僕が初めて化粧品に興味を持ったのは中学2年生の頃です。
当時は市原隼人さんや妻夫木聡さんのような短髪のヘアスタイルであったり、“野ブタ。をプロデュース”に出演していたジャニーズの亀梨和也さんや山下智久さんのような襟足の長いヘアスタイルが人気でした。
中学2年生の頃、友達が「髪の毛を切るなら美容室やで!」と言い、自分が行っている美容室に一緒に行こうと誘われて美容室に行ったことが、化粧品へ興味を持ち始めた最初の一歩です。
散髪屋では髪の毛をバリカンかハサミでカットし、髭はまだ生えてませんでしたがシェービングをして終わりです。確か、シャンプーはなかったと思います。
美容室に行くとシェービングはありませんが、シャンプーがあって、最後はヘアセットまでしてくれます。
初めてヘアセットをしてもらったときは「芸能人ってこうやって髪型作ってるんや!」と芸能人と同じことをしているのに嬉しくなりました。
小学校の頃から服が好きだったのですが、髪型への関心はあまりありませんでした。
ですが、服はイメージ通りなのに、何かが足りない気がしていました。
美容室に行って、髪を切り、ヘアセットをしてもらった自分を鏡で見ると、自分がこんなにも変わるのかと驚きました。
首から下の服装と首から上の顔の雰囲気がちぐはぐだったのが、ヘアセットによって全身イメージに近くなったように感じました。
その美容室で初めてヘアワックスを買い、それはアリミノのスパイスシリーズのフリーズワックスでした。
検索してもらうとわかると思いますが、パッケージが可愛いところが、これを持っているとおしゃれな感じがして、学生鞄の中からこのヘアワックスを取り出して、学校のトイレでヘアセットするのがカッコいいと思っていました。
今はどうかわかりませんが、当時は頭髪検査がありました。
前髪は眉毛にかかってはいけない、横は耳にかかってはいけない、襟足はシャツの襟にかかってはいけないという校則でした。
さらに、学校にヘアワックスをつけて来てはいけないとなっていました。
なので、頭髪検査に引っかからない短髪で、ワックスをつけていることがバレないヘアスタイルを模索していました。
ヘアワックスをつけていることが先生にバレた時は、トイレの洗面台で髪の毛を洗わされていました。
引き離せば離すほど、そのことへの想いは強くなるように、ヘアスタイルへの想いは強くなっていきました。
高校生になっても厳しい頭髪検査があったので、早く大学生になって校則から解き放たれたい、大学生になったらこんな髪型がしたいと考えていました。
大学生になって、アルバイトを探そうと駅前にあるタウンワークを手に取り、アルバイトの募集欄を見ると“茶髪禁止”や“長髪禁止”と書いてあるお店が多くて、「大学生になっても、髪型に規制があるのか。」とガッカリしたのを覚えています。
僕がやってみたかった、おしゃれなカフェは茶髪や長髪が禁止されていました。
ですので僕は、髪型にうるさくないアルバイト先を探して、そこで働いていました。
高校生の頃はヘアワックスでヘアスタイルを作るだけだったのが、ヘアカラーやパーマができるようになって、さらにヘアスタイルの幅は広がりました。
しかしそこで新たな問題が出てきました。
ヘアカラーやパーマをすると理想の髪型になるのですが、2ヶ月後には色は褪色し、髪の毛が傷んで、汚くみえてしまいます。
少しでも綺麗な髪の毛が持続できるように、僕は美容室でトリートメントをしたり、サロン専売品のヘアケアを買い始めました。
大学生のころは多少髪の毛が痛んでいても、理想の髪型になることを優先していましたが、社会人になると傷んでいる髪の毛が気になり、理想の髪型も綺麗な髪の毛のヘアスタイルに変わっていきました。
化粧品研究者になり、勤めていた会社はメイクの会社だったのですが、元々化粧品に興味を持ち始めたのはヘアスタイルだったので、理想のヘアケアアイテムをいつか作りたいと考えていました。
