化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

“人間性”の判断を忘れていないか。

今年は選挙イヤーと言われていて、世界各国で選挙がたくさんありました。
1月には台湾の総統選挙、2月インドネシアの大統領選挙、3月はロシアの大統領選挙、4月は韓国総選挙、5月はインドで6月がメキシコ、6月はEUの議会選挙もありました。
7月からは11月のアメリカ大統領選挙に向けて“もしトラ”や“ほぼトラ”というワードが出ていたくらい、アメリカ大統領選挙は注目されていました。

日本でも7月に東京都知事選があったり、10月に解散総選挙がありました。
その他、兵庫県知事選挙や各地の市長選挙もあって、ほんとに選挙が多かった年だったなと思います。

これだけ選挙が多いと、やはりその空気感に影響されるもので「なにか変わらないといけない。」と考えた人は多かったのではないかと思います。
東京都知事選や総選挙、兵庫県知事選挙の結果はSNSでの動向が大きく影響したと言われています。
マスメディアが言っていることと、SNSで言われていることが異なり、SNSで言われていたことの方が正しかった時には「マスメディアは偏った報道をしている。」「信用できない。」と思う人は増えたでしょう。

しかし実は以前からSNSの動向はマスメディアとは違います。
マスメディアの報道に意義を唱える人がSNSで発信しているので、SNSの動向はマスメディアと違って当然ですし、それはずっと前からそうです。
ただ今回は大きな選挙でSNSの動向が影響をしただけなので、初めてSNSの動向が話題になったと言えますが、元からマスメディアとは違う運動がSNS界隈であることは理解しておく必要があるでしょう。

要は、どっちの空気感が強かったのか?ということではないかと思います。
殆どの人がテレビを見ていたときはテレビの空気感が強く、ネット掲示板の2ちゃんねるでいくら書き込みをしてもなんら影響がなかったのが、今はテレビを見ずにSNSを見ているから、SNSの空気感が強く、影響される人が多かったのでしょう。

SNSを見ていると、おすすめの投稿というものがあります。
一度政治関係の投稿を見ると、それに関連した投稿がピックアップされます。
今年なら、世界の選挙に関する投稿をよく目にしたのではないでしょうか。
台湾もロシアも変わっていないのですが、選挙前から「どうなる?どうなる?」という投稿や動画を見ていると、「世界は何か変わるかもしれない。」と考えてしまいます。
その気持ちが、自分が投票する選挙に影響したのが、今年の選挙結果だったのではないかと思います。

SNSは炎上で注目されるようになっているので、自然とみんなの口調は荒くなります。
煽りが上手な人が注目されます。
注目されている人の意見を鵜呑みにしてしまうと、煽りに乗っかることになりますが、その前にその煽りに乗ることが正しいのか考えないといけません。

今年は選挙イヤーで、何かが変わるかもしれない空気に包まれていました。
来年もこの空気感が残っているのかは分かりませんが、少なくともアメリカの大統領がトランプに変わるので、日本は振り回されると思います。
そして振り回された時に、「今の政権はダメだ!」という話が再び上がってくるでしょう。
日本の政治家はハッキリものを言えないと批判を言う人をよく見かけるようになるのではないかと思っています。

しかし、僕は何をどう言ったかどうかより、その後の動きを見るべきではないかと思います。
例えば日本はロシアに厳しい制裁をかけていると言っていますが、一部の輸入は増えています。
天然ガスも漁業も増えているので、電気代を抑えることができ、スーパーで鮭などの魚は安くで販売されています。
厳しい制裁と発言したか、していないかということは、パフォーマンスだったりすると思いますし、その辺は庶民には分からないことなので、僕たちはその後の動きを見るべきです。

SNSでは発言の内容がどうこうという批判が多いですが、そこに惑わされずに、結果どうなっているのかということに意識してみるといいでしょう。
何を言おうと、何をしようと、結果どうなっているかが大事だと思います。
結果なので、判断出来るのは発言から時間が経ってからだと思います。

SNSでは発言の時に反応し、悪い結果だけをピックアップしています。
決していい結果の話は、注目の話題に上がってきません。
ですので、そういう今の政権の良い部分を話す人のSNSをチェックした方がいいです。

人は褒めることよりも、愚痴を言うことの方が多いです。
自分のことを考えてみても、愚痴の方が多いと思います。
ということは、SNSの投稿は愚痴が多く、愚痴の集合体が注目になるので、話題のトピックは愚痴ばかりになります。

愚痴ばかり言っていると、癖になって何事もマイナスに考えてしまうように、批判や愚痴ばかり見ていると、批判することが癖になってしまいます。
僕は出来るだけ、いいところを発信している投稿を見て、批判するところは自分で批判するようにしています。

今年は世界中で選挙があったことで、なにか変わらないといけない空気感がありました。
変わらないといけないという気持ちで選挙に臨んだ時、何見て投票しましたか。
もし批判を見て投票を決めたのであれば、「SNSの勢いに流されたかもしれない。」と選挙の時を振り返ってみてはいかがでしょうか。

特に僕はSNSでは口調を見ています。
いくら本人が「注目される為にわざとやっている。」とは言っても、バカと平気で言う人が、リーダーに向いているとは思えません。
リーダーといえば、いつも板挟みで、色んな意見を聞いて、それをうまくまとめる役です。
「こういうバカは絡んでくるな。」と言っている人に、色んな人の意見を聞くことができるでしょうか。

僕は決して、リーダーはみんなを引っ張っていくものではないと思います。
それでは独裁になってしまいます。
引っ張っていくときは、自分がやりたいことがあるから引っ張るわけですので、それ以外の意見を聞かずに独裁になってしまいます。
これは学校の部活の時のキャプテンや、クラスで何かを決める時に前に立っていた人を思い出してみれば分かりやすいと思います。

高校の時のまとめ役は、引っ張っていくタイプとみんなの意見をうまくまとめるタイプがいました。引っ張っていくタイプがリーダーシップを発揮すると、その勢いに任せてしまう傾向があります。みんなの意見よりも、その人の意見が重要視されるので、ついていけない人は置いてけぼりになってしまいます。
みんなの意見をまとめるタイプは、発言力のある人の意見を聞きながら、その人の意見だけが通るのではなく、他の人からも意見をうまく聞き出して、いい感じにみんなが納得する案にまとめてくれます。
文化祭の出し物や合唱コンクールで歌う曲などを決める時を思い出してみれば、結構参考になると思います。

来年はそれを参考にしながら、SNSの投稿を見て「こういう事を言う人はどうなんだろうか。」と考えてみるのもいいでしょう。
日本人は“人間性”を重要視する傾向があり、それはアメリカやヨーロッパでは理解できない感覚だそうです。
SNSを見ていると、ついつい“人間性”の判断を忘れてしまいがちですが、“人間性”のない人がトップに立ったり、勢いづいてほしくないのであれば、“人間性”という基準を忘れてはいけないでしょう。

化粧品研究者こまっきー

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