肌が荒れた時は「うわー、最悪や。」と思って、あれこれしようとしたり、原因がなんとなくわかっているので「次からは気をつけよう。」と思うのですが、治るとスッカリ忘れて、また同じ原因で肌が荒れてしまうことはよくあります。
たまーにこういうことがあって、肌荒れが起きることくらい、誰にだってあります。
年に何回か、仕事が忙しくなる時は、どうしても疲れて肌が荒れやすくなります。
仕事が忙しかったり、気候の変化が大きかったり、または遊びすぎたり夜更かししたりと、体への負担が大きくなって、疲れると肌が荒れてしまいます。
肌荒れしないようにするには、自分でどうにかできる部分はどうにかしなくてはいけません。仕事で忙しい時は仕事をどうにかすることはできませんので、忙しい時間だけ家のことを疎かにして、バランスをとらないといけないでしょう。
いまのように気候の変化が大きいときは、生活しているだけで疲れやすいので、「もう一踏ん張り。」と思った時に踏ん張らずに休むように、意識して少し落とす必要があります。
肌荒れとは急に起こることよりも、蓄積された疲れから来ることの方が多いので、こうして1日の活動量のバランスをとることは、健康管理、体調管理に繋がり、肌荒れ予防になります。
とはいえ、たまにしか肌が荒れない人は普段からこういうことに気を使わないでしょう。
しかし、たまにしか肌が荒れない人の中には、たまにしか肌荒れないと思っている人がいます。つまり、結構定期的に肌トラブルが起こっているのに、たまにだと思っています。
“たまに”という感覚は人それぞれ違うので、1ヶ月に1回の肌荒れは“たまに”に入ると考える人もいますし、入らないと考える人もいます。
毎年春は肌が荒れやすい場合でも、毎年のことなのに、“たまに”に入ると考える人もいますし、入らないと考える人もいます。
毎月のことなら、毎年のことなら、“たまに”ではなく“定期的に”なっているはずなんですが、“定期的に”起こっている肌トラブルが“たまに”になっている人は多いのではないかと思います。
これはなにも肌トラブルに限った話ではありません。
これからだと、火照りやのぼせなどもそうですし、体調を崩すこともそうです。
“たまに”起こることは毎年恒例ではなく、毎年毎月恒例なら、慢性疾患となります。
“たまに”なら誰だってあることですので、あまり気にしなくてもいいですが、慢性になっているなら、気にしないといけません。
肌トラブルを例に挙げたのは、手荒れなどの肌トラブルはスキンケアでどうにかなる範囲なのか、治療として考えなければいけない範囲なのかの境目がわからないので、こういう症状は慢性になりやすいのだと思います。
とはいえ、だから病院に行かなくてはいけないということではなく、自分でできること、つまり毎年肌トラブルが起こる時は、特に疲れないように気をつけて過ごすだけでも結構違います。
むしろ疲れから来るものは、疲れないように自分で気をつけないと、いくら薬を飲んでも、いくら漢方を飲んでも治らないです。
なので、慢性になっていきます。
そして毎年ちょっとずつ悪くなっていきます。
ちょっとずつなので、発熱が起こるような風邪と違って分かりにくい為、気がつけば、手荒れの範囲や、手荒れが起こる時期が広がっていたりします。
そこで、もし今毎年毎月恒例のトラブルがある場合は、「悪くなっていっていないか?」と振り返ってみてください。
振り返ってみるといっても、ただ振り返って思い出すだけでは難しいと思うので、グラフにしてみてはどうかと思います。
縦線が健康度合いで、横線が1月から12月です。
健康度合いは、%表記にして、縦を10等分すると分かりやすいです。
2024年の1月から12月の健康度合いを点を打っていき、線で繋げます。
健康な時を100%とすると、1年中特に何もなければ、上の方にまっすぐ線を引くだけです。
健康度合いは風邪や肌トラブルなどをまとめてしまうと分かりづらくなるので、手荒れが慢性になっている場合は手荒れのことだけで書いていってみましょう。
次に2024年に荒れた時を何%にするかです。
良くなっていっている実感があるなら、80%とか70%くらいでもいいですし、振り返ってみないと分からなければ、50%にしておきましょう。
2024年を振り返って、手荒れが起こった時の度合いが違うのであれば、最初に書いた50%よりも症状が軽ければ健康度合いを上げて60%や70%ととして、最初に書いた50%よりも症状が重たければ健康度合いを下げて40%や30%に点を打ちます。
こういうことを考える時、振り返ってみないと分からない時は、とりあえず振り返って最初に手荒れが起こった月を50%として、その度合いを基準にすると「その月よりは悪かったな。」「その月よりはマシやったな。」と基準をベースに考えることができて、良かった悪かったが結構正確にグラフに現れると思います。
2024年が書き終わったら、2023年、2022年も書いてみてください。
カラーペンがあれば、色分けした方が分かりやすいと思います。
とりあえず3年分書いてみて、出来上がったグラフを見てみてください。
一番ベストなグラフは、どの月も、2022年よりも2023年の方が、2023年よりも2024年の方がグラフが上に書けてあることです。それはつまり1年を通して昨年よりも健康度合いが高く、手荒れが改善傾向にあることを示しています。
慢性疾患の人は「治療方法はこれでいいのだろうか?」と定期的に悩むときがありますが、健康度合いが高くなっているなら、治療方法は合っていると考えられます。
反対に、2022年よりも2023年、2023年よりも2024年の方が悪くなっている場合は、今のままでは悪くなる一方であることがわかります。2022年は3月だけ手荒れしていたけど、2023年には4月も、2024年には春だけではなく夏も手荒れしていたのであれば、症状は悪化しています。
治療方法を再検討するなり、生活を見直す必要があります。
また、手荒れの時期は同じですが、健康度合いが落ちている場合も症状は悪化しています。この場合は時期が広がる前に、見直して改善した方がいいでしょう。
生活していると、今の生活からペースを落とすことや一旦仕事を辞めて療養に専念することには抵抗があります。できれば今の生活のままで回復していってほしいと思います。
なので基本的には仕事をしながらの治療になります。
それで治っているならいいのですが、悪くなっているなら、どこかでツケが回ってきます。
どうしようも無くなった状態になると、色々やめなくてはいけないだけではなく、回復に時間がかかります。そうなってから「もっと早く休んでおけば良かった。」と思っても、時すでに遅しです。
しかし、それなりに動けている時には、なかなか療養に踏み出せないものですので、そこでグラフに表してみるといいんじゃないかと思います。
今やっている治療や日々の過ごし方で良いのかどうかが、分かります。
3年以上治療を続けている方は、さらに遡ってみてもいいかもしれません。
あれこれ治療を変えている方も、グラフを書いてみたときに良くなっているならいいのですが、悪くなっているなら、変えるべきは治療ではないのかもしれません。
慢性疾患というと、「自分はそこまで酷い症状じゃない。」と思うかもしれませんが、定期的に症状が出る方は、ぜひ一度グラフに書いてみてはいかがでしょう。
僕は自分がどうしようも無くなった状態まで行ったので、回復に長い時間がかかっています。
もっと早くに休んでいれば、こうはならなかったので、グラフを書いて過去を振り返ることが、少しでも早くに休もうと思えるキッカケになればいいなと思います。
化粧品研究者こまっきー
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