プチ贅沢とコンビニスイーツは同時期に出て来たものだと思います。
プチ贅沢の1品として、各コンビニのスイーツが取り上げられていた記憶があります。
プチ贅沢というと、他にもコンビニではないスイーツを買うこと、食事のグレード上げる、お酒のグレードを上げる、外食をする、スタバに行くなどがあるみたいです。
他にも欲しかったものを買うことや豪華なランチを食べることも書いてありますが、それはプチ贅沢ではなく、贅沢です。
プチ贅沢といえばやっぱり食事関係になり、第一位はスイーツを買うことで、第二位は食事のグレードを上げるとあります。
この中のコメント欄でも、第一位のスイーツを買うでは「お気に入りのケーキ屋さんで果物たっぷりのタルトを買う。」というコメントがあります。
第二位の食事のグレード上げるでは、「大好きな中トロを買う。」や「日ごろ躊躇してしまう良いお肉を家族の人数分買う。」というコメントがありますが、どちらもプチ贅沢ではなく、贅沢に入るでしょう。
そんなことまでプチ贅沢に当てはめていたら、いつまでも贅沢出来ないと思います。
なので、僕が思うプチ贅沢とは“特別欲しいものでは無く、まあまあで妥協した選択をした時。”です。
例えばコンビニスイーツです。
「自分の好きなケーキ屋さんのケーキとコンビニスイーツ、お金を気にしないなら、どっちする?」と聞かれれば、迷わず自分の好きなケーキ屋さんのケーキと答えるでしょう。
もしくは最近気になっているケーキ屋さんの名前を挙げるかもしれません。
最近のケーキは1つ700円以上するので、買ってイマイチだった時の残念な気持ちは今までよりもデカいです。
なのでお金のことを気にしないなら、チャレンジできずにいるケーキ屋さんの名前も上がってくるでしょう。
ここにお金のことが絡んでくると、まずは気になっているケーキ屋さんが除外され、次にお気に入りのケーキ屋さんが除外され、最後にコンビニスイーツが残るでしょう。
そして“プチ贅沢”と称して、コンビニスイーツを買って食べます。
本当はあそこのケーキ屋さんのケーキが食べたいけど、まあまあで我慢我慢と無意識に言い聞かせます。
このように“プチ贅沢”は本当はアレにしたいけど、これで我慢した贅沢ですので、本当のアレの時よりは満足感が低いです。
我慢した分が消費されておらず、またすぐに食べたくなってしまいます。
これは“プチ贅沢”したとき以外でもある話です。
例えばお気に入りの飲食店があって、そこは別に高くなく、定期的に食べにいくお店です。今回はラーメン屋としましょう。
「今日のお昼には、あそこのラーメンを食べに行こう!」と思いながら午前中の仕事をこなして、いざラーメン屋の前に行くと、行列で、並んでいたらお昼休憩が終わってしまう。
そんな時、そのラーメン屋を諦めて、急いで他を探しますが、口はラーメンの口になっているので、空いてるラーメン屋に入ります。
しかし、そこも別に悪くなかったものの、食べ終わった後に「明日こそ、あそこのラーメンを食べに行こう。」と思ったことがあると思います。
これはつまり、満足していないからです。
今日、お気に入りのラーメン屋でラーメンを食べていれば、明日はラーメンを選ばないと思います。しかし明日もラーメンを食べたいと思うということは、今日のラーメンに満足していないのです。
この感覚が必ず生まれるのが“プチ贅沢”です。
“プチ贅沢”ですから、選択したものは自分にとって第一位じゃないものです。
第一位じゃないから、満足感が薄く、“プチ贅沢”に関しては贅沢と同時に我慢もあるので、またすぐに“プチ贅沢”をしたくなります。
“プチ贅沢”は中途半端な満足感ゆえに癖になるのです。
スイーツに出す金額について考えてみると、ケーキ屋さんのケーキは1個700-800円くらいです。
コンビニスイーツは1個300円前後ですので、ケーキ屋さんのケーキはコンビニスイーツの2-3個分になります。
200円くらいのコンビニスイーツだと4個分になります。
今、コンビニスイーツで“プチ贅沢”している人は、月に何個コンビニスイーツを買っているか数えてみてください。そしてざっくり合計を計算してみて、それをケーキ屋さんのケーキ1個700-800円なので間をとって750円で割ってみてください。
お気に入りのケーキの値段をしている方はそのケーキの値段で割ってみてください。
すると、月に何個お気に入りのケーキが食べられるでしょうか。
最低でも1個は食べられるのではないかと思います。
月に1回お気に入りのケーキを食べられたら、それは月に1回、贅沢できることになるのではないでしょうか。
もちろん、その間ひとつもおやつを食べないというわけにはいかないと思います。ですが今“プチ贅沢”と称して買っているスイーツ代は、普段を“プチ贅沢”ほどではないおやつにすれば、同じ出費で月に1回お気に入りのケーキ屋さんや気になっているケーキ屋さんのケーキを食べられるのではないかと思います。
定期的に“プチ贅沢”をすることと、月に1回贅沢をすること、どっちが満足感が高いでしょうか?