メイクを作る会社なのに、ヘアケアのセミナーに積極的に参加して、ちょっとの空き時間にヘアケアをこっそり作って、自分の髪の毛が綺麗になるにはどうすればいいのかを研究していました。
僕たちは困ると化粧品に頼ります。僕もその気持ちがあったので、スキンケアにしてもヘアケアにしても、ちゃんと成分を配合すれば良くなると思って研究をしていました。
今では化粧品でできることには限界があり、それは肌のようにターンオーバーがない髪の毛にも同じく限界があることを理解しています。
髪の毛の主成分はタンパク質です。
そもそも髪の毛にタンパク質が届けられなければ、綺麗な髪の毛にはならないでしょう。髪の毛にタンパク質を届けるには、全身くまなくタンパク質を届けられるくらいのタンパク質を食べていないといけません。タンパク質の摂取量が少ないと、髪の毛にも影響すると考えています。
ですので、綺麗な髪の毛になるには、ケアをする前に、生えてくる髪の毛がどれだけ綺麗であるかが一番大切なのです。
そういうことを理解した上で、化粧品できる髪の毛のケアを改めて考えて研究を進めていきました。
食事は中から髪の毛に栄養を届けますが、化粧品は外から塗って髪の毛に栄養を届けます。
レモン水は肌に塗るとピリピリと刺激になりますが、飲むと疲労回復など体にとっていい成分です。このように食べると良いものと塗ると良いものは違います。
塗ると良い成分は何かを探して、作ったのがこまっきーのヘアケアです。
こまっきーのヘアケアは各アイテムの使用用途も考えて作っています。
シャンプーは洗うためのアイテムですので、トリートメント効果が少ないです。そのため、洗い流すとちょっとパサつきます。
補い整えるためにあるトリートメントは補う成分と髪の毛表面を整える成分の中で塗ると良い成分を選択しています。
補う成分はシャンプーにも配合されており、シャンプーには洗いながらも補給ができて、後で塗布するトリートメントの効果をそこなわないアミノ酸の補給をしています。
トリートメントは水とオイルが混ざったものですで、他の水系のケア成分やオイルの成分の補給をしています。
ヘアミルクはトリートメントではちょっと足りない、髪の毛表面のキューティクルを整えるように作っています。
使用用途に合わせて、補う成分を選択し、用途の邪魔をしないようにしています。
最近のアミノ酸系のヘアケアはシャンプーを洗い流した後でも髪の毛の滑りがいいので、こまっきーシャンプーを洗い流した後は初めは違和感があるかもしれません。しかしヘアケアはシャンプーで完結するわけではありません。トリートメントやヘアミルクを使用して乾かした後や1日過ごしたとき、使い続けた時の髪の毛の状態が大事です。
使い続けても重たくならないようにするためにも、シャンプーの洗い流しはあれくらいがちょうど良いと考えています。
塗ると良い成分を探し、アイテムごとの使用用途を考慮して補う成分を選択して、綺麗な髪の毛が持続できるようなヘアケアを作ってみました。
髪の毛がサラッとしているのに、しっとりもしていて、ふわっと柔らかいという髪の毛を綺麗だと感じる表現全てが含まれているような質感を目指しました。
すると、お客さんから僕がみていなかった部分の感想をいただくことがあります。
この時期から特に言われるのは「静電気が起きなくなった。」ことです。
塗ることでできる髪の毛の栄養補給をして、髪の毛を整えようとして作った結果、空気の乾燥やセーターなどが原因であるかのように思われる静電気問題が解決したという声をいただきます。
髪の毛を整えるというとざっくりすぎてピンと来ないかもしれませんが、静電気が解決できるかもしれないと聞いて、もしご興味が湧きましたら、ぜひ一度、こまっきーのヘアケアを使ってみてください。
化粧品研究者こまっきー
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