化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

無理のさじ加減。

僕は「肌荒れをしないようにするには、スキンケアをどうこうするよりも、体調を崩さない方が大事である。」と考えています。

肌が荒れるのは、体の内側から起こるものです。
肌が荒れるときを思い出してみると、その前から体調が良くなかったり、疲れていたり、何か無茶をしているはずです。
そんなことはなく、空気の乾燥で肌がカサカサしている場合でも、その空気で肌がカサカサしない人もいます。その人との違いはなにかといえば、体の中が違うわけです。
空気の乾燥で肌がカサカサしていると、肌だけをみてしまいますが、肌を作っているのは体の中ですので、空気の乾燥に対応できる肌が、体の中で作られていないと考えられます。

ですので、僕はまずは体の中の改善を図るべきだと思います。
食事で何かばっかり食べていないか、何かを毛嫌いして食べていない栄養はないかを考える。仕事が座りっぱなしであまり動かないのであれば、それ以外の時は階段を使ったり、自転車ではなく歩くようにして、日常で体を動かすタイミングを増やしてみる。
疲れているのに、休日は休まずに遊びに出掛けてしまっているなら、土日のどっちかはゆっくりするようにしてみる。リフレッシュというのは、体は元気だけど、心が疲れている場合に体を動かしてスッキリする方法です。休日に友達と遊ぶこともリフレッシュに入りますが、体が疲れているのであれば、体も心も動かさないリラックスをしないと疲れは取れないどころか、溜まる一方です。土日友達と遊んで、スッキリした気分になっているのに、どこか体がだるい場合は、リラックスをしてみるといいです。

しかし、こういった体の中の改善はやってすぐ効果が出るものではありません。
そこでスキンケアの出番です。
改善していくまでの間、荒れないように肌を整えるのがスキンケアの役割だと思っています。
それでも、スキンケアを手放せないのが今の社会です。
クレンジングや洗顔をすれば、メイクを落とす時に肌の油分も流れていきます。
お湯だけでも油分は落ちるのですが、それ以上に落ちるために風呂上がりに顔はつっぱります。
結局、スキンケアは必要になります。

体の中が改善されればスキンケアが必要なくなることは稀ではありますが、肌荒れが起きることはかなり少なくなるはずです。
スキンケアは変えずに体の中の改善をするのと、スキンケアを変えて体の中は何もしないのとでは、前者の方が肌が荒れることは少なくなります。
なので肌荒れ対策はスキンケアではなく体の中の改善が第一であると考えていた方がいいので、改善していくまでの間、荒れないように肌を整えるのがスキンケアの役割であると伝えるようにしています。

体の中の改善で一番難しいのがさじ加減です。
運動はした方がいいですが、やって疲れて家事などが疎かになってしまうのであれば、それはやりすぎです。かと言ってなにもしないと体の筋肉はどんどん無くなっていき、体調を崩しやすく、肌荒れしやすくなります。

食事もそうです。
塩分摂り過ぎって言いますが、摂り過ぎの基準はどこにあるのでしょうか。
一応の基準はありますが、人によって身長も体重も違います。
1日の行動も違います。
汗をいっぱいかく仕事やスポーツをしている人は、そうでない人よりも塩分が必要になるのでしょう。
これは糖分もタンパク質もビタミンやミネラルも同じです。
レモンにはビタミンCがいくつ入っているとネットに書いてあっても、1個1個味が違うように、中の成分はそれぞれ違います。お米もお肉も全部違います。
見た目は同じようなものかもしれませんが、僕たち人間と同じように全部違うものなんです。
だから1袋買ったりんごの中でも、美味しい美味しくないがあります。
美味しいと感じるのはそういう成分が含まれていることになるので、美味しいりんごとおいしくないりんごの成分は異なります。
当然、品種や産地によっても違います。
ネットで書いてある成分表はあくまで参考値です。
栄養のバランスを取ろうと、「今回の食事では炭水化物は何グラムでタンパク質は何グラムで・・・」なんて計算できないのです。