金銭面を除いても、先ほどのラーメン屋さんの話の通り、お気に入りを選んだ方が満足感は高いでしょう。気になるケーキ屋さんで失敗をしても、チャレンジした達成感はあるはずです。
コンビニスイーツを気に入っている人には、コンビニスイーツを悪く言っているように聞こえて申し訳ないですが、僕は“プチ贅沢”はコンビニスイーツから始まっていると考えており、あのクセになる感覚がいつまでも満足しない環境を作っているのではないかと思っています。
大学生の頃、欲しい服が高くて自分には買えないと思って、まあまあで妥協して服を買ったことがあります。
結局シルエットがイマイチで、さらにちょっと高い同じような服を買いました。
買ってから気づいたのですが、その2着の合計金額を合わせれば、欲しい服の金額でした。
こういう失敗が何回かあって、僕は服を買う時は欲しい服を買うようにしています。
なのでこの秋冬はセーターとシャツ1着ずつだけとか、今年はコート1着買うとか、毎年数着買って、何年もかけて服を増やしていっています。
その方が、クローゼットの中はお気に入りばかりになり、何を着ても満足出来るコーディネートになります。
「ちょっとシルエットイマイチやけど、まあいっか。」とはならなくなります。
こういう経験があって、いま僕は“プチ贅沢”という選択をしません。
みなさんも収入から家計簿を作り、ざっくりの予算配分をしていると思います。
外食費は毎月いくらまでと決めていると思いますが、その外食費を使う時は、いつもお気に入りの飲食店や行ってみたい飲食店です。「作るのめんどくさいから、外食しようか。」と考えて、外食費の予算からまあまあのお店で妥協するという選択をしません。
満足感は別に高けりゃいいっていう話ではありません。
街の中華屋さんなら1000円のランチで十分美味しい中華が食べられます。
それが食べたい時はそのランチを食べに行くわけですが、毎日そんな生活はできません。完全に予算オーバーです。
なのでそれ以外の日は前日の晩御飯を作るときに余分に作ってお弁当にしたりして、自分が「あそこに食べに行きたい。」と思ったときのために外食費は取っておきます。
行きたくなっても、前回行った日から何日経ったのか、翌月まで後何日あるのかを計算して、行くタイミングを選びます。
今月はうなぎ屋で3000円の定食が食べたいと思えば、中華屋さん3回分とどっちを選ぶかを考えます。この時に「今月は特別。」といって、予算オーバーになるのを分かっていて、中華屋さんにもうなぎ屋さんにも行くと、家計簿をつけている意味が全くなくなります。
僕は家計簿は一年単位でざっくりみることをオススメしています。それは調味料など毎月買わないものがあるため、平均で考えた方が予算を組みやすいからです。
調味料のような毎月買わないものを買った月は、そうでない月よりも食費が高くなって当たり前です。調味料に合わせて、今月の食費を節約するというのはおかしな話です。
なので1年の平均値で予算を組むべきだと考えていますが、調味料のようにうなぎ定食をプラスしていては、家計簿が乱れてしまいます。
お金を使うときは満足出来る選択をするべきだと思います。
“プチ贅沢”ではなく、贅沢だと思える選択をするべきだと思います。
贅沢は別に金額に比例するわけではありませんが、“プチ贅沢”よりは贅沢の方が高くつくでしょう。
しかし“プチ贅沢”は我慢も込みであるため、満足感が薄く、何回も“プチ贅沢”したくなります。その合計金額を計算してみると、贅沢できる金額を超えていたりします。
明らかに自分の許容範囲を超えているものを贅沢だと考えても、いつまでも贅沢できません。
僕たちはなんでも手に入る大金持ちではありませんので、贅沢は自分の許容範囲で考えないといけません。
許容範囲の中に贅沢だと思えるものを探して増やしていくと、日々の生活の満足度はグッと上がるでしょう。
何回もの“プチ贅沢”するよりも1回の贅沢の方が、満足感が持続することを実感できると思いますので、僕は“プチ贅沢”はやめた方が良いと思っています。
化粧品研究者こまっきー
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