10月以降、日本では自民党の総裁が変わり、選挙ではそれぞれ政党の議席数が変わりました。
11月にはアメリカの大統領選挙があり、来年からはトランプが大統領になることが決まりました。
数年前から政治のニュースを見ていた僕には、どうもこの2つの出来事に対する反応に違和感を感じます。
10月の最初、自民党の総裁は石破さんになりました。
自民党の総裁が石破さんに決まった時、僕は自民党への期待が高まると思いました。
一般的な認識はアベノミスクは失敗だと言われ、菅さんはよく分からず、岸田さんはアメリカに言われたことしかやっていないし、このままでは日本がダメになるから早く辞めろと、そう感じていたのでは無いかと思います。
岸田さんのバックには麻生さんがいましたので、自民党の派閥でいうなら、麻生派、菅派、安倍派のイメージは悪かったはずです。
後は大きな派閥としては二階派がありますが、選挙前に二階さんは引退しましたので、一般的な感覚で言えば、今の自民党の主戦力である麻生派、菅派、安倍派はダメだという感覚だったのではないでしょうか。
そんな中、党内野党と長年言われていた石破さんが総裁になりました。
自民党総裁戦の前に普段は自民党批判している人から「石破さんが総裁になったらいいのに。」という意見を聞いていました。
石破さんは党内野党と言われているだけあって、自民党内では評判が悪いかもしれませんが、国民からの支持は自民党内の中でも厚かったと思います。
そして石破さんが総裁になった後、選挙が行われました。
ここで石破さんは、岸田さんがやらなかった裏金議員に対しての取り締まりを強化しました。あれが厳しかったのか、甘かったのかは分かりませんが、大物議員を含めたことは選挙に大きく影響を与えたはずです。
ここで非公認となったのは安倍派の議員が多かったです。
また、石破さんはアベノミクスが良かったとは思っていないと言い、デフレ脱却を目指すと発言しました。
この流れを見ると、今までのダメな安売り経済を作ったアベノミクスからの脱却を宣言し、裏金に関与した安倍派の議員を非公認としたあたりは、国民がダメだと思っている自民党の一部を改善しようとしているようにみえます。
また自民党の役員の部分でも、麻生さんの端へ追いやったような人事から、石破さんへの期待は上がるのではないかと思いました。
「これで自民党は変わるのではないか。」
国民はそう考えるのではないかと思いきや、選挙結果通り、そうはなりませんでした。
マスメディアやSNSが石破首相になっても批判ばかりだったことで、期待というものが吹き飛んでいってしまったのか、それとも国民の石破さんへの好感度は偽りだったのか、選挙結果は自民党にとって良くありませんでした。
いくらマスメディアやSNSがいい印象の発信をしなくても、元々好感度が良かったのであれば、「なんでこんなに批判ばっかりなん?」と疑問に思うはずですから、好感度は偽りだったのかもしれません。
または昨今は兵庫県知事選挙のように、簡単に意見がひっくり返ることがあるので、かなり世論に流れさやすくなっている可能性もあります。
そもそも、石破さんが首相になってからまだ間も無いのですから、批判もなにも、評価できないのではないかと思います。
あの選挙は石破さんという人を国民がどう捉えているのかを確認する選挙だったはずです。
そして選挙が終わり、与党が過半数割れをした後もずっと石破批判一辺倒になっています。
トップが変われば急に180度政策が変わり、国民にお金をばら撒き、消費税をゼロにするなんてことを1ヶ月でできるはずがありません。
もしできるのであれば、そういう制度であること自体が怖い話です。
トップの一存で急に政策を大きく変更できるのであれば、国民にお金をばら撒き、消費税がゼロなることは国民は喜ぶかもしれませんが、その反対もあり得るからです。
選挙前の党首討論で石破さんは野党党首から「なぜすぐこれをしないのですか。」という質問に対してたびたび「自民党は独裁政党ではない。」ということを話していて、僕は納得しました。
そしてアメリカ大統領選が始まり、トランプが次期大統領に決まってもなお、自民党への批判は続きます。特に日本のトランプ支持者が自民党を批判していることに僕は疑問に思っています。
日本のトランプ支持者にはアメリカにべったりの自民党の政治はダメだという声が多くありました。べったりだからバイデン大統領の言いなりで、このままでは日本はダメになると考えていたはずです。アメリカの次期大統領がトランプに決まれば、支持していたトランプにべったりするなら良いんじゃないかとは考えないのでしょうか。
自民党はアメリカの言いなりだから、トランプにべったりできて良いとは考えないのでしょうか。
僕は今まで自民党が良いと思ったことはありません。むしろ、少しでも野党の議席を増やして、自民党が強行突破できないようにと、選挙の時には勝てそうな野党に票を入れてきました。
そんな僕でも、10月以降とそれ以前に矛盾を感じます。
10月以前は石破さんは言いたいことをハッキリ言うので、国民からの支持は厚かったはずです。10月以降に自民党はダメだと考えていた原因の麻生派、菅派、安倍派ではない石破さんが総裁になり、岸田さんがやらなかった裏金議員の非公認は好感度が上がる行動だったはずです。
トランプをヒーローのように考えている人からすれば、アメリカべったりの自民党の態度はトランプべったりになるので、自民党で良いと思うはずです。
世論の流れをみていると、どうも10月以前と以降の辻褄があわないような気がします。
今頃「自民党の総裁が高市早苗さんだったら。」なんて話も出てきています。
高市早苗さんは安倍派で最後は麻生さんから支持を得ていましたから、現状の自民党が変わりそうにないことは明白です。
今まで通りの自民党では、選挙結果はもっと悪くなっていたんじゃないかと僕は思います。
さらに高市早苗さんは脱対米従属ですから、もし日本のトランプ支持者が高市早苗さんを推しているなら、それは変ですよね。
最近は急に情報が180度変わっても、新しい情報をすんなり受け入れている気がします。
マスメディアの情報は偏っていると感じて、SNSから情報収集する人が増えました。
SNSでは色んな角度からの情報収集ができると思いきや、ネット環境と同じように、自分で調べなくてはいろんな角度の意見を知ることはできません。
SNSでもよく目にする内容はかなり偏っています。
この状態では、マスメディアとは違う偏った情報サイトでしかありません。
それでもマスメディアとは違う情報が載っているだけで、それを信じてしまう傾向があります。
マスメディアと180度違うとオッケーなのでしょうか。
そのSNSの内容がさらに180度変わっても信じてしまうのでしょうか。
どの情報が正しいかという判断は難しいですし、僕も無理です。
しかし、その情報の流れは読み取れるはずです。
辻褄があっているかどうかくらいなら、判断できるはずです。
どうも最近は、辻褄を気にせず情報を鵜呑みしてしまって世論がコロコロ変わっているように、感じています。
化粧品研究者こまっきー
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