか。」ということです。
おそらく、昔はこんなに牛肉は食べれていないですし、今の方が食が安定しているので栄養は豊富なはずです。
もしかすると鯨肉を食べていた頃だったら、ちゃんと肉を食べれていたのかもしれませんが、鯨肉は赤みですので、サーロインとは全然違います。

平成生まれの僕たちが、生活環境から考えて脂の乗ったお肉も赤みのお肉も食べられるのは分かるのですが、80歳のおばあちゃんの子供の頃と老化を考えると、なぜ僕たち以上に80歳のおばあちゃんがお肉を食べられるのかが不思議です。

おそらくこれは、80歳のおばあちゃんが子供の頃はより好みできる環境ではなく、“好き嫌いせずなんでも食べる”環境だったからではないかと思います。
僕が子供の頃も“好き嫌いせずなんでも食べる”は言われていましたが、大人はかなりより好みしていました。
ベジタリアンが流行り出したのは僕が小学生の頃です。ベジタリアン、マクロビという言葉に感化されて、色々食べれるようになった生活環境の中で、より好みし始めました。
ベジタリアンは魚は食べるそうですが、ビーガンは魚も食べないそうです。
この流れを見ていると、色々食べれる生活環境になるにつれて、より好みする人が増えていったようです。

僕はこれが、サーロインを食べれない若者と食べれるおばあちゃんとの違いではないかと思います。
好き嫌いせずなんでも食べる思考だったからこそ、出されたものはちゃんと食べていたからこそ、栄養が偏ることなく、バランスの良い食生活が送れていて、80歳になってもサーロインが食べられていると考えています。

老化とは○○出来なくなることであり、食でいうなら「脂っこいものが食べれなくなった。」ことです。老化のスピードを遅らせるには、体にその機能が必要であると認識させることです。身につけた筋肉を減らしたくないなら、体を動かしたり、筋トレをすることです。
脂っこいものを食べ続けれるようにするには、食べ続けないといけません。
30代以降は老化に入りますので、肉や脂っこいものを食べなくなると、体は肉や脂っこいものを消化する機能を衰えさせてしまいます。
老化は止めることはできなくても、スピードを緩めることはできます。

そもそも、成長期により好みをしていると、その機能が育ちません。
お肉を食べないで育つと、肉を消化する機能が発達しないので、大人になってもお肉を殆ど食べられないでしょう。そういう人が30代を過ぎると、ますますお肉を食べれなくなるのではないかと推測しています。

美容で考えると、肉や脂は綺麗な肌を保つために必要な栄養です。
健康で考えると、肉や脂は元気に動ける体作りに必要な栄養です。
食べないと消化吸収する機能は衰退し、体に肉や脂の栄養を届けることが出来なくなります。
すると肌は乾燥し、季節の変わり目に体調を崩しやすくなり、冬は寒さに弱くなるでしょう。

時代が進むたびに、生活環境は良くなっていったはずです。
それなのに、焼肉を食べに行けば、若者は脂っこい肉を食べることが出来ずに赤みの肉を選ぶ傾向があり、年配の方の方が「焼肉といえばカルビや!」と脂っこい部位を選ぶ傾向があります。

メタボがどーのこーのと言われていますが、これはどっちが健康で元気なのでしょうか?
僕たちは数値以外の目で見えている部分から、食生活について考え直してみる必要があるかもしれません。

化粧品研究者こまっきー

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