化粧品研究者こまっきーの語り部屋

化粧品研究者こまっきーが普段考えていることを書き留める、日記のようなもの。

休むべき時に休める社会。

近年、予防医学という分野への注目が高まっています。
予防医学は、健康増進、早期発見・早期治療、リハビリの3つに大きく分けられます。
アメリカの大統領がトランプになり、保険福祉長官はロバート・ケネディ・ジュニア(RFK Jr.)になりました。
RFK Jr.の本を読んだことがありますが、彼は今までの医療に疑問を抱いています。
西洋医学は、肌に炎症が起こるとステロイド軟膏で炎症を抑えるように、基本的には対処療法しかできません。西洋医学で対処療法をすれば、急性疾患による死亡は大幅に減りましたが、そのぶん慢性疾患を患う人が大幅に増えました。
それには治療の部分では薬の乱用が問題であると言われています。
また西洋医学にも予防医学はありますが、それは本当に予防になっているのか、予防した結果他の病気を引き起こしていて、それが慢性疾患増加の原因ではないかとRFK Jr.は考えています。

アメリカの大統領が変わると、こんなにもアメリカは変わります。
あんなにウクライナを支援していたのに、大統領が変わればアメリカとしての考えは変わり、気に入らないなら支援は終了です。昨日はアメリカの人工衛星画像をウクライナは見れないようになりました。
日本では与党内野党と言われていた石破さんになっても、そこまで目立った行動はありません。結構わかりにくい範囲で動いているように思います。
なので、党内野党だと言われていた石破さんになっても結局一緒だという人もいますが、石破さんになってから数ヶ月で中国は原発処理水に異常はなかったと発言していました。
あれから目立った動きはありませんが、今後いろんな分野で中国への輸出は再開すると思いますので、これはこの数ヶ月で達成した成果の1つではないかと思います。
そもそも、トランプみたいにハッキリ発言するのは日本人らしくありませんし、分かりやすく動けるのは力のある覇権国家ならではだと思うので、分かりにくいものではないかと思います。

こうして大統領が変わればウクライナ戦争の行先が急激に変わったように、アメリカの保健福祉長官がRFK Jr.になれば、医療も急激に変わる可能性があります。
RFK Jr.が本の中で疑問だと言っていたことを、調べ始めることで、今まで良かったものが悪くなり、今まで悪かったものが良いものだと言われるようになるんじゃないかと考えています。
今はあまり目立っていませんが、時期にRFK Jr.もニュースで取り上げられるようになるでしょう。
そしてその流れは当然世界に、そして日本にも影響します。

薬の良し悪しはRFK Jr.の調査を待つとして、これを機に僕たちも考え直すべきではないかと思います。今の僕たちの考えでは、病気はなってから薬を飲んで治すことだと思います。
風邪を引いたら風邪薬を飲む、花粉症になったら抗アレルギー剤を飲むというふうに、なにか症状があれば薬で対処することが一般的です。
なので肌が荒れた時も化粧品を変えたり、軟膏を塗ったりして治そうと考えます。
誰も休んで治そうとか、日々の暮らしから治そうとは考えません。
治ったらすっかり忘れてしまいます。

これは昭和の頃の思考が残っていると思います。
残業は当たり前で、朝までコースは当然で、とにかく働く。有給なんてあってないようなもので、体調不良でも休みにくい。体調不良で休むよりも、会社に行って体調不良であることをみんなに知ってもらってからの方が休みやすいと考えて会社に行く。
僕が就職した2013年ごろでもこのような雰囲気は残っていましたので、昭和や平成初期の頃はもっとそういう空気感だったんだろうなと思います。

ところが2015年頃からこの考え方は良くないとされるようになりました。
大手企業は20時になると会社から出て行かないといけないようにし、有給は年に何回取らないといけないという決まりを作りました。まあ仕事を家に持って帰るとか、有給を取る分年間休日は減ったとか、見せかけだけの部分もありますが、大きく変わったのは有給を取りやすくなったことではないかと思います。

ちょっと体調が悪い、趣味のイベントがあるので休みたい、旅行に行くので休みたいなど、どんな理由でも有給を使えるようになりました。
別に前から理由次第で有給を使えるか使えないかが決まっていたわけではないんですが、今では分かりませんが、僕が会社勤めだった頃は有給を取るときには理由を書かないといけませんでした。適当に書けば良いんですが、それもそれで気が引けます。みんなが働いている時に遊びで休みを取るというもの気が引けるので、昔はみんなが納得する“法事”とか行かなくてはいけない用事を書いていました。
有給はみんなが働いている時にとる休みなんですが、有給を取ることに罪悪感を感じる人は多かったのではないかと思います。

それが今はかなり改善されてきています。
この間、あるおじさんが「今の人はゲームの発売日には夜通しでゲームするから、次の日は会社休むらしい。考えられへん!」と言っていました。
それくらい、当たり前のように有給が使えるようになりました。
趣味で有給が取りやすくなっているので、体調不良はもっと取りやすいです。
昔は体調不良でも1日休むのが限界と思ってしまっていましたが、今は体調が良くなければ2、3日休むことができます。
会社でフラフラになっている姿を見せなくても、そこまで悪化する前に休むことができるようになり、むしろ今ではそんな体調で会社に行けば、体調管理ができていない人と見られます。

僕はこれはかなり良い傾向だと思います。
体調が悪いなら、家で休むのは当たり前です。
それがなぜか薬を飲んで、解熱剤を飲んで熱を下げて、誤魔化して働くものだと考えられていました。
風邪なら薬を飲む前に休むことですし、解熱剤はむやみに飲んではいけません。
なのに風邪をひけば「薬は飲んだんか?」と聞くくらい、まずは薬を飲んでから体調のことを考えるようになってしまっていました。
もしRFK Jr.がいうように、この薬の乱用が慢性疾患を引き起こしているのであれば、有給が取りやすくなり、休みたい時に休める社会である今は、慢性疾患になりにくい社会に一歩進んだと考えられます。

アトピーや花粉症などの現代病の原因は特定できるものではありません。
街が綺麗になりすぎた、自然に触れる機会が減ってしまった、気温差がなくなった、スマホを含む人との接点が増えたことによって1人の時間がないというストレス、などなど色々考えられます。
その1つには、薬の乱用も含まれるでしょう。

まず休むではなく、まず薬を飲む思考になったのは、有給はあってないようなもので、すぐ休む人はダメな人という風習があったからでしょう。
休みにくい社会だったからこそ、とりあえずその場しのぎになる解熱剤などが人気になったのでしょう。
この思考のままでは予防医学も“薬を飲んで予防する”と考えてしまって、予防医学という医学のビジネス範囲が広がってしまうだけではないかと思っていましたが、上手くいけば、まずは休むという思考に切り替わるのではないかと考えています。
平成後期にこの部分を変えようとして動き始めて、令和になりました。
体調が悪い時はまずは休み、それから必要であれば薬を飲むという、体を第一に考えられるようになれば、僕たちは本当の意味で昭和の暮らしから新しい暮らしへ切り替えができたと言えるでしょう。

化粧品研究者こまっきー

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