先日SNSで屋台で活躍する若者が取り上げられているのを目にしました。
その人は自分で発信もしていて、新商品の案内だったり、日常を投稿していました。
屋台で新商品が出るというのは、新しいなと思いながら見ていました。
ところがよく見てみると、プロフィールには「お問い合わせはこちらへ」と別のアカウントに飛んで、別のアカウントに載ってあるURLをクリックすると、飲食店の芸能事務所みたいなサイトへ飛びました。
そのサイトを見て、「ああ、飲食店もこういうビジネスがあるのか。」と思いました。
小学生のなりたい職業ランキング1位がYouTuberになったのは2020年です。
もう少し大人になると、YouTuberが個人で活動しているように見えて、さらに大人になるとYouTuberは個人で活動しているように見えて、事務所に所属していることがわかります。
そのときに「芸能人と同じ仕組みやん。」と気づければ、今までのタレント事務所とYouTuberは同じようなものであることが分かるのですが、憧れていると悪い部分は見えなくなってしまうので、その事務所に所属出来るように頑張ります。
まるで、テレビに憧れて、タレント事務所にハガキを送るのと同じだなと思います。
数年前から個人の時代と言われ始めて、YouTuberなど個人で活躍している人に注目が集まっていますが、結局どこかの事務所に所属しているあたり、テレビからSNSへ移行しただけではないかと思います。
もし、本当にYouTuberが個人で成り立つ職業なら、事務所を通す分だけ収入が減るのですから、事務所は必要ないはずです。
もちろん、中には個人でやっていたり、自分のアカウント用に会社を立ち上げている人もいます。
しかしそれはごく少数で、殆どはタレント事務所のようなところに所属しています。
先日見た、屋台をしている人のアカウントも、やけにメディア露出が多いなと思っていたら、飲食店の芸能事務所みたいなところに所属していて、事務所の方でPRを考えているようでした。
まあ、考えようによっては上手いやり方ではあります。
普通の店舗でもコンサルティングと契約して、PRを考えたりしていますので、それと同じように、自分は屋台をやって、事務所にPRの方をサポートしてもらうというのは賢いのかもしれません。
そういえば、個人の時代と言われる前は、“好きなことを仕事にする”という言葉が流行っていました。これは10年くらい前でしょうか。
パソコン1台で仕事が出来るとか、好きなものをPRするだけでいいとか、会社に行かなくてもカフェで仕事が出来るといった仕事が流行って、“好きなことを仕事にする”ということが流行っていました。
流行なので、その後は必ず悪いイメージが前に出てきます。
個人の時代という言葉に変わる前には、“好きなことだけをしていればいい訳じゃない”という当たり前のことが、好きなことを仕事にした人の苦悩であるというニュースが流れていました。
この流れを見ていると、10年くらい前から、個人の時代へのアプローチが始まっていたんだなと思います。
“好きなことを仕事にする”流れから、“好きなことだけしていればいい訳じゃない”という流れになり、“好きなことをある程度割り切って仕事にする”みたいな流れになったので、事務所と契約して、“好きなことでお金儲けする”思考に行き着くようになったのではないかと思います。
最近では「本当に好きなのか?」と思うくらい、“好きという設定でお金儲けしている”ように見える人もいます。
最近は何かとお金の話ばっかりですが、ここ数年の話題を振り返ってみると、お金のことへ意識が向くようになっているのではないかと思います。
じゃあ昭和はみんなお金があったのか、平成はお金があったのかというと、そうではないでしょう。
バブルという、いっときと比べるから今がダメだと思うわけで、バブル以外の昭和や平成と比べると、今はさほど悪くないはずです。
お金がなくてエアコンを設置できないとか、スマホを買えないとか、そういう状態になっている人がほとんどおらず、日本のスマホ普及率は97%ですから、贅沢の中の貧乏、上の下くらいまで生活水準は上がっているのではないでしょうか。
“好きなことを仕事にする”ことや個人の時代と言われて、趣味でお金儲けする思考を向けさせているような気がしています。
僕はむしろ、趣味を仕事にするんだから、お金儲けは二の次になるべきではないかと思います。
YouTuberでも所属事務所があるように、結局は1つのビジネスの仕組みでしかなく、個人の時代は個人風の時代だなと思います。
占いでは2024年からは風の時代と言われており、それはつまり個人の時代だと言われています。
社会全体も固定された枠を超えて、より自由で開放的な価値観へと流れていくそうです。
こういう情報を2024年に見た人は「おお、これからは個人の時代か!」と思うかもしれませんが、それまでに見ていた人はそこにビジネスチャンスを感じるのではないかと思います。
つまり風の時代に合わせて、個人風のビジネスを作るということです。
占いが当たる当たらないは別として、これからは風の時代だと色んなところで聞いていると、自然と個人の活躍を意識するようになります。
変わる変わると何回も聞いていると、ちょっとした出来事でも「これがその変化の兆しかな?」なんて思ってしまいます。
それが果たして占いで言われるように、自然な流れから起こった出来事なのか、もしくはそれ風で、作られた出来事なのか。
SNSが普及して、色んな情報が飛び交う世の中では、それくらい穿った見方をするくらいが丁度いいような気がしています。
自分一人の力でどうになるとは全く思っていません。
僕も前の会社の上司とか、色んな人に助けられています。
それがそれぞれなら個人の時代になっていくでしょう。
しかし、そういう仕組みができてしまうのであれば、個人の時代ではなく個人風の時代になってしまうのではないでしょうか。
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