アメリカの時期大統領がトランプになり、側近にイーロンマスクがいることで、SNSが変わろうとしています。
Xは2022年10月にイーロンマスクが買収をして、そこからさまざまな改革を行いましたが、主な改革は、言論の自由を守ることでした。
当時、Twitterの収入源は広告に依存していました。すると、株主のように、多額の広告費を出してくれる企業に有利なプラットフォームにした方が、収入は上がりますので、広告に依存していると言論の自由は守れないと考えたのでしょう。
それがTwitter上の言論統制の1つの原因になっているとして、広告ビジネスからの脱却を行いました。
それまでのXといえば、たとえば2020年のアメリカ大統領選です。
当時のトランプ大統領が、Twitterで2020年の選挙は不正だという投稿を行って、アカウントが永久凍結されました。それまでもことあるごとにトランプは一時的に凍結されていましたが、2020年のアメリカ大統領選挙後の発言を機に、永久凍結になりました。
それ以降、陰謀論という言葉が日本でも耳にする機会が多くなったと思います。
そしてTwitterだけではなく、facebookやInstagram、YouTubeなどでも、陰謀論と言われる類の話題の発信はアカウントが凍結されるようになりました。
一時的にアカウントが利用できないことを「BANされた。」と言い、SNS上では「これ以上話すとBANされる。」という言葉が頻繁に出てくるようになりました。
考えてみれば、「これ以上話すとBANされる。」と言った方が、人々の関心は高まります。
噂話には耳を傾けてしまうもので、あんまり興味のない話だったり、本当だと思えないような話でも「BANされるから、これ以上ここでは話せない。」なんて言えば言うほど、その話題への関心が高まるので、アカウントBANは逆効果だったのではないかと思います。
その手の話といえば、日本では週刊誌が取り扱う分野でした。
政治家○○が六本木の高級レストランで、○○と会食か?!
とか
俳優の○○が女優の○○とマンションから出てきた!
という、ピントがあっていない写真と共に載せられた記事は、「ホンマかあ?」と思ってしまうような噂話です。
週刊誌の記事を「ホンマかあ?」と半信半疑だったのは、堂々と載せていたからで、これが「私はとある週刊誌の編集者です。これを週刊誌に載せれなかったので、ここで公開します・・・」なんて言って、SNSで投稿している内容をみると、週刊誌以上に人々の関心が集まり、噂話のはずが本当の話のように感じてしまいます。
実際に、SNS界隈、特にイーロンマスクがTwitterを買収して以降は、そのような話が注目を集めるようになりました。
僕も、当時は「なんかあるんだろうな。」と思っていました。
トランプの発言を暴力的で規約違反だと言う割には、暴言を投稿する人は野放しにされていたからです。
著名人の投稿に賛同できないなら、「自分はそうは思わない。」と心の中で思えば良いわけで、その著名人の投稿を見たくないならフォローを外せばいいだけなのに、フォローをしながら暴言を投稿する人は今でも結構います。
そういう人は凍結されないのに、トランプの発言が規約違反になるのは、おかしいと感じた人は多かったでしょう。
Twitterをイーロンが買収し、名前をXに変更し、言論の自由を守るSNSに変わった結果、特に何か良くなったようには見えません。
Xにはフォローしている人の投稿を見る欄と、おすすめの投稿を見る欄があります。
また、そのほかにも、注目のワードが随時更新されています。
おすすめに自分の投稿が上がったり、注目のワードに上がるようにするには、一定の注目が必要なわけです。
注目を浴びるにはどうすればいいのかといえば、それはTwitterのころから変わらず“炎上”か“煽る”ことです。
最近は特に“煽る”ことが主流になっています。
物事は見る視点が変われば良くも悪くも見えるものです。
その両面を見せて、見ている人に考えてもらうSNSなら、言論の自由を尊重した意義はあるでしょう。今までは片面しか見えていなかったわけですから、もう片面も見せて、「考えてみて。」という流れになるのなら分かります。
しかし注目のワードやおすすめというのがある現状、結局はどっちかに偏った投稿になります。
ですので今Xでは、今まで見えていなかった内容の投稿ばかりが目につくようになっています。
今のXの状況を見て、僕はどっちもどっちだと思いました。
言論の自由というのであれば、いろんな考えが知れる場所でないとダメだと思います。
その自由はありますが、おすすめや注目のワードには偏りがあります。
おすすめや注目もワードというやり方では、トランプやイーロンマスクよりの発信が目立つか、バイデンなどの民主党よりの発信が目立つかのどちらになってしまいます。
そして、トランプが次期アメリカ大統領に決まったことで、今まで言論統制をしていたfacebookやInstagramを運営しているMETA社のCEOであるザッカーバーグが民主党に言われて言論統制していたと発信しました。
そして「言論の自由を取り戻す。」なんて言っています。
そりゃ、今はトランプに波が来ていますから、言論統制しなかったら、InstagramもXのようにトランプ有利になるでしょう。
自由を強調するなら、Instagramは民主党よりのSNSだということで、言論統制があるSNSということを認めてあげたらいいじゃないかと思います。
なにもXと同じようにしなくても、Xは言論の自由を守って、その時の話題のアカウントやワードがおすすめにあがり、Instagramは言論統制のある中での注目の話題をおすすめに載せて、Instagramの基準で違反なのであればアカウントの凍結をすれば良いじゃないかと思います。
言論の自由とは言っても、どこまでを自由にし、どこからが暴言であり、アカウント凍結にしなくていはいけないのかというルールがないわけではなく、それぞれのSNSでルールはあるのですから、イーロンマスクの言う自由と、ザッカーバーグのいう自由の方向性は違っていていいと思うのです。
それが、InstagramもXと同じようになっていくのですから、これはある意味で言論統制でしょう。
実際に、いまInstagramでは、今までなかったXのような政治的な発信がおすすめに沢山あがってきています。
政治的な内容の投稿を、今までInstagramでは見たことがないのに、おすすめにいくつも上がってくるのは、何故でしょうか?
本当に自由になれば、社会はめちゃくちゃになるのですから、規制は必要です。
その規制をどうするのかは、各SNSで違ってていいはずです。
そうすることで、いろんな情報を収集できます。
それが同じになっていくあたり、ある意味で言論統制であり、独裁のように感じます。
Instagramは、Twitterのような愚痴の投稿内容が目立つSNSに嫌気がさした人が、集まったSNSです。そこから色々変わっていきましたが、最近のInstagramのおすすめ投稿を見る限り、そしてザッカーバーグの発言の見る限り、今後はXと同じようになっていくような気がしています。
化粧品研究者こまっきー
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