化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

今年は例年より寒いのか?

今年の夏、お盆前に「今年の冬は寒くなる。」というブログを書きました。
理由は今年はラーニャ現象が発生すると予想されているからです。
ラーニャ現象が発生すると日本では、夏は暑く、冬は寒くなりやすいと言われています。
冬寒くなるということは、夏から冬にかけて気温が大きく下がるということです。

毎年ニュースでは、残暑の暑さばかりが報道されていて、気温が下がっていることに気づきにくいなと思っていました。
暑い暑いとは言っても、ピーク時よりは気温は下がっています。
今年も徐々に下がっていて、残暑の後半にたまに真夏のように暑くなるのは毎年あることです。
それなのに、「まだ猛暑!」「今日は真夏並みの最高気温!」と暑い日のときだけ強調するので、気温が徐々に下がっていることには、気づいているのですが、意識が向きません。

すると、ちょっと涼しくなり始めたときに体調を崩してしまいます。
実際には急に気温が変化したわけではないのに、徐々に気温は下がっていっているのに、暑い日ばかり意識していたら、急に気温が下がったように感じます。
ニュースが「こうやってたまに暑くなるのは毎年あることですよ。気温は確実に下がっていますよ。」と言えば、急に気温が下がったと驚かなくて済むのですが、YouTubeのサムネを見ていても、暑いことばかり強調されているなと感じていました。

それもあって、ちょっと涼しくなる時に体調を崩さないように、気温は徐々に下がっているということを何回か発信していました。
特に今年はラーニャ現象が発生すると言われていたので、夏から秋、冬にかけて気温がどんどん下がっていくと予想していたので、いつまでも暑い日ばかり見ていてはいけないと思ったのです。

ラーニャ現象が発生しているかどうかは、1ヶ月ごとに気象庁から発表されます。
先月まで「五分五分。もしくは発生しないかも。」だったのが、12月10日の発表では「今後、冬の間はラーニャ現象時の特徴が明瞭となるが、その後は弱まるため、春にかけてラーニャ現象の定義を満たすまでには至らず、平常の状態が続く可能性が高い。」となりました。
ということは、この冬はラーニャ現象よりの平常運転ということなのでしょうか。

過去の気温と比べてみると、今年はここ数年よりも寒いです。
去年は12月でも中旬は一旦暖かくなり、大阪では12月16日には最高気温21.0℃まで上がっています。その日雨が降って、翌日は最高気温10.3℃まで急降下しましたが、16日までは20℃近い日が続いていました。
一昨年は20℃までいきませんでしたが、12月11日に最高気温16.2℃を記録し、14日以降は最高気温10℃前後でした。

ところが今年は違います。
12月4日以降、最高気温は6日の14.7℃が一番高く、だいたい12℃前後を推移しています。
去年も一昨年も12月中旬までに最高気温10℃を切ることはありませんでしたが、今年の12月14日は最高気温9.1℃と、10℃を下回る日がありました。
12月上旬から中旬までの最高気温が去年や一昨年よりも、今年は4-7℃低いのです。

今年の10月下旬に、北海道では初雪が観測されました。
去年より3週間以上早く、例年よりも8日早いそうです。
ここ数日のニュースでは、積雪が1m超となっており、平年の3倍の大雪となっているそうです。秋田では平年の5倍の積雪だとも言われています。
ニュースを見ていた人たちで、今年はここまで寒くなると思っていた人はどれくらいいるでしょうか?

ちょうど2週間前の12月2日、日本経済新聞では3年連続で最も暑い秋であるという記事が出ていました。
11月中旬に天気予報では“全国的に晴れて、ポカポカ、暑いくらいの所も”と報道していました。しかしその1週間後には最高気温は25℃から15℃まで下がり、さらに11℃まで下がり、その後1日だけ20℃まで上がりましたが、12月中旬の今に至るまで、気温は下がり続けています。
まさか“ポカポカ、暑いくらいの所も”というニュースを見ていた人の中で、1ヶ月後にこんなに寒くなると誰が予想していたでしょうか。

確かにその週末は暖かかったのでしょう。
秋は3年連続で暖かかったのでしょう。
しかし、その時の言葉の表現には注意するべきだと思います。
1ヶ月後には寒くなるかもしれないのに、“暑い”という表現を11月中旬に使うべきではないでしょう。
暑い暑いと同じ言葉を何回も耳にしていたら、誰だって「今年は暑い。」「まだ暑い。」と思ってしまいます。そして先のことよりも、今のことばかり考えてしまいます。
6月から11月まで“暑い”という表現を使って、12月に入ったら“寒波”に“積雪”では、その言葉の変わりように疲れてしまいそうです。

僕は季節の変わり目に体調を崩す原因の1つに、言葉の力があると考えています。
1ヶ月前には“暑い”という言葉を目にして、急にこんなに寒くなると、気持ちの面でついていけないです。“暑い”と“寒い”の間には“涼しい”や“暖かい”がありますので、11月中旬に“暑い”と聞けば、その後は“涼しい”や“暖かい”という言葉を耳にするだろうと考えます。
それなのに急に寒波で、例年の何倍もの積雪と言われても、頭がついていかないです。
最近の天気予報は視聴率や再生回数を稼ぎたいのか、“暑い”とか“寒波”とか、煽るような言葉をサムネに使用している傾向があります。
言葉の使い方で、春と秋が無くなっている気がします。

病は気から。と言われるように、言葉の力で気が落ちると、体調不良に繋がります。
まだ今年の冬は始まったばかりなのに、ラーニャ現象が発生してさらに寒くなるかもしれないのに「今シーズン一番の寒さ」という言葉を使っている天気予報を見ていると、年末年始でさらに寒くなれば、天気予報で聞いていた天気と現実が噛み合わずに、体調を崩してしまいそうです。
寒いとはいっても、大阪では最高気温は12℃前後ですので、今後はまだまだ気温は下がります。「今シーズン一番の寒さ」はこれから訪れるものであり、いつが一番寒かったのかは、冬が過ぎてから判断して、「今シーズン一番の寒さ」という言葉を使用するべきだと思うのです。

気象庁は「今後、冬の間はラーニャ現象時の特徴が明瞭となる。」と、まだラーニャ現象は発生していないと発信していますが、北海道で初雪が早く、積雪が例年の何倍であり、大阪でもここ数年と比べて最高気温が低いことから、今年の冬はやっぱり寒くなるのでしょう。

寒くなってから寒くなることを知るよりも、気温が下がってきていることを実感しながら「今年は寒いかもしれへんな。」と先を予測して過ごして、寒い日が来るのとでは、気持ちが全然違います。

天気予報は目先のことばかりで、先のことを考えさせない天気予報になっています。
先を見据えて体調管理するものなのに、目の前のことを強調されていては、先のことが見えなくなってしまいます。
先を予測することが、体調管理をする上で重要になってきますので、自分の体感をベースに、気温の変化を感じ取った方がいいでしょう。
ニュースはその上で見た方が、天気予報に振り回されずに、体調管理ができるのではないかと思います。

化粧品研究者こまっきー

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