食事の場合は特に計算したり管理しようとすればするほど、栄養が偏っていく傾向にあります。または数値を意識し過ぎて、足りなくなっていることがよくあります。
気にしすぎて食事が偏ることによる栄養の不足が続いて、体調を崩しやすくなったり肌が荒れやすくなることがありますが、それは徐々にそういう体になっていくので、「もう歳やわ。」と歳のせいにしてしまいます。
僕は足りないと感じているものを増やそうとするのはいいですが、減らそうとすることにはかなり注意するべきだと思っています。
だいたい偏る時は、何かを減らすときです。

このように体の中の改善を図るとき、いい方に改善するにはちょうどいいさじ加減が必要です。
運動も食事バランスもやりすぎると体を壊してしまいます。
こういうときは、自分の感覚を大事にしないといけません。
例えば運動をするとき、ウォーキングは何分くらいがいいのか、SNSで検索していないでしょうか。
栄養バランスはどれくらいがベストかSNSで検索していないでしょうか。
検索をして、それを参考にするのはいいですが、鵜呑みにしてはいけません。
最終的には自分で判断する気持ちでSNSの情報を見ないといけません。
一旦、その情報を信じても、それが自分にとってどうなのか?と自分の体のことを考えて、自分で判断しないと、やり過ぎになってしまいます。
食事の改善を図った時に、仕事中に頭が働かなくなったり、ぼーっとしたり、休日動くのがダルくなっているなら、明らかに炭水化物の量が足りていません。
体の中を改善していくときは、自分で自分の体の状態をみることを意識してみるといいです。

さじ加減といえば、もう一つ、無理のさじ加減があります。
運動をどれくらいするのかというのも、やりすぎると他に支障が出るように、無理はよくないです。しかし時には無理をしないといけないことはあります。
ランニングもいつもよりペースを上げて走るように無理をしないといつまでもタイムは伸びませんし、仕事でもちょっと無理をして頑張らないといけないときに無理をしなければ成長には繋がらないでしょう。
しかしその反対に、無理をし過ぎて体を壊すこともあり、このさじ加減は難しいです。

僕は自分が無理をして体調を崩した時を振り返ってみたとき、無理の度合いで判断しているのではないかと思いました。
めちゃくちゃ忙しかったときには、それが落ち着けば一旦休もうと思って、その後休んでいます。
同じように無理をした時でも、体調を崩す時とそうではない時があります。それは何が違うんだろう考えて、僕は無理をするときに、無理の度合いだけで判断していることに気づきました。仕事で忙しかった時、その忙しさの度合いが体調を崩す原因だと考えていました。

しかし無理にはもう一つ、期間があります。
めちゃくちゃ無理をしても、それが1日くらいなら大丈夫です。
しかしそれが1週間も続くと、疲れきって体調を崩してしまいます。
それがわかっているので、2、3日くらいでブレーキをかけようとします。
僕が無理をして体調を崩していたときは、そこまでしんどくないちょっとした無理を長期間続けているときでした。

僕は無理をしないように気をつける時、期間のことを考えれていませんでした。
そこまで無理をしないように気をつけながら、それなりの無理を長期間続けて体調を崩し、「なんでや。気をつけて生活を送っているのに。」と思っていました。
それなりの無理でも期間が長ければ、体調を崩すことを考えられていなかったのです。

皆さんはいかがでしょうか。
無理をしないように気をつける時、その時の度合いと期間の両方を考えて判断できているでしょうか。
慢性疾患になるときは、僕と同じように期間が頭になく、それなりの無理を長期間やり続けているのではないかと思います。

無理のさじ加減は難しく、さじ加減が上手くいかないが故に体調を崩してしまいます。
そのさじ加減を考えるときは、無理の度合いと期間も考えて判断しなければと、今後は期間のことも考えようと反省しています。

化粧品研究者こまっきー

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